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俳優・勝地涼くんのこと。

『永遠の仔』(1)

2007-02-23 01:25:57 | 永遠の仔

2000年日本テレビ系で放映。2005年11月ごろにCSの再放送で見ました。勝地くんは渡部篤郎さん演じる長瀬笙一郎(モウル)の少年時代を演じています。 

原作も相当重い、辛い物語でしたが、映像になるとまた格別。とくにメインの三人をはじめ達者な俳優さんばかりを集めていただけに、個々のシーンの痛ましさが増幅した感があります。
あまりの重い内容ゆえに途中で大分視聴率が落ちたらしいですし。
にもかかわらず変に妥協することなく、基本的に原作に忠実に作品を作り上げたスタッフの意気に拍手を送りたいです。

尺の関係上エピソードをかなり削ってはありますが、一部の設定変更を除けばストーリーの流れは変わっていない。
逆に後述のアロハシャツのシーンのように原作では数行で説明されるだけのエピソードを膨らませた名場面もある。
全体としての内容の濃さ・深さはやはり原作に軍配が上がると思いますが、エピソードの取捨といい描き方といい、ドラマという別メディアに物語を移植するうえで、最大限原作の魅力を残し、かつ映像ならではの魅力を加味した、ハイクオリティな出来栄えを保持したといえるのでは。
だからこそこのドラマが今なお高い評価を受けているのでしょう。
勝地くんも「『永遠の仔』で演じる楽しさに目覚めた」とたびたび話していて、キャリアのごく初期で彼がこの作品に巡りあえたことに感謝したい思いです。  

さて勝地くんについて。デビュー間もない13歳の彼は、十二分に現在の面影があって、第一話で彼が出てきた時、二人の男の子のどちらが勝地くんなのか一目でわかりました。 

にもかかわらず同時に「え、これが?」とも感じてしまった。
なんというか、19歳(当時)であれだけ可愛いんだから、13歳なんて言ったらさぞかし可愛らしかったんだろうと思ってたんですよ。 
いやもちろん可愛いことは可愛いんですが、想像していたような子供子供した可愛さではなくて、むしろ「綺麗」という表現がふさわしいような端整な面差しの少年がそこにいました。 
といっても「女とみまごう~」というのとは違う。太くはないけれど濃い眉は凛々しく、年のわりに高い身長(ほぼ同時期撮影の『六番目の小夜子』時の
プロフィールには165cmとある)とあいまって、かっこいい、大人っぽい印象。
けれど同時にとても繊細そうで・・・・・・要するに幼くても勝地涼は勝地涼だった。13歳の彼に男っぽさ3割増し・幼さ2割減・可愛さ2割増しで現在の彼の顔になる←今のほうが可愛い(笑)。
  

あとジラフ役の浅利陽介くんと並んだ時の身長差に感動しました。
身長のみならず、彼らの外見は原作の二人の描写(「身長は低いが、俊敏そうなからだつきで、目鼻だちのはっきりした童顔」のジラフ、「一重まぶたの切れ長の目は、聡明そうな輝きを宿している」「やや背の高い、やせた少年」のモウル)ほとんどそのままだった(勝地くんははっきりした二重なので、その点は違うけど)。
まさに原作から抜け出てきたかのようでした。 

(つづく)

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