詩と写真 *ミオ*

毎日は砂浜のように。
きらきら光る粒を探して歩く。

青さの中で。

2016年12月20日 | 
空、青い。
月並みな地球から見える空。

青い。

オブジェとしての時計の針。
ある時間を指している。
そのまま進むことはなく。
刻まない。
流れている。

冷たい空気がかきまぜられて、すくいとられたからからの葉っぱが、舞う。

葉っぱの色。
はしばみ色。
くすんでいる。
なのに鮮やか。
けれど穏やか。
そして軽やか。
青さの中で。

はしばみ色だから。
さみしくない。
桜のようには。

坂の上の喫茶店。
家々は眼下に息づいているのに
この窓の高さで葉っぱが舞っている。
それは店のすぐ脇に立っている木の精。
紅茶から香り立つ湯気と
いっしょになって踊っている。
地上をすっかり忘れてしまって。

向かいの椅子にかけたコートのすそに
はりねずみのトゲのような
植物の種子がくっついていた。

きっとさきほど木漏れ日の下
歩いてきた山道のどこかで。

いたずらしようとして引き返した足跡。
ひとつひとつ抜いた。
じゃれてきた仔猫を膝からおろすように。
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