about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『未来講師めぐる』(2)-14(注・ネタバレしてます)

2009-07-30 00:51:13 | 未来講師めぐる
・吉田家の前を掃除するユーキ。薄いピンク色(下の服の色が透けてそう見えてるぽい)の割烹着も三角巾も、ガタイのいい家政婦さんだね!と思う程度の違和感のなさ。これもプチ女装、なのかな?

・「しっかりやれや~」とユーキをアゴで使うめぐる。名前さえ呼び捨ての完全使用人扱い。彼氏をAV好きと知ってショック受けるのはわかりますが、別に彼女に裏切り行為を働いたわけじゃないのに罰ゲームやらされるのもなあ。
でも本人「これで許してもらえるなら・・・」って結構嬉々としてるし(今後はAV集めてても咎めだてしないってこと?)、そのあとの「クッフフフ」という笑い方はなんか変態ぽいし(笑)。実はMっ気強いんでしょうか。
ともあれ本人が苦になってないなら別にいいか。

・ジュンの家を訪ねた江口はバスタオル一枚の姿で出てきたあんなに口ぽかんと開けて絶句。あんなの姿が見えた瞬間、「アーン♪」ってBGM?が入るのが細かいというかなんと言うか。
戸惑い気味に訪問理由を述べる江口の手を取って「入って」と誘うあんな。確かにもはや塾講師と教え子の母の距離感ではないですね。

・あんなの姿にくらくらする江口に部屋中のぬいぐるみやらポスターやらが全部江口の髪型+Vネック姿になって語りかけてくる。
この声全部星野さんが当ててるんですよね?個人的にポスターの外人モデルの右手のOKサインと「据エ膳食ワヌハ男ノ恥ヨ江口サン」といういかにも外人訛りの口調に爆笑した。ほんとしょーもないところに手間のかかったドラマです(誉めてます)。
江口も「反対意見はないの?」とツッコんでいるように、普通天使の声と悪魔の声の両方が出てくるものですが、全員「やっちゃえよ」。江口の頭の中って。

・さすがにタオル一枚から服は着たものの、ほとんど下着姿のあんなの胸元や網タイツの足に「ぐんっ!」と反応する江口。
あんな役の野波さんは表情や仕草の一つ一つがセクシーで、放映当時本物のAV女優さんが演じてると思ってた視聴者も多かったらしい。江口に密着しまくりだし。実際よく引き受けてくれたものだと思います。『鈍獣』で鍛えられたということでしょうか(笑)。
(注・野波さんは以前にやはり宮藤さん脚本の舞台『鈍獣』に出演されてますが、戯曲本収録のアンケートの中で「(この舞台を体験したことで)これからの仕事のうえで、どんな大胆なキャラクターでも怖くなくなった」と述べてらっしゃいます)。

・デビュー以来あんなのファンだったと彼女の出演作の名前を次々あげる江口。「レズビあんな」「さわんな」などダジャレ仕立てのタイトルが笑える。
個人的には、塾の前で江口が落としたビデオの山をあんなが拾ってくれた時に一番上に乗っていた「あんなにあんなこと」が一番ウケた。

・あんなは江口のベルトを外しにかかり、手を取って胸に触らせ・・・。夜11時台とはいえよくこれ放送したなあ。深夜枠バンザイ。
めぐるが江口を疑ってるとかの話はもはやどっかにとんじゃってますね。

・憧れのあんなの誘惑に対し、すぐに飛びつかず一応は塾の講師という立場をわきまえた対応をしようとしている江口をちょっと見直したら、「おかあさん、リクエストしていいですかー?」となんとセーラー服プレイを指定。
そもそもなぜかばんにセーラー服入れてるのさ!そしてどこから調達したのさ!もう完全にその気でしたね。
しかも相手が元AV女優だからってのっけから制服プレイなど要求するか?「~という体(てい)で」といちいち詳しい状況設定まで語りだすし。予想以上の変態っぷりです江口さん。

