震災7年11月
困った時の神頼みという言葉ほど、人間の身勝手な事を表しているものはないと思います。普段は神など考えたことも無い人が、困ったときになると急に神様にお願いします。
「どうか、お金持ちになりますように、どうか、健康でいられるますように、どうか、100歳まで生きられますように…。」
と、無理難題をお願いするわけです。いくら、全知全能の神様でもその身勝手にあきれるでしょう。もし神様がいるとするならば、そのような良いことも悪いことも起こしている人こそ神様なのです。いわゆる自然の摂理そのものこそ、神様の実態です。そのことに気づくことです。
神様にお願いする前に人は神様の前で無心になることです。私心を無くして無我になることです。そうして、ありのままの状況をまず、受け入れ宇宙の波動を体感することです。そうしないと神様の御心にふれることができないのです。
神様なんていないと言う人は、その祈りを忘れている人です。その神様が見えなかったり、いるのに気づかない人なのです。そういう人が困った時に神頼みをしても神様は耳を傾けません。
ですので、いつでも森羅万象の出来事に畏敬の念を抱き、感謝することこそが大切です。そういう気持ちでいて、初めて神と交わることができるのです。
現実に起こっている事実を、ありのままにすべて受け入れ、それに感謝することから神との交信が始まるのです。そこが大切な所です。すべてのものに感謝し畏敬の念をいだくことこそ神との交わる第一歩だと思います。
すべて、世の中のことはなるべくしてなり、起こるべくして起こっているのです。自然の摂理で動いているのです。神を信じて変わるものは事実ではなく、心の持ちようだと思います。
不幸な出来事に出会ったといたしましょう。そのときの心の有り様が前向きに変わるのです。もともと、良いことも悪いことも起こるのが現実世界です。もし、災難が起こったとしても、それは起こるべきして起こったことなので、それを受け入れることこそ、大事な事だと思います。要は神様に頼んでも起こるべきして起こるのです。良いことも悪いこともです。それを受け入れることこそ、大切な事ではないでしょうか。
すなわち神様とは自然の摂理そのものなのです。現実に色々な事が起こって来るでしょう。今起こった事実は消されないけれど、起こった時の心の持ちようをプラスにできることです。信仰心のある人とはそういう人を言うのです。
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