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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

災害派遣の話を聴いて

2011年09月29日 | Weblog
 警察と地元企業との年に1度の情報交換会。通常は最近のエリア内の治安情勢について、警察からレクチャーを受けるのだが、今回はそれに加えて、東日本大震災の災害派遣についてミニ講演をしていただいた。
 話し手は、某部門の課長補佐。すでに6回被災地へ赴いている。1回につき1~2週間、地元の体育館みたいなところで、一緒に行く自分の部下と、全国から来る他府県の応援警察官たちと寝食をともにする。
 宮城県石巻市、南三陸町、福島県南相馬市など、毎回行く所が違う。内容も派遣先で異なる。避難所の警邏や、原発規制エリアの警備、そして未だに遺体捜索も行っているらしい。数ヶ月経って見つかったお爺さんの遺体の手には、ずっと家族の写真が握り締められていたという話。自分の子供の遺体が見つからず、重機の運転免許を取り、ミニショベルカーをレンタルして、ずっと個人で捜索している母親の話。もうメディアでは(特に関西では)あまり取り上げられていないが、現地ではまだまだそんな状況が続いているそう。
 その課長補佐は、また10月に行く予定だとか。「辛い仕事ですが、行く度に私も部下も成長しっている気がします」という言葉が印象的だった。
 何事もなく日常を過ごせている自分が、いかに幸せなことか。
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