宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

OJT授業研修 ~神戸市教育委員会からの視察~ No.2

2017年02月04日 | ブログ

昨日の続き

6桜の国語の授業を中心にお伝えします

先生からの初めの話

話し合いの前に、自分の考えを確認するのにどれだけ時間が必要か子どもに判断させます。

子どもたちが決めた2分間、教科書を根拠に自分の考えを確認します。

 

 

全員が集中

 

それぞれの立場を全体で確認中

 

進行役の子どもが数えて、その人数を電子黒板に映します。

  

「立ち歩きタイム」カード、自分たちの判断で一度だけ使えることを話しています。

 

「え~、一回だけ?」ちょっと残念そう

進行役の「では、質疑応答を始めてください」でスタート

 

質問されたら、同じ立場の人は全員立って応答します。

 

子どもたちだけで授業を進めます。

 

 

 

授業者は、ほとんど介入しません。

子どもたちの意見を元に板書し、正しい考え方に気付くよう、無言でヒントを出します。

 

 

 

話し合いが行き詰まってきました

 

「立ち歩きタイム」カードを使うタイミングを考えているような・・・

 

彼が、考えて考えて・・・でも前に進まないので

とうとう「立ち歩きタイム」カードを使うことをみんなに提案しました

全員賛成

時間も自分たちで決めました。

スタート

 

積極的に友達と意見交流

 

途中で、メンバーが替わり、いろんな子と意見を交わしている子もいます。

 

 

 

教科書を見やすいように友達の方に向けて説明する子も

ここで、ちょっと隣の教室へ

5鳩はちょうど算数リーダー会が

 

各班の状況から判断して、確認テストの時刻を修正していました。

 

その後、再び協同学習

 

6桜に戻って

 

 

子どもたちが決めた5分間という時間は長いと思ったのですが、ちょうどよかったようです。

だれも時間をもてあますことなく、上手に使っていました。

子どもの判断の方が合っていたということです。

 

再び他のクラスへ

6鳩は教え合いが終わり、主に個人学習を進めていました。

すごく集中していて、さすがでした

戻って6桜

 

 

それにしても、よく教科書を根拠に考える子どもたちです。

 

ある一つの形式段落の存在が、子どもたちを迷わせます

 

参観者の方が興味をもって話しかけてくださっています。(ありがとうございます

一時間で決着がつかず、次の国語の時間に持ち越してでも自分たちで解決することに

再び5鳩へ

確認テストが終わり、班のメンバーと答えが合っているかどうかを確かめ合っているところでした。

 

いつもこの光景がいいです

 

一生懸命学習した分、結果が気になるのです

6桜から戻ってきた先生に成果を報告する場面も

 

5年生の板書

子どもたちの板書とともに、担任からのメッセージも

 

昨日お伝えした3年生も含め、どのクラスもふだん通りの授業です。

子どもたちもふだん通り

でも、見に来ていただくことは、子どもたちにとってとてもうれしいことで、自尊感情が確実にアップします

子どもたちは素直で、特に遠いところからわざわざ自分たちの授業を見に来てくれたことに喜びを感じています

少しですがおみやげにお渡ししたみかんをとても喜んでくださり、みかんの里に生活する私たちにとって、このこともまた大変うれしいことでした

そして最後に、職員のことも、自然体で明るく前向きで、とても感じがよかったとおっしゃってくださいました。

たくさんの成果を残していってくださり、本当にありがとうございました


OJT授業研修 ~神戸市教育委員会からの視察~

2017年02月04日 | ブログ

21名の方が授業を見に来てくださいました

神戸市といえば政令指定都市、もちろん大都市

みかんの里は大変珍しいということで、本館3階から宮原町の様子をカメラに収められていたのが印象的でした

では、視察された授業をご紹介します。

3鳩算数

めあての確認が終わって、学習メニュー(学習の流れ)が配られたら、全員がすぐに目を通します

 

先生の初めの話

 

全員が集中して聞いていたのが見事

 

よい自学をしてきた子どものノートを紹介しながら、今日の学習内容につなげます。

 

さて、最初は一斉授業

子どもたちが発表者の方を向いています。

これは、簡単なようでなかなか難しい

形だけではできません。聞く気にならないと自然とそうならないのです。

それにしても、よく話を聞いている子どもたち

一人もよそ見や手もんだいをしている子はいませんでした。

さあ、ペア学習・グループ学習

切替が早い

 

