根気が大事、というのは迂遠なようだが真理なのではないか。紛争で人が死ぬのを防ぐための武力介入が、かえって歪みを大きくしてさらに多くの人が死ぬことになったわけで。
ただそれなら何もしない方が良かったとも言えないのが悩ましい。ソレスタルビーイングの武力介入(ファーストシーズン)のために歪みが大きくなった世界(セカンドシーズン)にさらにソレスタルビーイングたちが武力介入した結果が今の世界であり地球連邦なのだから。
ともあれ大統領に対してこれだけ正面から意見を述べられるこの風通しのよさは素晴らしい。大統領の人柄なんでしょうね。
研究チームはデカルトをさらなる実戦に投入してデータを取りたがってるとも報告してるので、例の士官?はその研究チームの人なんでしょうね。
・一人になったあと、深刻な表情で窓の外を見つめる大統領。彼女を悩ませているのは探査船の破片が地球に降り注ぐことではなく(なぜか大気圏で燃え尽きず地上に落ちた破片が若干存在したものの、この時点ではこの件はさほど大事とは捉えられていなかった。極秘に破片の回収部隊を派遣したりしてるので、全く気にかけてないわけではないのですが)、デカルトの話が出たさいに話題に上った、この先イノベイターが増えてゆくこと、それによって非イノベイターの人々との間で軋轢が生まれるだろうことへの懸念でしょうね。
至急インフラの整備を進めるよう彼女は指示を出してましたが、この後出てくる脳量子波を遮ることのできる施設はそうしたインフラの一環かと思われます。
しかし今回はELSから脳量子波が多い人々(優先的にELSから狙われてしまう)を保護するために使われたが、本来何を目的とする施設なのか。イノベイターに心を読まれることを恐れる一般人からの攻撃を避けるためにイノベイターを守る、というか隔離する施設なのか、と勘ぐりたくなってしまうですが。
・探査船の破片が落ちたという噂の調査に人革連の現地までやってくるイケダ。彼いわく「政府は大気圏ですべて燃え尽きたと公表していたが」。新政府でさえ秘密主義なのかと思うとちょっと悲しくなった。
一般市民を変に不安にさせないための措置なんでしょうが、「ごく一部燃え尽きずに落下した破片があります。現時点で危険性は確認されていませんが、もしも見慣れない金属片のようなものを発見されたら周囲に近づかず行政機関にお知らせください」くらいの言い回しにできなかったものか。前政権の情報統制が明るみに出たとき時あれだけ人々の怒りを買ったこと、探査船の破片についての知識がないゆえに不用意に近づいた人が何らかの被害に遭う可能性を思えば、「すべて燃え尽きた」という明らかな嘘はリスクが高い気がするのですが。
小説版によると「存在を知り、危険性を知っていながらも、十分な対策もこうじず地上に破片が墜落した。仮に墜落した場所が大都市圏だった場合、連邦政府および連邦軍は、どう責任をとるつもりだったのか」という批判を懸念したから」だったとのこと。まあ隠したくなる気持ちはわかりますが。
・破片が落ちた場所のあちこちで無人の車や地下鉄が暴走する謎の事故が。とくに最後の無人地下鉄が前方の地下鉄に衝突する事故はひどい。小説版の描写だと「数十名の重軽傷者」とあるので奇跡的に死者は出ていないようです。
・その後に「人革領 軌道エレベーター」という場所を示すテロップが。今度は軌道エレベーターで謎の事故か!被害が今までの比じゃないぞ!と危機感を覚えたら、事故の話ではなく、軌道エレベーターにオペレーターとして勤務する沙慈が電話で呼び出されるというシーンでした。電話の内容は深刻なものだったけど一瞬ほっとしてしまった。
しかし少年時代から宇宙で働くことに憧れ、一度はその夢を実現させた沙慈が地球上で働いているのが少し悲しい。さすがに元の職場には戻るのは難しかったのだろうし軌道エレベーターの仕事なら宇宙に繋がってるようなものだけども。
彼が地上の仕事に就くことにしたのはおそらくはいまだ入院中のルイスのためですね。6年前に自分のために夢をあきらめてほしくないと沙慈に言ったルイスとしては不本意な状況ではないかとも思えますが、ルイスが元気になって退院したあかつきには二人で宇宙で働こうとか約束してるんじゃないかな。