・笑顔で制服プレイを承知したあんなが隣室に消えたあと、浮かれてベッドにダイビングした江口はそのへんの邪魔なぬいぐるみなどを下に払い落とす。おいおい人ん家のものを。
そしてなんとそこにジュンが帰宅。もし制服プレイを要求せずまっすぐベッド行きだったら・・・言い訳のしようのないことになってたわけで・・・。娘の帰ってくるような時間にリビングでって、お母さん無頓着すぎます。
白目剥いて寝たふりする江口・・・ほかにどうしようもあるまい・・・。

・江口の打ち明け話に「なにやってんだよ江口ー!!」と本気で腹を立ててるユーキ。
なぜユーキが怒るのさ。やはりあんなファンのユーキ的には江口があんなとデキる展開は望ましくないんじゃ、と思いきやなぜか応援してるっぽい。
憧れのAV女優とプライベートに付き合おうとしている江口はある意味、AVマニア全ての夢を体現した存在としてユーキにとっても希望の星になってたりするのかな。

・往年のあんなのビデオを見て「十代の勢いが蘇るねー!」とウハウハのおじいちゃんと「さすがギリじい、若いっすーー!!」とこれまた上機嫌なユーキ。二人とも手付きがエロいよ(笑)。
今回くりかえし登場するめぐる-女性たちを置いてきぼりで盛り上がる男性陣という構図は基本めぐる中心のこのドラマの中では結構異質。
自身もAV大好きらしい宮藤さんの思い入れがたっぷり詰まった(それにスタッフも思い切り加担した)暴走気味のストーリーは、ただ笑えるだけでなく男たちの一種悲しい性を描いてどこかほろりとさせてくれます。

・しっかりセーラー服を着込んだ姿で江口をお見送りするあんな。さすがに女子高生としてはちょい老けてますが似合ってるなあ。あの制服あんなのところに置いてきたままなんだろか。

・「行くんすか江口は。そりゃ行くわな~」と我が事のように楽しげなユーキは江口の肩をがっしり掴み耳元で囁くように話す。この二人の密着度の高さに彼らの親密さが出ています。
これも演じ手である勝地くんと星野さんの仲の良さが反映された部分じゃないかと思いますが。

・「あんたみたいなドブネズミ・・・じゃなかった、エロビデオを誘うなんて」。
さすがに「ドブネズミ」呼ばわりにユーキがちょっと引いたのを感じてか、言い直すめぐるですが、エロビデオも充分ひどいよな。

・江口の恋人役をつとめることになったみちるが初の制服(ブレザー)姿で塾に現れる。しかも鼻の横のほくろが消えている。美容整形で取ったのだそうな。
ここであのほくろの意味(黒川さん自身はほくろないのになぜわざわざ付けボクロして演じていたのか)が一応明らかに。みちるがブレザーなのは、彼女が制服プレイ未遂を知ってるのかはともかく、あんなの制服姿と比較しての「若さの勝利」を印象づけるためなんでしょうね。

・江口と腕を組んで出て行こうとするみちるを見つめる高尾山はやばいほどに汗かきまくり。うつろな笑顔ははっきり言って不気味です。
みちるは振り向いて高尾山の顔を見た瞬間「げっ」と叫んでますが、その反応もその時の表情も到底高尾山を好きなようには思えない。心変わり伏線なんですかね。

・あんなのマンションから出てきた男があんなの出演ビデオに映っていた男と気づくめぐるとユーキ。
「あんなー」のユーキはともかく、おじいちゃんがビデオを見るのを反対してためぐるがよく相手役の男の顔(AV中では高校生の設定。相当無理めです)まで覚えていたもの。何とかいいつつ実は見てたんじゃん?
ちなみに、なんとこのAV(「はじめましてあんなです」)の内容をDVDの特典映像で見ることができます!最初から特典用に撮ったんでしょうか。さすがにそんなにきわどいシーンはありませんが、『めぐる』スタッフはやることが違う。

・ジュンから相手役の男=五十嵐があんなに復帰を促してると聞いたユーキは、「マジで!?」と大驚愕。単純な驚きではなく嬉しい興奮ですね。隣りのめぐるがむっと睨みつけてます。

