「ただ今より、平成26年度修了式を挙行いたします。礼。」
「校歌斉唱。」
「校長先生のお話です。」
まず、すばらしかった卒業式についてお話しします。 卒業式とは、卒業生を祝う式です。めあてに「統一のとれた美しさ」というのがありました。そのために全員の目線をそろえる。つまり全員が同じものを見る。ほとんどの人ができていました。
どの学年もよかったんですが、特にびっくりしたのは1年生です。すごく立派でした。卒業式の間、1年生のみなさんがほとんど動かなかったので、後ろの人も動きませんでした。1年生のみなさんが、めあての「統一のとれた美しさ」をつくりました。すごいと思いました。
5年生については、校長先生は、いつもみなさんに高いレベルを要求しています。それほどみなさんの力に期待しているのです。「送る言葉」のなかの「大空がむかえる朝」の合唱を聴いていると、涙が出てきたという来賓の方や先生がいました。卒業式で在校生の合唱を聴いて涙が出てくるというのは、あまり聞いたことがありませんでした。このすばらしい在校生の合唱をリードしたのが、5年生です。確かにどの学年の人も本当にしっかり歌っていました。例えば、リズムにのった3年生の声はよく響いていました。しかし、この感動的な「大空がむかえる朝」の合唱をリードしたのは、間違いなく5年生です。宮原小学校の在校生の力、つまり卒業式で感動を与えたのは、5年生の力です。こういうレベルの高いことを、校長先生は5年生に要求しているのです。5年生のみなさんは見事にそれに応えてくれました。みなさんは後1週間すれば、6年生です。最高学年です。みなさんなら、これまでにないすごい宮原小学校をつくっていってくれると思います。
今年の卒業式では、4月からの新しい宮原小学校の姿を見せてくれました。1年生から5年生のみなさんに「ありがとう」と言います。
次に、修了式についてです。
3学期は終業式ではなく、修了式です。みなさんが1年間の学習を終えたことと、次の学年への進級を校長先生が認める式です。それぞれの学年のみなさんの進級を認めます。
そして、今年も1年間言い続けてきたこと
「しつけ3原則」、心の中で言ってみてください。
「誰に対しても元気にあいさつができる子になる」
「名前をよばれたらハイと返事ができる子になる」
「席を立ったら椅子を入れ、履き物を脱いだらそろえる子になる」
卒業式でも話しましたが、森信三先生は、この3つができれば、将来どこに行っても、人として通用する。人から信頼される。他人を大切にできる人になれる、日本中がこれをできるようになると日本は必ずよくなる、と言われました。この宮原小学校から宮原をよくしていきましょう。有田市をよくしていきましょう。和歌山県を、そして日本をよくしていきましょう。
最後に、 これから2週間のことです。
4月8日、1学期の始業式です。心と頭を一回り成長させ、1つ、お兄さん・お姉さんになって、次の学年の教室に入りましょう。
新しい学年、新しいクラスです。新しいクラスでは、これまで仲のよかったお友達と違うクラスになっていることもあります。新年度への心の準備をしてきた人は、新しいクラスで、新しいお友達がつくれます。「あの子と違うクラスになったから」といってがっかりするのではなく、新しいクラスで、新しい気持ちで、新しいお友達をつくっていくために努力することが大事です。新しいクラスで、みんなでともに力を合わせて、前のクラスより、もっとよいクラスをつくってほしいと思います。
でも、もっと大事なことがあります。中学年、高学年になると、クラスよりも、学年としてまとまることです。クラスを超えて、自分の学年を大切に思う自分になってほしいと思います。
春休み、交通事故などに気をつけてください。交通マナーを守ることが大切です。
全員が元気な姿で、1学期の始業式に出席してほしいと思います。