2~3人で1枚のワークシートを解きます。

自分の机から友達の所に集まり、姿勢を低くして目線の高さをそろえる子どもたち

 

教科書で確認しながら考えているのがいいです

自然と頭が近くなります

 

 

参観者の方に声をかけてもらって

 

集中しています

 

算数リーダーは、班の子の進行具合を確かめて、もうすぐ終わりそうと判断し、新しいワークシートを取ってきます。

 

また違う班の算数リーダーは、持ってきたワークシートを裏向けて置きます。

まだ全員が完全に教科書の問題を解き終えていないので、気が散らないように工夫したのです。

このように、判断する力を子どもがつけていっているのがすばらしい

 

自然と見やすい姿勢で見守ります。

 

ペアが基本ですが、ペアだけでは気付かないこともあります。

そんな時は、グループとして活動

 

ここで、先生がリーダーを招集

 

グループ学習の進行具合を聞くことで、リーダーとしての自覚を高めます。

そして、新しいワークシートを見せて、指示を出します。

算数リーダーを信頼しているからこそできることです。

こうすることで、全体の学習の流れを途切れさせずにポイントを押さえることができます。

下のように、リーダー会が行われているときも時間の空白はできていません

リーダーは班に戻ったら、メンバーにリーダー会で聞いてきたことを伝えます。

 

これは、隣の3桜

何と、自分たちでリーダー会をもって何やら協議していました

もちろん、担任の先生は一度も教室に戻ってきていませんし、そのような指示も出していません。

聞くと、自分たちで判断して集まったとか

リーダーが戻って、リーダー会の内容を伝え、学習を続けていました。

 

 

桜組も、全員が前向きに授業に臨んでいました

 

 

桜組の自習の学習メニュー

鳩組に戻って

 

確認テストの前に、一斉学習で間違いポイントチェック

その時も、子どもたちの自学を活用

 

そして、確認テストへ

間違いポイントチェックが生かされて、計算メモを残し、丁寧に解こうとしています。

 

確認テストの間、再び桜組へ

 

次に鳩組に戻ったら、ちょうど確認テストが終わったところでした。

 

「どうだった?」「できた?」と声かけ合っている姿も

 

次は選択学習

確認テストを終えて、自分の会った学習を考え(選択し)進めます。

学習の空白禁止の原則に則って

一人学習が基本ですが、必要に応じて学び合いも

その間に、先生は確認テストの答え合わせ

この時間中に間違いを直させて、タイムリーに学習の理解を図ります。

 

iPadでiプリ

 

さあ、確認テストの結果発表

めあてが「全員が・・・・・・確認テストで満点をとることができる」なので、しっかり学び合いをしてきた子どもたち

だから、結果を楽しみにしています

 

先生が黒板に「23分の20」と書くと、「あ~」と残念そうな声が漏れます。

でも、表情はあまり暗くなくて、「惜しかったなぁ」という感じ

もちろん、だれかのせいにする雰囲気は少しもありません

 

先生が、確認テストをしていて気付いた間違いポイントを説明し

再び個人での選択学習へ

自分だけの個人IDからログインし、自分に合ったiプリ問題を解いていきます。

 

また、3桜へ

 

自分たちでタイマーをセットしながら、時間通りに学習を進めていました。

再び、3鳩

選択学習中も子どもたちは必要に応じてつながります。

 

 

先生からのメッセージは、あらゆるところに

主体的であれば、大事なことが次々に気付くようになっています

授業が終わりました。

ここで、今までのOJT授業研修になかったすばらしい光景が

授業後すぐの算数リーダー会

今日の授業をふり返っていました。

こういうところで、リーダーとしての自覚がまた高まります。力が付きます。

さて、3桜

教室に戻った担任の先生に、子どもたちが参観した先生方がほめてくれていたことを次々に報告

とっても得意気で、うれしそうに話していました

 

それを、「そう、よかったね」と子どもたちと一緒に喜ぶ先生もステキでした

一度も自分のクラスの様子を見に行かなかった担任

クラスを信頼している姿勢が見事でした。

参観された先生方に、ほめてもらうことの大きな効果を改めて感じました。

3年生を中心に、いろんな場面での声かけ、本当にありがとうございました

5時間目に実施したOJT授業研修につきましては、次回お知らせいたします