2010-04-30 | from m/b

2010-4/30
庭の草引きなどしていると、どんどん手が汚れる…
だけどそのぶん気持ちのとげとげが取れてゆくからいいのです。土は温かい。
家の中に戻って疲れたら、また土に会いに行けばいっか。

地面には宝物にしたくなるような、こんな愛らしいものが沢山落っこちていて、なかなか面白いこと。


こども

2010-04-27 | from m/b

2010-4/27
先日図書館の駐車場で。
三歳ぐらいの男の子が一人でのびのび遊んでおり、駐車場に入ってくる車を見つけては、その車種を言いながらそれに向かって走り寄っていく。私の車種も見事言い当てて「あれにのってきたん? かぎをかしてよ、ねえねえ」と可愛らしいのだけれど、なんとも危なっかしく、そこは駐車場だし大人がそばにいないのが不自然で、誰と来たのかたずねたら、じぃちゃんときた、と言う。
じぃちゃんは道路を隔てた図書館の中にいるらしく、いっしょにじぃちゃんとこ行こうと誘うのだけれど「いやーいやー」と逃げ回る。あああ怖い。頼むからじっとしててぇーとつかまえようとするのだけれど、ものすごいすばしこくてむずかしい。これじゃ怪しい人みたいじゃん…と思いながらも、そんなこと言ってられない。どきどき。
よその子だというのにとうとう「こらあッ!」まで飛びだし、抱えて図書館に連れて入ると、じぃちゃんのん気にソファで読書。凄すぎる。

きっとじぃちゃんも連れて入れず、随分手子摺ったのだろう。
こどもを無事に成長させるのって、体力はもちろん、忍耐も要るし本当に大変なことなんだな。


Why does the sun go on shining?

2010-04-26 | from m/b


13歳の頃だったかな、どこかで聞いたThe end of the worldがとても気に入って「この曲、しってる?」って父に尋ねたら、ある日、会社帰りにBrenda Leeのアルバムを買って帰ってきてくれた、ということがありました。
当時まだCDというものが新しく、なんだかこの小さくて重みのある、ありがたいCDとやらをどう扱っていいのか戸惑ってしまい、まっすぐに「嬉しい!」という感じではなく微妙な気持ちだったのを覚えています。

今でもCD棚の中から見つけると、なんだか自分のものじゃないみたいな感覚。
そして持ってみたら不思議なことに、当時の感覚そのままに、いつでもずしりと重たい。
大切な一枚。


circle

2010-04-25 | from m/b


Why does the sun go on shining? Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world, `cause you don't love me anymore?

Why do the birds go on singing? Why do the stars glow above?
Don't they know it's the end of the world? It ended when I lost your love.

I wake up in the morning and I wonder why ev'rything's the same as it was.
I can't understand, no I can't understand, how life goes on the way it does!

Why does my heart go on beating? Why do these eyes of mine cry?
Don't they know it's the end of the world? It ended when you said good-bye.
 


円。

2010-04-24 | from m/b


始まりがあれば終わりがあるし、
終わりがあれば始まりがある?

終わるのは悪いことでは、ない?
始まりには終わりがあるから、いつだって大切に。


離れていても。

2010-04-19 | from m/b
2010-4/18
飛んでくる様子から、そろそろ卵を産んでいる気がして、気になって気になって過ごしていたここ1週間。今日、つがいが遠くへ飛んでいったときに、そっと見てみると…

ふわふわの毛のくぼみにぬくぬくと在る、八個の卵!
(手前に写った赤いもの。どこかからか誰かの赤い毛糸をくわえてきたようです)

1日約1個産み続けたのだな。いつも二人でやってきて、メスが数分巣箱の中にいる時(今思えば出産中だったよう)、オスはもちろん周囲を見張るのだけれど、気になって何度も入り口へ来ては覗き込んで「どう?どう? 大丈夫?できてる?」とそわそわしていたのです。
  
全部産み終えた雌は卵を抱えて過ごすので、二人は離ればなれの生活に入りました。
夕方遅く、雌を無事巣箱まで送り届け、7、8分「がんばろね」と会話をし安心させ様子を見守ったあと、勢いよくひとりで遠くへ去っていった雄。
一人で飛んでいくなどこれまでなかったのですが、どうやらお母さんは抱卵期に入ったようです。おとうさんは明日から二人分の餌探しに忙しくなります。

今頃ひとり巣箱の中で、きっと毛をぷくーっと膨らませて眠るシジュウカラ。そして明日からの日々に備えて、どこかの森で体を休めるもう一羽。
それぞれが頑張っているのだな。

もう巣箱の中を覗かないから、どうぞ安心して子育てしてくださいね。

ベッド

2010-04-11 | from m/b

2010-4/11

巣箱に飛んでくる回数が減ってきたので気になって、どきどきしながら夕方ささっと見てみると、もう、きちんとベッドが出来上がっている!