・仕事中に携帯が鳴り、先輩の目をはばかりながら小声で電話に出た沙慈は、「ルイスが!?」と大声をだして思わす立ち上がる。それから「あ、あの、すみません、急用が・・・」と先輩に断りを入れ、「またかよ」と怒鳴られ「本当にすみません!」と深々と頭を下げる。
これ保育園児の親や身内に病人を抱えてる人は思い切り身につまされる光景ですね・・・。電話に出た(まだ話を聞く前)時の沙慈の困ったような表情、「またかよ」という叱責からして、ルイスのことで病院から呼び出されるのが一度や二度じゃないこと、にもかかわらず「ルイスが!?」と驚くほどに今回の彼女の状態が悪いというのがこの短いやりとりで伝わってきます。
人革領で働いている沙慈が短時間で駆け付けられるということは(いかに現代より交通手段が発達しているだろうとはいっても)、ルイスの入院先は人革領内、セカンドシーズンラストで入院していた故郷スペインの病院(アニメでははっきりわかりませんがセカンドシーズンの小説版最終巻(※1)に「スペインの療養所」「かつてガンダムスローネの襲撃によって負傷したルイスが運び込まれたところ」と書かれています)ではなく沙慈の勤務先の近くに転院したってことですかね。
・病院のベッドの上で怯えて暴れ、看護師たち数人がかりで押さえつけられているルイス。「こわいのが、来るー!」という叫びはまるで子供のようです。
恐怖に見開かれた彼女の目は普通に青く(元々の目の色)、この時点では(セカンドシーズンでたびたび見せたような)金色に光ってはいない。特に脳量子波が活性化していない状態でもELSの気配は感知してしまうのか。
まだイノベイターとして目覚めたわけじゃない潜在的イノベイターとでもいうべき人たちも(少しあとで出てくる女子学生とか)も別に目が金色じゃなかったけれど、彼女たちはELSの気配を感じてはいなかったから、ルイスの方が彼らより脳量子波が強いようです。
そういえばルイスは結局イノベイターとして覚醒したんだろうか。彼女の脳量子波はリボンズの与えたナノマシン入りの薬によって人工的に引き出されたものですが、薬を止めたにもかかわらず少し後のシーンで目が金色になったということは、ELS襲来を契機として真に覚醒したということなのかも。
どうにかもぎ離して後ろに倒れこんだ少女の前で扉が開き、中から現れたのは宇宙服を来たリボンズ・アルマーク。ゆっくり手を伸ばす彼を少女は身動きできぬまま恐怖の表情で見つめ、画面が暗転したところで彼女の断末魔(と聞こえる)悲鳴が響き渡る。この映画でもっともホラー度合が強かったシーンですね。
リボンズのうしろ、玄関の中は金属の結晶のような物で埋め尽くされてましたが、家中がすでにあの状態なのか。たまたま彼女の脳量子波が強かったためにELSを引き付けたらしいのですが(そのわりに彼女不在の家の方が先に侵食されてる)、彼女の家族は無事だったんだろうか。
・人革領の研究所で探査船の破片を調査するも特段変わった点は見つからず。それについて宇宙物理学の専門家であるドクター・ミーナの見解を聞こうとすると、突然現れたビリーが代わりに説明を始めてしまう。
最初は面白くなさそうな顔をしたミーナは、相手がビリーと気づいたとたんに歓声をあげ、ついには彼に抱きつき、というか押し倒して「私に会いに来てくれたの~?」とデレデレに。
ユニオンの研究者であるビリーが人革領にある宇宙局技術研究所に出向したり、そもそもミーナも名前からしてユニオンかAEUの人っぽい。今や地球連合の名のもとにかつての仮想敵国同士が手を取りあってるということでしょうか。
小説版では「モビルスーツ開発の専門家である自分が、なぜ探査船の破片を調べに宇宙局技術研究所まで赴かねばならないのか腑に落ちなくはないが、いくつかの軍組織を転々としてきた自分の知識と経験を期待されてのことだと思えば悪い気はしない」とのビリーの心情描写がありました。
・研究所の職員?が破片について説明してる間もビリーにぴったりくっついて頬をすり寄せたり、彼の髪の毛をいたずらしたりと一方的にべたべたしまくるミーナ。
研究所員もあきらめ顔ですが、彼女はこうした破天荒な性格も含めて許されるほどに才能が突出した天才ということでいいんですかね。
・発見された破片が落下したはずの破片の二割にも満たないことについて、誰かが持ち去ったと考える所員達に対し、消滅したか自力で移動した可能性を述べるビリー。