・AVに復帰すべくあんなを説得する五十嵐はあんなの手を握りしめたまま、テーブルの上に転がる。テンション高すぎて怖いです。

・母親の仕事をだいたいわかってるというジュン(「テレビに出ない女優さん」という表現は秀逸だ)に、ユーキは「君のお母さんすごいんだぞー」と優しい笑顔で話しかける。
ジュンが母の仕事を恥じることがないように、きわどい部分は避けつつあんなの素晴らしさを伝えようとしてるんだな、ユーキいいやつだなあ、と思ったら、「からみになると持ち前の美脚を駆使して~♪」と続く。きわどい部分踏み込みすぎです。
そしてこの台詞のときの声のやーらしさときたら!勝地くんこんなとこまで名演技だ。

・あんなは借金を抱えつつ子供を育てるために夜の仕事だけで足りずにコンビニのバイトも始めたという。このあとのシーンで示されるあんなの知名度からすれば、コンビニの客にもさんざ騒がれたりいきなりお礼言われたりしてるんでしょうね。
しかし夜の仕事ってなんだろう。スナックとかかな。とりあえずあのマンションからもうちょっと安いところに移れば、多少経済状況はマシになるような気が。

・ジュンの父親があんなが昔AV女優だったと知って出て行ったと聞いたユーキは、「ありえねえ。(中略)君のお母さんがどれほど偉大か、説明してもいいすかめぐる?」。説明ってまた「美脚を駆使して」とかになるんじゃあ。
ところであんなの引退が9年前、そしてジュンが今小学校三年ということは、ジュンを妊娠したのが引退のきっかけだったと思われます。つまり元旦那とは引退後に付き合い出したのではなく、付き合いながらAVの仕事をしてたということになる。元旦那の怒りも「AV女優だった過去を隠してた」ためではなく「自分と交際の傍ら内緒でAVに出てた」ところにあるわけですよね。
元旦那の態度に怒ったユーキだったら、実はめぐるにAVに出てた過去があった、あるいは実は現在進行形でこっそりAVやってたとしても受け入れられるだろうか?

・めぐるにジュンの20年後が見えてると気づいたユーキは「どんなん?どんなん?」と大興奮。めぐるが言う前から「お母さんそっくり」の可能性に期待してたんでしょうね。

・20年後のジュンは看護婦さんの姿。AV界で名を馳せたお母さんそっくりの美人で、お母さんの周辺にはAV界の人間が出入りしてるはず(結局あんなは復帰したわけだから)の環境にもかかわらず、そちらの世界に引っ張りこまれずに看護婦になる夢を貫いたんですね。

・20年後のジュンはあんな役野波さんの一人二役ですが、静かな自信を秘めた艶めいた笑顔のお母さんと違い、ちょっと俯きかげんで眉はハの字の大人しめの女性に成長しています。
顔はおんなじなのにこれだけ印象を変えられる、野波さんの表現力が光っています。

・成長したジュンの顔をぜひ見たいとダメもとでホットドッグを一気食いしたユーキはジュンの顔を凝視する。ちょっとちょっといくらなんでも顔近すぎ。
さっきからのユーキの奇行をジュンはどう思って見てるのやら。ずっと口にパン頬張ったままだし。

・江口に一目ぼれしたというあんなの好みポイントは前髪、Vネック、出っ歯とみんながダメポイントとしてる部分ばかり。蓼食う虫も好き好きというやつですね。
しかし「今度こそ再婚できるって」喜んでたというところからすると、これまでにも何回か再婚しそうになったことはあったんでしょうか。もしそのたびに前夫と同じくAV女優の過去がネックになったんだとしたら、もともと沢樹あんなのファンだった江口はその意味で最適の旦那候補足りえたはずだったんですが・・・。
目の前でここぞとばかりいちゃつく江口とみちるを見つめるあんなの穏やかな、でも寂しげな笑顔がなんとも辛いです。

