旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

ケイトン先生

2014-02-27 22:42:25 | 地域協働
米国で精神疾患や慢性の身体疾患のコラボレーティブケアの有効性が話題になっています。そのリーダーはウェーン・ケイトン先生です。

昔、自治医大の地域医療学教室はシアトルのワシントン大学と交流プログラムを持っていました。ケイトン先生は我々への教育のために3週間ほど滞在されました。ご家族で来られ、お子様が風邪をひかれて1週間早めに帰国されました。

ケイトン先生は米国で最もプライマリ‐ケアに貢献してきた精神科医の一人です。

来ににされたころは身体化(somatization)の研究をされてました。心理的問題を言葉で表現できずに身体で表現する人が多いことを見出し、原因やメカニズムの研究をされました。

最近はうつ病などの精神疾患と高血圧・糖尿病などの身体疾患を併せ持つ人が、訓練された看護師やケアマネジャーが継続的ケアを実施することで疾患の改善が見られることを証明したのです。

昨年6月19日発行の米国医師会雑誌(JAMA)にインタビュー記事がのってました。

やや年老いた先生の写真とコラボレーティブケアの図があります。あの優しい目は健在です。

図は患者さんが中心におります。左にプライマリ‐ケア医が、右に精神科衣がおり、上に三者と協働するケアマネジャーがいます。

これから進むべき道を示していただいている図です。