あの小さいからだ、小さいくちばしで引っ張ったりしながら、この形を作ったのだなあ。

雨の多かった四月、その合間を縫って、卵を産むまでにきちんと間に合わせて、しっかり働いたシジュウカラのつがい。


great tit

2010-04-08 | from m/b

先日、日が暮れ始めてからそっと見にいくとそこらじゅうにみずごけがたくさん落っこちており、拾い集めてみると、なんとまあ沢山!

せっかく何往復もして運んだのに、これでは半分ぐらいは落としたんじゃないかな。小さい体でせっせと頑張ったのに。でも、まさか私が拾い集めたミズゴケをポイっと巣箱に入れて手伝うことなどできず、見守るのみ。
口いっぱいにくわえてくるから、どうやらその小さな穴に急いで入るときに引っ掛かって落っことすみたいです。

必ずメスだけがコケをくわえ、オスは周囲をチェックしながら誘導し、メスが巣箱に入っている間じゅう鳴いて見張り役です。暗くて小さな逃げられない空間で頑張るメスに「大丈夫、見てるから見てるから」と安心させてるのかな。かっこいいな。
オスが鳴くと巣箱の中からメスが答え、いつでもきちんと会話しています。

メスが一旦入ると、中で何をしているのやら…すぐには出てきません。
おふとん、整えてるんだよね。さすが。もうすぐお母さんです。






このけやきの木にあるのが、そのシジュウカラの巣箱です。穴の直径2.8cm。番いがねぐらに帰ってから撮影。

3月下旬に物件探しにやってきて、巣箱へ入ってトントントン突いてみたり、穴から外の景色を見てみたりと念入りにチェックしていた二人。とうとう決めた様子で、4月初旬からこうして巣作りしています。

ラブが遊ぶ庭ですし、これから1ヶ月以上お隣さんとして暮らすわけですから、そのことにも慣れておいてもらわなくてはと思い、彼らがそばにいるのを確認し、わざとラブと遊んでみたのですが全く気にせずお仕事している様子。
かしこいですものね、この人とこの犬については、秋や冬の頃からもうとっくにチェック済みだったのですよね、きっと。

何日間かかけて弾力のあるみずごけを下部に敷き終わったら、そろそろ次は最終段階、今日から動物の白くて柔らかな毛をくわえてきています。
こうして上部がふんわりした産室が出来上がると、もうすぐ卵を産む日がきます。


練習してる?

2010-04-03 | from m/b
2010-4/3
お正月にみかんでお手玉をするのにはまっていた甥っ子。
「ほら!みててね、ね、ね?」って言うからそのたびに「見とく、見とく」と言って見るのだけれど、百発百中!の逆、失敗して転がってゆくみかん。

寝る前にまっすぐ私を見て「ねえねえ、ずっとれんしゅうしてたら、できるようになるの?ほんとにできるの?」と、どきりとするような質問。

そうだねえ…続けて練習してたら、うまくいくからね。練習方法を大きく間違えなければ。

みかんではつかみにくいので、後日お手玉を作って送りました。
中身は小豆だから、お手玉うまくできるようになったらママに開けてもらってお赤飯でも炊いてもらうといいよ。

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Lupinus

2010-04-02 | from m/b
2010-4/2
もう15年ぐらい前になるのかな、父がまだ働いていて元気だった頃NZへ行き、北島・南島をレンタカーなどでまわる、という旅をしたことがあった。

ある日疲れてダウンし寝込んだ私を、夜中じゅう介抱してくれた父。次の日はセスナでミルフォードサウンドへ行くことになっていたのだが、両親は私の思いを酌み、取りやめずに行ってくれたことで何やらホッと気分がやわらかく楽になり、この思わぬホテル独り滞在が思いの外たのしく、さわやかな思い出になった。

病み上がりに起きると、昼間ホテルに残される私に何か食べ物を…と早朝父が急いで街に買いに行ってくれた硬いパンが机の上に置いてあって、これを持って部屋のすぐ前に広がる湖畔に降りる…
このとても非日常な感じ。普段ちょっと無い。

午後にはドアの下からスーっと何かペーパーが滑ってきて「こまったことがあったら、わたしにいってください, エイドリアンより」って日本語の手紙。お父さん、出発前にフロントで事情を説明しておいてくれたんだな。異国での、あの日のゆったりとした優しい空気の色は忘れられない。

頑張ってスケジュール調整して出かけた旅だったけれど、ちょっと無理してでも行けるときに行っておいて本当によかった。思い出はとても大切。ほとんど何も話せなくなってきた父が、今でも時々ぽつりと「カイコウラ」などと言うのです。
  
NZでもうひとつ好きだったのはマウントクック。早朝、冷たい空気の中ハーミテージ周辺の草原を歩いていて見つけた群生するルピナスが忘れられず、毎年のようにルピナスの種を蒔いています。
これは昨年の初夏の頃に蒔いたもの。心をこめて見守りつつ霜や雪にも当て、冬を越えて今がっちりしてきましたよ、可愛い子たち!