・ジュンと手を繋いで歩くあんなに「沢樹あんな?」「お世話になりました!」(ジュンが気にしてないからいいようなものの、子連れなんだからもうちょっと自重したまえ)と口々に声をかける通りすがりの男たち。
どんな意味で「お世話にな」ったのかおおよそ把握しながら、ジュンは母親を恥じるどころか誇りに思ってさえいる。それはあんなが堂々と誇らしげな笑顔を見せているから。
おそらくかつて過去を隠して結婚した夫に前歴を知られて破局した経験から、自分は人の役に立つ仕事を誇りを持ってやっていたのだから、変に隠しだてせず堂々としていようと決心したのでしょう。そしてそういう母親を自慢に思い慕っているジュン。「普通」ではなくても理想的な親子の姿ですね。
ジュンと笑いあい、晴れやかな笑顔で前を向いて歩くあんなは実に格好良くて、なんだか憧れてしまいます。母の生き方に学び「自分のことは自分でやらなくちゃ」と明るい笑顔を見せるジュンの芯の強さにも。

・自分のために再婚するなら反対だが、お母さんが本当に好きになった人と再婚するなら自分は頑張ってその人を好きになる、と微笑むジュン。なんてしっかりした&いい子なんだろうか。
しかしそのあとに続けて「でも江口は無理。ありえない」。お母さんが江口を本当に好きになったのをジュンはよくわかってるはずなんですが・・・頑張りたくても頑張れないこともあるってことですね。
しかしジュンにまで論外扱いにされる江口はさすがにかわいそうかも。

・「ふられましたー!」と安堵と一抹の哀しさをこめて、搾り出すように告白する江口は、横で笑うみちるに「笑うなよおー」と弱々しい笑顔で突っ込む。
今から思えばこの時点ですでに微妙にいい雰囲気でしたねこの二人。

・「だからあんたはいいから」とくりかえしめぐるに突っ込まれながら、まるきり無視で江口と複雑な心境を分け合っているユーキ。
「客観的に見れない」一方「二倍盛り上がっちゃうんだなこれが」。まあ何となくわかる気はしますが。
ところでめぐるは第4回で逆上したユーキにあんた呼ばわりされたのをあれだけ根にもっていたのに、自分はいいんかい。

・再び「猥談中失礼します」と現れる藪中店長。前半のあれはこのシーンのための伏線だったのか。「だから猥談は!」と再び怒鳴りかけたユーキが「・・・してたよ」とニヤリと笑うと、店長が親指をピンと立てて答える。
おお初めて二人の気持ちが通いあった!第1回から彼らのいがみ合いを見てきただけに一種感慨深いものが。

・みちるがやってくるとなぜかかばんにあんなのDVDを隠す江口。
みちるは江口がAVマニアなのはよくよく知っているわけで今さらなんですが、それでもあえて隠そうとするのはみちるとの関係が変化したからに他ならない。(付き合いはじめの)彼女の前で堂々とAV持ってるとこ見せられないのもまた男の心理。
AV-猥談を通しての男たちの連帯を描いた回の最後に「でもやっぱり女優先」というオチを付けるあたりがまた見事です。

・江口とみちるの交際宣言に「ええー!!」とめぐる&ユーキのみならず店中が絶叫する。なぜ君たちまで驚く(笑)。

・今回全編を通してちらちらと姿を見せていた謎の少年・真悟がついにめぐるの前に現れる。
満腹状態なのになぜか20年後が見えない真悟の正体やいかに!?という場面ですが、個人的には隣りの塾長の変わらなさっぷりの方が脅威です。髪の毛はヅラだからわかるけど顔も老けなすぎじゃないかい?
次の回冒頭でめぐるは見た目はほとんど変わらなくても「加齢臭がする」とひどい判断を下してますが。未来が見えるだけでなく臭いまでわかるのね。

・次回予告最後のめぐるの「フィックション」が、「今回は、ちょっとエッチでしたね」とのテロップを受けて「どうもすいやっせんしたー」。
ここであのシーンを使い回しますか(笑)。ぜんぜんすまなそうじゃないもんなあ。

(つづく)

 

 

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