旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

子どものレジリエンス

2014-02-02 12:14:08 | 読書
佐藤元美先生からコメントをいただいた「レジリアンス」は精神医学分野や子どもの行動学で使われている言葉です。

子どもの分野では深谷昌志監修『子どもの「こころの力」を育てる―レジリエンス―』(明治図書)が出版されています。

「元気、しなやか、へこたれない」力をつけようと呼びかけています。

元気:  ①自尊感情 ②感情の調整 ③欲求不満耐性 ④直接体験の積み重ね

しなやか: ⑤楽観性、プラス思考 ⑥つながる力 ⑦コミュニケーション能力

へこたれない: ⑧ストレスコーピング ⑨立ち直れる自信と見直し ⑩アイデンティティー、正義感、信念 ⑪夢や目標、生きる意志 

ここまで細かく分けると、何がだいじか分かりづらいですね。みんな大事、総合力ということになりますでしょうか。

スウェーデンの介護事情

2014-02-02 10:00:02 | 医療制度
昨年の5月に国診協の視察団がスウェーデンに視察研修に行かれた時のレポート『スウェーデンの保健・医療・介護・福祉』が送られてきました。

その一部は国診協発行の『地域医療』51:2、3に大原昌樹先生がレポートしています。

充実した福祉介護サービスを謳っていたスウェーデンですが、近年の事情は大きく変わってきたようです。

①ヘルパーはコーヒータイム3分、排せつ介助5分など時間が決められていて、ゆっくり利用者と接する時間がない。
②ヘルパーは外国人が増加し、利用者は昔話ができなくなった。
③田舎では自宅が分散しているので、ヘルパーの派遣効率が悪く、利用者本人が望まない集合住宅に集められている。
④グループホームは効率が悪いので、アパート型や施設型に移行している。

とレポートされています。

うーん。「効率化」が進行し、利用者中心でなくなってきていますね。日本はどうなるのでしょう?

さて、本論の医療は?