旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

いいぞ! いいぞ!

2012-07-05 23:11:04 | 診療
患者の怒りは反応です。

思うようにはならない心とからだへの反応があります。

軽くかけた言葉にも深く傷つくことがあります。何倍もの大きさで反応することがあります。

コミュニケーションはむずかしい。

でも気づく人もいます。

言葉をかけずにいきなり触ったら、誰だってびっくりします。「なにすんだ!」と大声を出す人もいます。

それに気づいて言葉をたいせつにしているナース。きょうは患者さんもおだやかです。

理由なく怒り出すことはありません。

理由に気づき、次の一手を打つ。看護の見本をきょうは見せてもらいました。

ほっと、心がなごみました。


ぼくにはどうもよくわかりません

2012-07-04 22:48:53 | 診療
排せつの世話など介護がたいへんな仕事であるのはよくわかります。

では看護ってなんなのでしょう?

患者の暴言、暴力に抗して、食事をとらせる、くすりを飲ませることに成功して勝利なのでしょうか?

成功、失敗の世界でも、勝ち負けの世界でもないでしょう。

患者は無意識のうちに真の看護は何かを判断しているような気がします。

ブログに書くなと言われますが、胸の内は苦しいです。

皆、一所懸命なのもよく理解をしているつもりですが、少し方向を変えていくとよいのでしょうかね。

時間をかけてとも思います。「忍」はどこまで続けられるでしょうか?

楽しく仕事はしたいものですが…。

ぼくの病気はなかなか回復の兆しがありません。

アメとムシ(竹内吉和)

2012-07-03 23:20:18 | 読書
竹内吉和氏の『発達障害と向き合う』(幻冬舎ルネッサンス新書)を読んでいます。

自閉症群の子どもたちと向き合ってきた著者の本です。

●学習障害、注意欠陥多動性障害など自閉症群には共通の障害があり、社会性、コミュニケーション、想像力に問題がある。

●さらに4つの特性があり、感覚過敏・鈍麻、他者の気持ちを考えない、実行できない、全体知覚の困難だという。

●その基本は聞く力が弱いことで、聞いても短期記憶に問題があることで社会性の障害につながる。この問題への対応のひとつは視覚を使って補うこと。視覚支援が重要である。

●大人の発達障害では、誰でもが持っている欠点が家庭内暴力、ニート、子育てにも大きく影響する。人間教育の極意は「アメとムシ」であるという。ムシは虫でなく無視である。

ううん。なるほど。記憶が悪いと聞き取れないということ。これは認知症にも通じるところがあるかもしれません。

それを補うのは視覚に訴えること。語る声や言葉はすぐ消えてしまいますが、書いた字や言葉や絵はすぐには消えません。

ムシというのもなかなか実行が難しいですが、欠点には目をつむりできるかぎり良い点をほめることは愛情次第で可能かもしれません。

後志地域医療人育成協議会

2012-07-02 22:56:30 | 地域協働
後志(しりべし)にある19町村の町村長さんたちにお願いして、この協議会を設立したのは2009年のことでした。

当時内閣府の「地方の元気再生事業」に採択されました。

3年間続け、今年が4年目となります。

委員の入れ替わりは多少ありますが、地域医療人の確保のため本年度も事務局を札幌から京極町に移してがんばることになりました。

花壇づくり

2012-07-01 23:42:59 | 日記
久しぶりの完全休養日です。

京極町の住まいに1.5坪ほどの花壇を作っていただいたので、苗を買ってきて植えました。

お隣りの山中さんが指導者です。

先にクリニックで植えたものは肥料が多すぎて「肥料焼け」していると指導を受けました。

まずは雨降った次の日か、畝にたっぷり水を与えてから植えるのがコツだそうです。

仕事から離れて、土いじり・・・・・・すっかりストレスが小さくなりました。