旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

なぜ後志(しりべし)へ?

2011-07-16 06:21:36 | 日記

よく聞かれる質問です。

地域住民に愛情を持つ医師を育てるのは誰か。その人は大学教員でもなく、研修病院のカリスマ指導医でもなく、地域に住む人々でしょう。「地域が医師を育てる」という信念が芽生えてました。本も作りました(『診療所で教えるプライマリ-ケア』プリメド社。その原題は「地域が医師を育てる」)。

どの地域を選ぶか。学生実習でお世話になった先生が複数いる地域。それが後志でした。留寿都(るすつ)診療所大泉先生。寿都(すっつ)診療所中川貴史先生。黒松内国保病院秀毛(しゅうけ)先生。倶知安(くっちゃん)厚生病院田村先生。2009年度内閣府から提示された「地域の元気再生事業」に応募するとき、選んだのが後志でした。これらの実習場所を共に開発してくれたのはコメントいただいた「かわばた先生」です。

スキーも好きですけれど、今回の労働地域選択の理由ではありませんでした。そうです。後志にはニセコがあります。倶知安に住み始めた冬に2日しか滑りませんでした。後志の東の方には小樽市、余市町も入っています。1市19町村あります。19町村をまとめている後志町村会。その会長は宮谷内(みやうち)留雄、蘭越(らんこし)町長です。後志地域医療人育成協議会の会長も務めていただいています。

蘭越町はニセコ町の隣り、羊蹄山のふもとにあります。プログの写真にあるのが蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山(ようていざん)です。この山の雄姿にも大いに惹かれます。山の東側にはふき出し公園があり、名水の涌いている町が、今働いている京極町です。

現在の後志町村の医療課題は、医師の増加、救急医療の整備、在宅・福祉施設での看取りです。