詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

へそのゴマを取る気分

2016年06月07日 | 雑記
梅の季節がやってきました!
なんて、ちゃんと覚えていたわけではないのですが、スーパーに並ぶので、ちゃんと思い出せます。そういうのは思い出すとは言わないか。

わたくし、唯一、いや、唯ニつ、大人になっても苦手な食べ物がありまして、その一つが梅干しなのです。子どもの頃は苦手だったあんこは大好きになったし、セロリもゴーヤもピーマンも、ブロッコリーもカリフラワーも、ツァンツァイだって好きですよ。

でも梅干しとはちみつとウニとシナモンとあんずと整理整頓は、大人になっても苦手です。
唯二つどころじゃなかったか……。

高松にいた頃、スーパーに行ったら、ちょうど今の時期ですね、梅酒を作りませんかコーナーが出来ていて、ほんとに便利ですよね。梅1kgと氷砂糖ひと袋1kgとホワイトリカーひとパック1,8lに果実酒を作るための瓶、スタンダードに作るならそれらを全部使えばO.K.という、必要なものが全部そこで買えるようになっているのですよ。商売上手やね~。

それで、梅酒?梅干しは苦手だけど、梅酒なら、好きな気がする、と思い、よーし作ってみよう!と買って帰りました。その頃は車生活だったので買い物の重さも気になりません。

やってみればとっても簡単。こんなに簡単で楽しくておいしい生活あるもんだ、と思って、以来何度が作りました。

でももともと家であまりお酒を飲まない夫婦で、特にだんなさんはあまり家では飲みません。私はときどき飲みたくなるのですが、もともと依存しやすいタイプなので毎日飲むようになるのが怖くて、飲むのはときどきにしている上、味覚がお子ちゃまなので、梅酒はソーダ割と決まっていて、すると飲むのは夏ばかり。

そんなわけで前回の梅酒(見てみたら平成25年ものです!)がいつまでも流しの下の暗がりに琥珀の艶をひそませていたのでした。

今年も次第に気温が上昇してくると、夕食時にはソーダが欲しくなります。あ、梅酒梅酒。流しの下からゴロゴロと瓶を出してみる。けっこう少なくなってるなぁ。これだけだと心細いなぁ。

そんな矢先にスーパーで、現れました!梅酒、果実酒作りませんかコーナー!よーし、久しぶりに仕込もっと。

まずは、平成25年の梅酒を小さな瓶に移して、瓶を洗い一晩乾燥させました。そして肝心な梅です。

新鮮な梅はころころとしてかわいい。さわり心地も気持ちいい。赤ちゃんのおしりみたい。ふふふ、そして私のひそかな楽しみ。それはへそのゴマならぬ、梅のヘタ取り!まるまるとかわいい梅の、これまたかわいいくぼみにはまり込んでいる小さなヘタの残りをつまようじでちょいっとすくい取るのですが、ぽくっと取れてあー気持ちいい。へそのゴマはこんなに簡単に取れないからね。

ぽく。あー気持ちいい。ぽく。あー気持ちいい。ぽく。あー気持ちいい。ぽく。ぽく。ぽく。ぽく。あっという間に取り終わってしまいました。

梅を洗って水気を拭いて(一日置いときました)、大きな瓶に梅、氷砂糖、梅、氷砂糖、梅、氷砂糖と敷き詰めます。氷砂糖ってなんだか懐かしい。味も覚えてる。子供の頃、氷砂糖をどこかで食べていたのかなぁ。ちょっとサクマドロップスみたいな感じで、白くて形も宝石みたいできれい。瓶に詰めたところで写真を撮ればよかったのですが、ホワイトリカーを入れてしまいました。すると氷砂糖はただの透明な塊になって先ほどの美しさが消えてしまいました。でも液体が入ることで今度は梅が引き立って、それがとてもきれいです。なぜだろう、なぜだかとても懐かしい気持ちがします。




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