そんな非科学的なと失笑気味だった所員たちだが、ミーナは「さすがだわ、ビリー」と言いながら、破片の落下推定箇所と奇妙な事件が起こった箇所との位置関係を示したデータを提示する。
彼女が「さすがだわ」と言い出したとたん所員たちがはっと話を聞く姿勢になっているので、やはり性格はともかくとして彼女の才能は皆認めてるんでしょうね。
・破片と怪事件の関連性について仮説があるのでその証明に協力してほしいとビリーに切り出すミーナ。連邦が保持している脳量子波が高い数値を示している、イノベーターになりうる人間についてのデータを手に入れてほしいという。
ビリーの叔父は今や悪の権化のごとくに思われているアロウズのトップだった人物で、ビリーも叔父のお声がかりでアロウズに参加した経緯からすれば現連邦内で冷や飯を食わされていても不思議はないところですが(セカンドシーズンの小説版5巻には「叔父がアロウズの司令官で、カタギリ自身もモビルスーツ開発主任としてアロウズに参加していたのである。 彼を取り巻く偏見のレンズも、厚く、色濃くなろうというものであった」と案の定批判の目にさらされつつもモビルスーツの研究を続けたかったビリーと彼の才能を手離すことを惜しんだ連邦軍の意向が一致して彼が連邦軍に籍を置くことになったこと、しかし結局技術開発部が彼を持て余したあげくに半分島流しのような個人研究室を与えられたがビリーはむしろ研究に集中できると喜んでいる旨の描写があります)、ビリーにそんなコネがあると判断したのはなんでかな。
彼とソレスタルビーイングの関わりを知ったうえで、ソレスタルビーイングを通じてヴェーダから機密情報を引き出せると読んだんでしょうか。
・ミーナの仮説が正しいことが、さっそくにソレスタルビーイングたちの会話によって裏付けられる。この時刹那が「仲間を助けに行かなければ」と言い、小型艇で行くと言う彼に対し(しょーがねえなあといった感じで)ロックオンが「付き合うぜ」と応じる。
この時点では「仲間」というのは脳量子波が高くてかつ地球上にいるアレルヤ(ハレルヤ)とマリーのこと、小型艇だけでは危ないからロックオンがガンダムでついて行かざるを得ないという意味にとっていたのですが、後の展開を見ると「仲間」はアレルヤ&マリーだけでなく沙慈&ルイスのことも含んでいて、一人が両方を助けに行くより二手に分かれた方が効率が良いのでロックオンが手を挙げたというのが正解ですね。
実際刹那もロックオンもぎりぎりのタイミングで間に合っているので、刹那一人で両方やろうとしていたらどちらかは手遅れになっていたのでは。
・太陽光発電施設の送電停止が気にかかるというマリーの要望で、マリーとアレルヤは人革領モンゴル地域の太陽光発電施設の様子を見に行くことに。
マリーだけが胸騒ぎを感じたというのは、脳量子波が使えるマリーと使えないアレルヤの違いでしょうね。ハレルヤが表に出ていたならやはり不穏な気配を察していたことでしょう。
・変電施設がケーブルをざっくり切断され存在しなくなっているのに加え、中の人間たちは銀色の結晶体に覆われて虫の息で倒れている。そこへ無人の車などが次々襲ってくるという・・・。
車が勝手に動くのはこれまでにも何度かあったパターンですが、今度は対抗できる能力を持ったアレルヤたちだけに、息詰まるアクションシーンが展開されることになります。
・アレルヤとマリーのピンチの間に、病室で眠るルイスと付き添う沙慈のエピソードが挿入される。うなされて目を覚まし「いや」と苦しみながら目を開けた彼女の両目が金色に光るのを見て「そんな・・・!」と愕然とつぶやく沙慈。
かつてやはり目が金色になった(リボンズによる洗脳状態に置かれた)ルイスに絞め殺されそうになった経緯があるし、ルイスの異変はイノベイターがらみ、また二年前のような悲しみと争いが繰り返されるのではないかという恐怖が湧き上がっても無理からぬところ。この場面でルイスは本式にイノベイターとして目覚めたってことなんでしょうか。
・突然病室が停電。ドアが開き、入ってきたのは宇宙服姿のリボンズ。リボンズ(に擬態したELS)はうっすら微笑み歓迎するように両手を軽く広げる。これELS的には何を考えてたんでしょうね?
