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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ザ・ダイバー」東京芸術劇場

2009-09-11 13:21:38 | お芝居
一度見てみたかった、大竹しのぶさんのお芝居を見てきました。

「ザ・ダイバー」2009.09.09 マチネ 東京芸術劇場

野田秀樹さんのお芝居です。
野田秀樹さんが東京芸術劇場の芸術監督になり、ここの小ホールでの公演。

出演は大竹しのぶさん、野田秀樹さん、渡辺いっけいさん、北村有起哉さんの4人。
皆さん演技派ですよね。

ところで、東京芸術劇場といえば、この長~いエスカレーター。わかりますか?



映画「g@me」のロケ地です。直人演じる佐久間と仲間由紀恵演じる樹理が乗ったエスカレーターなんですけど。エキストラを入れての雨の日の撮影でしたよね。
って、私はエキストラはずれたんですけどね。なつかしいですね~

佐久間はかっこよかったな~スーツ姿の直人が好き。一番似合ってるよね!!


その東京芸術劇場、小ホール1での公演
  

このキャストで小さいハコは贅沢で魅力的です。よくチケット取れたもんです!
さらに、席もセンターブロックの4列目。奇跡ですね。

休憩なしで約1時間半という短い芝居なんだけど、たたみこむような迫力と、テンポよい展開、深い内容で大満足でした。

実際にあった放火事件。。。OLが不倫相手の子供を放火で殺害してしまったという痛ましい事件。。。これをベースに「源氏物語」を取り入れて、現在なのか妄想なのか、その世界を行き来して、人間というより女のサガみたいの表現していました。
実際の事件のOLと、源氏物語の六条の御息所を重ねて。。。

大竹しのぶさんは、すごいです。人格がくるくる変わるんですが、それを繊細に表現されてて、この人はホントに、女優さんなんだって感じました。
小柄な大竹さんがすごく大きく、存在感抜群でした。

野田さんは、もう20年くらい前に、遊民社の時代に、お芝居を見たことがあるんだけど、
それだけの年月を経ているのに、体は軽くよく動くし、相変わらずカツゼツがいい。すごいなあ・・・

いっけいさんは、この役は怒鳴っていることが多かったけど、汗をかきながらの熱演。
北村さんは、クールな感じで、いっけいさんの役とは対照的。

そしてこの構成や演出。野田さんの頭の中はどうなっているんだろう。
現実と妄想を行ったりきたり、混乱しそうなのに、なぜか交通整理ができていて、物語に入り込める。瞬時に世界が変わるのに、ついていけるっていうのは、演出の妙なんでしょうか。
出演者が4人しかないとは思えないような濃密な舞台でした。

あと、色や小道具の使い方がきれいでしたね。白と赤の布や、海の中は深い青。対照的。
そして扇子や椅子をつかったお芝居。扇子はホントにいろいろと使ってましたよね。
セットがシンプルなのに、役者の演技と小道具だけで、ここまで芝居が大きくなるのかって感動でした。

話の内容は、悲しい話で、不倫相手の2人の子供を放火殺人してしまったOLは、不倫相手やその妻によって、自分の子供を2人堕胎してるわけで。。。
「2人の子供を殺した」といわれても「4人殺した」と主張するところが、すごく悲しくて・・・
最終的に、この女性は絞首刑になるんですが、その場面の大竹さんの演技は必見。すごいなあ

ラストシーンでは、女性と精神科医が海にもぐり、そこで赤いひも(へそのお・・・子供)を見つける。自分が殺してしまった子供ですよね。それを見つけることで、女性の魂は救われたということかな。。。なんて、解釈したんですけどね。

深い悲しい切ない話ですよね。テーマは。でも、重かったり暗かったりするわけでなく、圧倒的な迫力であっという間の1時間半でした。
とはいっても、これだけの内容だから短く感じませんでした。
でも、見終わって疲れた・・・緊張しながら見てたんですかね。

また野田さんの芝居は行きたいな

新感線、地球ゴージャス、NODA・MAP
うーん!チケット取りも、時間もお金も大変かも

次に行く予定の舞台は。。。劇団新感線の「蛮幽鬼」です。
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