時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

池上彰よりも仕事をしている朝鮮新報

2014-12-18 19:51:01 | 日本政治
池上無双と絶賛されるなか、朝鮮新報は次のような評価を行った。


--------------------------------------------
現実化する野心

700億円を無駄遣いした衆院選は過去最低の投票率を記録した。

連立与党が3分の2の議席を獲得したことに、
安倍首相は「信任をいただいた」とうそぶくが、
北海道新聞によると、自民党は小選挙区295議席の75.3%、222議席を獲得したものの、
全有権者数を基に割り出した得票率はわずか24.5%にすぎない。

「国民の支持」とは程遠い。


▼選挙の争点はアベノミクスだった。政府とメディアのゴリ押しだ。
10日に施行された特定秘密保護法、7月に閣議決定した
集団的自衛権の行使容認を含む安保法整備、原発再稼働など、重要懸案は霧に包まれた



▼だが、風穴は開いている。米軍基地問題が喫緊の課題の沖縄では、
1月の名護市長選、11月の県知事選、那覇市長選に続き、
4つの小選挙区すべてで辺野古への基地移設に反対する候補者が当選した。

改憲、原発再稼働などで政府与党と対立する共産党は議席数を倍以上増やした


▼選挙結果を受けて会見した安倍首相は、憲法改定の党公約を実行する考えを示した
海外メディアは、歴史の忘却と修正、右傾化と軍国化の加速を懸念する。

ぼかされた論点が浮かび上がる

▼安倍首相は著書で、日米同盟について、「軍事同盟は血の同盟」だとし、
日本人も血を流さなければ米国と対等な関係になれないと主張。

もはや野心を隠しはしない。来年、日本は敗戦70周年を迎える。
日本が再び過去の過ちを繰り返さぬよう、アジアが連帯して平和の包囲網を固めなければ。

http://chosonsinbo.com/jp/2014/12/il-466/

-----------------------------------------------

血を流すのは、戦費を負担する国民や
戦地に派兵される自衛隊であり、
安倍ではない。



まず池上は、安倍に嫌みを言うよりもまず、彼が開口一番、
憲法改正を口走ったことに注目して、その危険性を指摘するべきではなかったのか?


この点、「日本人にも血を流させる」という安倍の考えに言及した
朝鮮新報のほうが、仕事をしていると言えよう。


また、セクハラで共産党を首にされた筆坂秀世元参院議員は
「軍事化というレッテルを貼っている」と述べているが、こういう言葉が
誰を守るために使われているのかを考えることは非常に重要と言えるだろう。

さっそく、安倍と秘密会食をする朝日新聞

2014-12-18 18:55:55 | マスコミ批判
安倍晋三のメディア支配は首相に就任した時から言われていた。
各新聞社、各メディアと会食を頻繁に行い、親交を深め、
自分に都合の悪い報道をしないよう働きかけるのである。


実際、アベノミクスの失敗が囁かれ始めたのはGDP低下の判明以降のことだし、
その報道も選挙を挟んでいつのまにかパッタリと止んでしまった。


物価上昇(松屋などのファースト・フード店での牛丼はこの1年で100円も上がった)、
貿易赤字(去年度から貿易収支は過去最大級の赤字)、
年金削減、保険料上昇、軍拡、歴史改竄……良いことが見当たらない。


いや、あるにはある。株価が上昇した。それで誰が得をしたのか?
投資家と大企業である。特に大企業は消費税増税と同時に実行された法人税減税により
かなり得をした。法人税でマイナスになった分は消費税増税の分で埋め合わせをされた。