リボンズの姿を見た沙慈は「何だあんた」と言ってますが、彼はリボンズの顔知らないんでしたっけ?確かに直接会ったり有視界通信で顔見たりする機会なかったかも。それとも宇宙服ごしで顔が認識できてなかっただけなのか。
・リボンズに向かって折り畳み椅子を投げつける沙慈。もろに命中して倒れるリボンズ。
これ人間だったら大怪我してるかも。それでもルイスを守るために攻撃をためらわなかったのはソレスタルビーイングとの共闘を通じて愛する者のため戦う覚悟を身に着けたゆえか。ただこの場に拳銃があったとして沙慈に引き鉄が引けたかというと微妙な気はしますが。
・沙慈がルイスを支えて病室を出ると、医師たちが廊下に数人倒れている。モンゴル地域の太陽光発電施設のスタッフと違って彼らは結晶に取りつかれていないが、この違いは何だろう。
まあ同じELSといってもアレルヤたちを追い回してるのと沙慈の前にいるリボンズに擬態しているのとは別の個体だろうから(女子学生を襲った個体とは同一だろうか?どちらもリボンズの姿だけども)行動に多少の差異があってもおかしくはないのかも。
お互い同士で、または金属や人間に対しても融合できるELSにおいて「個」とは何なのかは難しいところですが。
なのだが、頭を抑えて苦しむルイスは沙慈の名前を繰り返しつつも彼を心配する様子は見えない。苦痛と恐怖のあまり沙慈が投げ飛ばされたことも認識してないように思えます。
・ルイスの声に顔を上げる沙慈。しかしリボンズがルイスに手を伸ばす方が早い、というところで銃声とともにリボンズのヘルメットのガラス面に穴が開き、表にバイクで乗りつけ銃を構えている刹那の姿が。
ここで刹那が「仲間を助けに行かなければ」と言った時に脳粒子波が使えるがゆえにルイスが目をつけられること、ひいては一緒にいるだろう沙慈も襲われることも想定していた(それを察したからロックオンは付き合うぜ=アレルヤの方はおれに任せろと言った)のがわかる。
刹那が一時ソレスタルビーイングの艦に乗っていたとはいえ正規メンバーでなかった沙慈を「仲間」と表現したことに何だか胸が熱くなります。
・「今のは威嚇だ。今度は当てる」という刹那にリボンズが振り向く。その顔を見た刹那は「リボンズ・アルマーク!」と驚きの声を上げる。死んだ(自分が殺した)はずの相手とはいえ刹那があんなに驚いた顔をするのは珍しい。それだけ二度と戦いたくもない、絶対会いたくない相手だったんでしょう。
・ここで再び舞台はアレルヤたちの方へ。無人車に追われる二人。共に高所から飛び降り、追った車は大破。二人の運動能力が光る場面ですが、車は一回消滅したと思ったらたちまち再生して再び二人を襲う。
反対方向へ二手に分かれる二人。車はマリーの方へ。それを意外に思ってる風のアレルヤに、ハレルヤは「決まってんだろ、マリーの脳量子波に群がってきてんだよ」という。
群がってという表現からして、ハレルヤは相手が群体だとうすうす察しているのか。脳量子波が使えるハレルヤだけに複数の知性体の存在を感じているのかもしれません。
・「ハレルヤ、どうして君が」「うだうだしてる暇はねえ、体を借りるぜ相棒!」でハレルヤに体が切り替わる。金色に光る片目。ELSが来たことで脳量子波による刺激を受けてハレルヤが目覚め表に出てこられるようになったのか。
