宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

長谷川さんをお迎えして ~4年生~

2017年02月28日 | ブログ

4年生は、2学期初めの国語「手と心で読む」で、視覚障害者について書かれた資料を使って学習しました。

今回はその理解をさらに深めるために、長谷川さんをゲストティーチャーとしてお呼びしました。

 

いつものことながら、学習態度が大変よい4年生

  

学習メニューについて先生に質問しています。

最後の感想発表の仕方についてでした(大事なことです)

それでは、いよいよ本題に入って

質問の時間

 

友達が質問したこと、長谷川さんが答えてくれたことを、熱心に聞いたりメモしたりします。

 

長谷川さんは、とても丁寧に、しかもたくさんの子が質問できる時間を確保できるよう簡潔に答えてくださいました。

 

一部まとめてご紹介します

「靴を履き違えないですか?」

「置く場所を決めているから大丈夫です。」

 

「盲導犬がいないけど、大丈夫ですか?」

「白杖(はくじょう)があるので、たいていは困りません。家族も助けてくれます。他は、人に頼みます。」

 

「ご飯を食べるとき困らないですか?」

「においで、置いてある場所が分かります。」

 

「サッカーなど、遊ぶときはどうしますか?」

「耳で音を聞いてします。視覚障害者用のグッズを使います。」

 

「信号はどうやって渡りますか?」

「音を聞いて渡ります。青信号と赤信号を判断できます。」

 

「ふだんから気をつけていることは何ですか?」

「歩くことと挨拶です。」

 

「一番不便なことは何ですか?」

「情報が分からないことが多いことです。手で触れないものも困ります。」

 

「一番行きにくいところはどこですか?」

「駅です。大きな音で、いろんな音がかき消されるからです。」

これが、視覚障害者用グッズ

 

どんな時に使うか、分かりますか?

 

 

 

回りに準備してくださいました

 

白杖の使い方も教えていただきました。

 

 

実際に体験

 

 

 

視覚障害者用グッズも触って確かめました。

 

点字本とそろばん

 

 

方位磁石(方角を音声で教えてくれるそうです)

オセロ

 

鈴の入ったサッカーボール

 

点字迷路

 

点字を打つ道具

 

定規とそろばん

 

時計

 

感想発表

 

 

全員一人一人が発表する時間はないので、ペアで感想交流

 

最後にふり返りを発表

子どもたちは、とてもよい学習ができました。

まず、驚いたのが、35個も質問したこと

それだけ興味が高かった証拠

それにしても、事前にお知らせしていなかったのに、適確にスムーズに答えてくださったことにびっくりしました。

講演活動をされているわけでもないのに、一つ一つ分かりやすく話してくださいました。

少しでも視覚障害者の理解につながれば、子どもたちの役に立てればという思いで、学校側のお願いを快く引き受けてくださり、本当に感謝しています

ある子どもの感想です。

「私は、次から、体などが不自由な人には、絶対にひと声かけようと思いました。今日分かったのは、障害がある人でも、みんなと同じということです。障害がある人の方が、点字などを勉強してよく努力しているのに、ひどいことを言う人がいるのは、悲しいです。」

私たち大人も、とてもよい勉強になりました