2008-07-07 | from m/b


その小径から、大往生を遂げたあのターシャさんが出てきそうな立派なガーデン。
伸びすぎて足元にまとわりつく雑草さえ愛しいような…
(大往生だったかどうか、そんなこと私たちが勝手に決められることではないかもしれないけれど、あの独特の頑固さと物事への拘りは清々しく、私たちにとっては、やっぱりスーパーおばあちゃんでした)

ちょっと頑張って隣の県までドライブです。
ここを越えたら何があるの? って感じの森を田舎へ田舎へ走ったら、この庭があったのです。









ハーブやバラの生茂る中に隠れ家みたいに在る、たてもの。

お昼12時半。
北側の小窓席の光が可愛らしくて、涼しげで気持ちが良い。









席に座っても、なかなかお水がやってこない。オーナーの顔も、なかなか拝見できない・笑

とってものんびりなのです。

やっとメニューがきたきた…と、手作りパン付きのお昼を注文したら、またまた長時間パンが来ない。
お陰で綺麗な洋書をゆったり見れて、庭のアイデアも色々浮かぶ。









食後は温かい紅茶を…と伝えた直後、振り向いて「ぇぇっと、飲み物、何でしたっけ?」と少々素人っぽい素朴さが「また来たい!」と思わせる、不思議な魅力のオーナー。
定年退職後に夢を実現させたご夫婦のお店でした。
  
ポットでたっぷり出していただいた紅茶をゆっくりと飲み終わる頃、反対側の小窓は、西日が眩しいような時間になっていました。
どこか遠い異国を想って、なんだかせつないような、キュンとなるような光。
窓の外は、私も大好きなベルガモットでいっぱいでした。



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