しかし、マリーの窮地を自分で守れないというのもアレルヤ的には悔しいところですね。
・ハレルヤが目覚めたとたんに車が向きを変えてハレルヤのほうに。脳量子波はマリーよりハレルヤの方が強い様子。
気づいて立ち止まったマリーが「ハレルヤ」とつぶやく。マリーはハレルヤの脳粒子波に車が引かれていったのを察したんですね。つまり彼女も敵が脳量子波に反応していると察してたのでしょう。
二手に分かれたのはELSが狙ってるのは自分の方と悟ったマリーがアレルヤを守るためだったのかも。
・「おれの脳量子波に惹かれてきやがった!」と歓喜の?声を上げて高い壁を飛び駆け上がるハレルヤ。とんでもない身体能力ですが、これアレルヤもできるのかな。
このあとの車(複数)との追いかけっこはハレルヤの身体能力を存分に見せつけるアクション上等場面。
・屋上に到達し「これるもんなら・・・」と勝ち誇った声を出すハレルヤ。しかしそこに今度は無人のヘリコプターが。下にも車が複数。ちょっとまずいかなというところで何者かがヘリコプターを狙撃。
マリーが空に現れた機体を見上げる。「あれは・・・ガンダム!?」。疑問形なのは彼女が知らない新型になってるからでしょうね。
・下の車も軒並み撃破し、屋上のハレルヤの前に現れたガンダムがコクピットを開け、ロックオンが「悪いな、休暇は終わりだそうだ」と陽気に声をかける。
見返すハレルヤはその落ち着いた表情からしてアレルヤに戻ったようですね。
・「リボンズ・アルマーク、なぜ貴様が」。たたきつけられるような脳量子波に、刹那は再び銃を二発打つ。
太腿を両方とも打ちぬかれながら平気で歩き続けるリボンズは血も流れていない。今までのリボンズとは明らかに異質とわかる場面。さらに腹胸額と打ちぬかれてもまるで動じない。静かに微笑んですらいるのが不気味。
しかし刹那も最初はためらいなくELS(とはまだわかってないが)を撃ってるんですね。
・ついには粘着型?の小型爆弾を投げつけリボンズの体を爆破する刹那。
すぐにそれと察して(セカンドシーズンの序盤で刹那に助けられた時もやはり同様の粘着型爆弾を使ってたからでしょう)爆発前からルイスに覆いかぶさって彼女を爆風から守る沙慈。戦い慣れてる感があります。
・爆発後、下半身だけになってもまだ歩き続けたリボンズだが、さすがに数歩歩いて倒れ、崩れて金属の破片となる。
大丈夫かと声をかける刹那に、「どういうことだよ刹那!」といきなり怒鳴る沙慈。助けてもらったお礼もないのは、現れたタイミングの良さからいってもイノベーターがらみらしいことからいっても刹那が事情を知ってる、その事情に自分たちは巻き込まれたと思ったからでしょうね。
※1—このブログではたびたび「小説版」から引用を行っていますが、この「小説版」とは木村暢氏によるテレビアニメ及び映画版のノベライズのこと。
ファーストシーズン一巻巻末の黒田洋介氏(シリーズ構成・脚本)による解説に「(一巻で描かれた部分について)アニメでは描かれていないキャラクターの内面感情や設定が描かれていますが、その全てに私や水島精二監督、SF考証の千葉智宏氏の監修が入っています。言うなれば、本書に書かれているものは全てアニメ本編とリンクしている、まさに公式な物語なのです。」とあることから、アニメの描写を補う監督たちの公式見解と見なしています。