宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

10/21(木) 「人権教室」出前授業【4年】

2021年10月23日 | ブログ

10月21日(木)の5限目、4年生で「人権教室」の出前授業を受けました。

今回講師として来てくださったのは、校区にお住まいの有田市人権擁護委員の方で、お二人とも元校長先生を務められたプロフェッショナルです

先ずは「人権って何?」という大きなテーマについて簡単にお話してくれました。

その後、DVD教材を見てみんなで考えました。

テーマはズバリ、「いじめ」です

今回は『ぼくだってきれいにしたいんだ』という教材です。

お母さんの入院でおじいちゃんと2人暮らしになり、洗濯が上手くできなくなった「まさお」は、服装の汚れをからかわれるようになり、それが「いじめ」や「差別」にエスカレートしていき、とうとう学校に来られなくなってしまいます

ストーリーを振り返りながら「いじめている子」、「いじめられている子」、「いじめを見ている子」といった『いじめの構造』について学びます。

 

そして、それぞれの立場の子の気持ちをみんなで考えました。

「自分以外の人の思いや心を想像し、自分の心を寄せる気持ち」こそが、学校でいつも言われる『思いやり』の正体です

中には「こうかもしれない、ああかもしれない」と真剣に人の気持ちを考えて、何度も答えてくれる子もいました

一方で、DVD視聴中、いじめられている主人公が勇気を振り絞ってみんになに自分の本当の気持ちを訴える場面で、それを見て笑い声を上げる子、つられて一緒に笑い出す子も……

学力や体力と同様に道徳性や「思いやり」も後天的に習得していくもので、その習熟度に差があるのは当然です。

だからこそ、「道徳」の授業や学校生活のあらゆる場面で、機会を設けて学んでいく必要があるのです。

今回の「人権教室」がとても有意義で貴重な学習機会となりました

おまけに、子どもたちはプレゼントまでいただきました。

改めて、大切な学習機会を与えていただいた人権擁護委員の先生方に心より感謝申し上げます。

私たち学校も、子どもたちの「人格の完成」を目指し、日々の教育活動に精進して参ります