旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

がんばらない あきらめない 争わない

2011-07-27 17:23:30 | 日記

今日は一日京極町勤務です。

午前中は町長、副町長との話し合い。午後は何人かの議員さんが訪ねてこられて地域医療について歓談しました。

鎌田實さんの本の題名ではありませんが、地域医療は一人でがんばり過ぎないで、周りの人が助けたい協力したいと思ってくれるような人間関係づくりがたいせつかなあ。

ビジョンは他の人に理解してもらえるように、具体的で合点のいく言葉で表現できないといけませんね。その点はまだまだ勉強不足です。信念も明確にしてあきらめないで貫きたいです。もう歳ではありますが。

ぼくは性格からして争いごとが苦手です。議論は自分が負けるためにあるのかなと思うくらい下手です。ディベートなんて審判団以外やる気になれません。つまりは口下手で、論理的な話術などもさっぱり身に付きません。いつも後悔の連続です。あのときこう言えばよかったと反省ばかり。翌日に良いアイデアが浮かんでくるくらい鈍い人間です。

ボーとしている間に電話が鳴りました。日本介護支援専門員協会の木村隆次会長からです。厚労省に申請していた「介護支援専門員の研修体系再検討委員会」立ち上げが、この協会に委託されたとのことです。いつものことで安請け合いで委員長職をやってもいいですよ、と言ってしまっていたのでした。額が大きいので、今になってガクガク震えています。優秀な委員がいるでしょうから、何とかなるかなあ。ケアマネジメント学会のスーパービジョン研究で、おおよその見通しはつけられたので大丈夫でしょう。抜本的改革案を提案して介護保険制度の維持に何とか貢献したいものです。

 


町村議会の成熟

2011-07-27 13:47:30 | 地域協働

住民の方々への良質な医療サービスを妨げるものの一因が議会にある場合も少なくない。

議員さんとのやり取りですっかり意欲をそがれてしまう医師もいる。かつては「注射を頼んでもしてくれない医師だから、辞めさせろ」などという意見が議会で真顔で話された。「入院させろ」「退院させるな」というような意見はぼく自身もぶつけられた経験がある。

医療には医学的な適用でなく、社会的な適用も存在するが、一方的に決めつけられると「医師の役割は何なのだろう」と悩んでしまう。

さて、わが町での議会問題をリフレクション(熟考・省察)してみました。そして中島岳志編『やっぱり、北大の先生に聞いてみよう ここからはじめる地方分権』(北海道新聞社、2011年)の「地方議会ってどうなんですか?」部分を読んでみました。

 

日本の地方自治体は「二元代表制」に特徴がある。「首長と議会が機関対立主義によって建設的な緊張関係を保つべきである」民意を実態あるものにするためには、住民と議員の双方向的な関係づくりが重要である。多様化する行政サービスを監視し、住民に伝え、住民の意見を聞く役割が議員にある。

 

北海道では栗山町、芽室町が先進的事例となっていることを知りました。やはり議会の底上げが必要なようです。

今週末30日(土)には羊蹄山麓周辺町村の議員さんたちも集まって第2回の「地域医療を育てる学習会」が開かれます(場所は倶知安町福祉会館)。今回のテーマは「地域センター病院と自治体の役割」です。(この研究所のトップページをご覧ください)

議会も含め地域が少しずつ変わっていく、できれば成熟していくのを実感できることが地域医療の醍醐味です。若い医師の皆さんの後志への参画を望んでいます。