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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

「小さな地球の大きな世界」

2022年04月06日 | 本と雑誌

SDGsの考え方の元となった書籍。社外の方から一読を勧められて読んでみました。副題は「プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」。

3520円と高額なので、届くまで「どんなに分厚い本なのだろうか。」と思っていたら、普通の厚さというよりも薄い印象。

「プラネタリー・バウンダリー」とは、人類が生存できる安全な活動領域とその限界点を定義する概念で、地球の限界、あるいは惑星限界とも呼ばれます。

産業革命以前も含めて昔は「大きな地球の小さな世界」だったので、様々な指標でプラネタリー・バウンダリーにはかなり余裕があったが、人類が移動手段を発達させ、経済活動とともに物質的な水準を(昔に比べれば)過度に高めていく中で、「世界」は大きくなりすぎ、「小さな地球」の回復力では持ちこたえられない状況にある、だが、まだ戻ることができる可能性は残されている、、、。

翻訳本特有の読みにくさはありますが、写真と分かりやすいグラフがふんだんに盛り込まれているので、がんばって読み通すことはできます。

この書籍から多くのことを学ぶことができると思いますが、私が思ったことは、「エネルギー、食糧をはじめ、キーワードは『地産地消』ではないだろうか。」ということ。

地方としての地産地消、日本という国単位での地産地消。感染症のまん延はひょっとしたら地球からの警告ではないだろうかとふと思ってしまう、今だからこその示唆に富む一冊でした。

コメント
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