物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】現代語訳 福翁自伝

2011年09月24日 | Weblog
 『現代語訳 福翁自伝』(福澤諭吉著・齋藤孝編訳、ちくま新書)を読む。

 福澤諭吉の自伝。訳者である齋藤氏は、教えている大学生に、『学問のすすめ』と本書をセットにして読めと、薦めているとのこと。『学問のすすめ』は、これからの日本の方向性、日本人のあり方について書かれている。一方『福翁自伝』は、福澤自身の生き様が記されている。実際原書では、「攘夷論」や「王政復古」といった当時の思想についても語っているのだが、本書は「編訳」としているように、読みやすさ重視で、予備知識がないと読みにくい当該部分は、あえて割愛しているという。一人の偉人の破天荒な一生を、フランクな口語調の翻訳を通して、一気に読める。
 こうして、古典の持つ敷居の高さを、現代人が跨ぎやすくするところは、齋藤先生の大きな功績である。どんどん続けていってほしい。
 次は是非『文明論之概略』を(これも以前に原書で挫折してますんで・・・)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする