今日は授業記録風にご紹介
授業前に学習メニューが配付され、リーダーはメニューを読んでおくように、班の子に言っていました
授業始まりのチャイム直後に、算数係の子が「P.51の文章の問題を読みます。せーの・・・」と言って、みんなで一斉に読みました。
今日のめあて
ワークシートに赤鉛筆でこのように書きます
算数係が、全体をながめ全員書けたようなら、「めあてを読みます」と合図して一斉に読みます
この「ながめる」ということが、すでに2年生でできているのがすごいです
この後、先生が簡単に前時までを復習
教室にも掲示していた、この3つの図形について
掲示しておくと、自然に覚える環境ができます。
実際、先生の質問に、みんな「辺」とか「頂点」とか言って答えていました。
先生「こんな形をかくってイメージしてくださいね」と3つの図形を示しました。
先生「まず、問題アでは、何をかきますか?」 子供「長方形」 先生「そうですね」
先生「正しく早くかくには、どうしたらいいのか、考えてかいてね。」
『早く正しく』は学習の基本として大事な言葉です
ここまで、約7分
できるだけ不要な言葉は省いて、テキパキと進めました
先生「では、3分で問題にある長方形をかいてください」
3分終了のタイマーが鳴りました
算数係「今から、ペアで話し合ってください。どんなふうにかいたか説明してください。」
ペア学習スタート
どんなふうにかいたか説明し合っています
まだかけていない場合は、教えます。
算数係が前に出て、先生と一緒に授業を進めます。
みんなに説明できる人が手を挙げています
前に出るように言われなくても出て行きます。
前に出て説明した方がよいと思う必然性があるからです
4つの頂点に直角の印を入れているのを見つけました
ていねいです
用がないときは、先生はしゃがんで気配を消し、できるだけ子供に任せます
再び、必然性があって前に出る子供
もちろん先生に指示されていません。
子供は子供の様子をよく見ます
線を引くとき点を打つことがポイントと、先生が押さえます。
先生「でも、この点は、『点』とは言いませんよね」 子供「頂点です」
今度は、画面(実物投影機)に映して、頂点を4つ打つことが大事と、先生と子供でまとめます。
何か、前に出ている子供2人の様子がおかしい、そわそわしている・・・そのわけは?
あ、先生が頂点の位置を間違っていました
先生、臨機応変に対応
先生「先生みたいに間違えないようにするにはどうする?」
子供「マスを数える」
先生「そう、先にマスを数えて印をして、頂点を結ぶと辺ができますね」
さすがベテラン、間違いから学ばせました
さらに、下の写真のように、長さを書いておくと間違いに気付きやすいと押さえました
いよいよ、グループ学習に進む前に、先生が質問はないか聞きました。
なかったので、「先生から逆質問です。直角三角形をかく問題で、直角になる2つの辺ってどこですか?」
手を挙げて指名された子供が、再び自分で判断して前に出てきて2つの辺を示しました。
先生「そうです。ここが直角だから。直角をはさむと思ってください。」 子供「サンドイッチ」
この部分をていねいに押さえたのは、先に授業していた鳩組からここでつまずいたと教えてもらっていたからです。
教師の協同、情報交換がここでも生きています
グループ学習へ
間違えないように、マスを数えて・・・
先生が押さえたポイントを確実に実行している子供たち
頂点を打ってから線を引くことも実行しています。
あとは、いつものように学び合い
子供たちは、教えることがだんだん上手になってきています。
教える方も教えられる方も学力が上がる学び合い
班で一番にワークシートができた子が先生に答え合わせをしてもらいに行きます。
答え合わせをしてもらったら、図形の答え合わせ用の透明シートを班に持っていき、今度は班のみんなで答え合わせ
学び合いも含め、どんどんグループ学習が進みます。
班のメンバーが合ってたら、100(点)と書くリーダーも
教えるのを聞いているのも勉強になります
リーダー会
先生「今日、確認テスト、できますか?」「教科書の②までできた?」
中学年になると、この言葉を係やリーダーが互いに言うようになります。
自分の班ができているか、心配そう
中学年になると、サッと班に戻り、メンバーに確認するようになります
この授業中の確認テストは無理と決定
中学年なら、先生がいなくてもこの決定ができます。
つまり、このように育てていくと、低学年から中学年へ、確実に力をつけていくのです。
班に戻って続けます
次に何をするか分からなかったら、学習メニューを見ます。
授業の初めに学習メニューを確認する時間をとったり、みんなで読んだりする学級が上の学年でもあるのですが、2年生は特にその時間を設けていません。
必要なときや困ったときに読めばよいという考え
2年生でそれができるってすばらしい
基本は個人で問題を解きます
他の班からながめにくることも
自分の班の中では気付かなかったことを、他の班から学ぶことがあります。
教えながら、みんなで学びます。
一生懸命
ある子供のプリントを例に、先生が大事なポイントをもう一度押さえました。
そのプリントで、図形のかき方が完璧なのを見て、思わず子供が「すごい」と言いました。
友達を素直に認める言葉、いいですね
全員が、プリントに、『①ちょう点をうつ ②ちょう点をむすぶ⇒辺』と書いて、最後にめあてを確認しました。
全員が正しく書けているか、確かめるのはリーダーさん
いろんな場面でリーダーを育てます。
リーダーは、固定化していません。
すべての学年でリーダー制をとり、リーダー性を育てながら、学び合いを進めています