2008-10-03 | from m/b


カリメーラ!
憧れのギリシャ? …に負けないくらい魅力的な大王崎へ行ってきました。15年ほど前に父と行ったことがあるのですけれど、「ここは!いつかまた一人で来なくては」と、ずっと思っていた土地です。
ゆっくりと味わいたかったのです。




鵜方駅からバスで20分。
窓から見える看板やお店から、そこで暮らす人々の生活を想像してみたり…と、旅先で乗るバスというのは面白い。
私がこんなに憧れている町で、普通に暮らしている人がいるということ!そのことが、わくわくさせます。

お昼過ぎ、誰もいないバス停に降りたら、あるのは海の香りと干物だけ。
なんとも のどか。
お腹すいたなあ。灯台にのぼる前に何か食べておきたい。




干物はたくさん売っているけれど、お魚かじって「今日のお昼」というわけにはいかないので「この辺に軽いお昼ごはんを食べられるお店、ありませんか?」って尋ねて教えてもらった喜久屋さん。
入っていいのか少々迷ってしまうような入り口。でも食べるところ、ここしかないし…
「えいっ!」と勇気を出して、そぉっとドアを開けたら誰もいない。
ど、どうしよ。




なんとか注文してから15分。やっと出てきた1杯500円のうどんは、しいたけを甘辛く煮たものなど乗っかっていて、お店のおばあさん、心込めて作ってくれたんだなって感じのうどんでした。
おうどん食べる音だけが響いてしまうシーンとした店内。この町らしいこの食堂。その寒々しさが魅力です。




食べ終わったら、いよいよ灯台への細い坂を上ります。
晴れの午後の海が、きらきら眩しい。
海のない土地に過ごす人にとって、海への憧れは大きいもの。




灯台へ着きました。参観料は200円。
ぐるぐると内部を上りきったところで、やっと見えてきた青い海。日常にないドキドキ感です。
海だ、海だ!心の中で、子供みたいにはしゃぎながら外に出たら、




冷たい力強い風が吹いていて、しっかり立っていないと倒れそう。
四方の景色を堪能して、何度も深呼吸をして充電したら、満足。
カップルが何やらヒソヒソ… 灯台の上で愛の告白でもしてるのかしら?ロマンチックだなあ、などと思いながら私は先に降ります。




灯台を降りたら、今度は岬の石畳の小道を何度もぐるぐる歩き回る。どんな小さな道も知りたくなって…。「ああ!この道って、ここにつながってたのね!」と、だんだんその町のつくりが解ってきて面白いのです。
某映画監督が「東洋のニース」と例えたという岬の風景。高台から見下ろすと、屋根が密集しています。猫の昼寝が似合うような、細くてどこにつながるのか分からないような坂がいっぱいです。




少し名残惜しいけれど帰りのバスの時刻があるので、灯台とお別れです。 
これからも海の安全を守ってくださいね。




夜は隣町へ移動して、ホテルのバーから海を眺めながらの温かい紅茶。
日常を離れた時間は、「また、日々の暮らしを頑張らないと!」っていう気持ちにさせてくれます。



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