以上のニュースは軽く報道するか、あるいは無視され、
非正規の雇用が上がり、正規の雇用は下がった
 賃金は上がった、実質賃金は16カ月連続で下がり続けた


という安倍の言い分だけが垂れ流された。

池上彰などのテレビに出てくるご立派なジャーナリスト様も
「安倍はウソをついている」とはついぞ言わなかったのである。


まさにマスゴミ、肝心の事実を知らせない。

この責任はまず、記事やニュースの編集を行う編集部や
政治や経済の解説を担当する解説委員にあると思われる。

逆を言えば、こいつらを抱き込めば、プロパガンダは簡単に出来るともいえる。


そういうなか、朝日新聞社と毎日、読売、日経、NHK、日テレ、時事通信の
編集委員や解説委員が、また高級すし店で会食をした。



-------------------------------------------------------
総選挙の開票からわずか2日後の16日夜、
黒塀と2本の柳が印象的な東京都港区西新橋のすし店に
安倍晋三首相と「読売」「朝日」「毎日」「日経」、NHK、日本テレビ、
時事通信の編集委員・解説委員らが集まって会食しました。


雨上がりの夜、寒風吹きすさぶなか、SP(要人警護の警察官)が
店の周りで午後6時59分から午後9時21分まで目を光らせました。

店は、報道関係者が事務所を構える
プレスセンター(千代田区内幸町)からほど近い場所にあります。


午後9時20分に店を出てきた安倍首相は“満腹”だったのか、
上体をやや後ろにそらせながら大手を振って公用車に乗り込みました。

首相との会食を終えて、おみやげを持って
出てきたマスメディア関係者の多くは足早にタクシーへ。


テレビ番組のゲストでおなじみの田崎史郎時事通信解説委員が最後に出てきて、
店外で待っていた記者8人に簡単なブリーフィング。

「あらかじめ座る席が決まっていた」などと説明。

「完オフ」(完全なオフレコ)が条件の会食とされ、
何が話し合われたかは語りませんでした


http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-18/2014121803_01_1.html

--------------------------------------------------------


皆さんは、スターリンという言葉から何を連想するだろうか?

かの悪名高いスターリン、とにかく恐ろしい男として
日本では説明されているが、実際の彼はコミュ力が非常に高い男だった。


つまり、自分が気に入った相手、味方にしたい相手には
劉備の三顧の礼のように、自分から積極的に接触し、味方に引き入れていったのである。


文豪で知られるゴーリキーも療養のために海外で暮らしていたのだが、
スターリンの熱心な呼びかけに応えて祖国へ戻り、丁重に扱われた。

その後は文学界の先導者として次々と小説・戯曲・評論を発表している。


要するに、スターリンというのは、一般のイメージとは逆に、
気さくな部分もあり、それゆえに絶大な支持を受けたのである。


私はスターリンを褒めているのではなくて、
好感を持たれる人物でも、非道なことはするということを言いたいのである。


安倍のやり方はまさに、スターリンのやり方と同じで、
メディアを懐柔して自分に有利な情報を流させている。



では、上の秘密会食では何が話されたのか?
もちろん、想像の範囲内なのだが、
憲法改正に関わる話だったのではないだろうか?


安倍は選挙後、開口一番、憲法改正を口にし、
そのことへ対する国民の理解を求めていた。


沖縄の普天間基地県内移設においても、
沖縄県民への理解を話していたが、

彼にとって自分の意見に逆らうものは、
理解力が足りない人間ということになるらしい。



とにかく、集団的自衛権の閣議決定のように、憲法改正においても、
安倍に都合のよい報道をしてくれるように頼んでいても、別に不思議ではない。


秘密保護法法案が可決される時もメディアは直前まで沈黙していたし、
その後も反対運動を起こしたりはしなかった。


この間の池上無双(笑)もそうだが、今後も
形ばかりの反対だけをして、全力で支持し続けるのではないだろうか?

オリンピックは景気を良くしない

2014-12-18 18:54:36 | 浅学なる道(コラム)
ロシアの経済が今後、最悪の場合2年は後退するという予想がされている。

http://rt.com/business/215507-putin-qa-economy-recovery/

今年の2月にソチでオリンピックが開かれてからわずか10か月、
異常な原油安、ルーブル安により物価が上昇している。


ここで重要なのは、自国の通貨の価値を下げ
故意に物価を上げている某国家の話である。


その国は数年後、夏季オリンピックを開く予定なのだが、
果たして90年代のバブル崩壊以降、ずっと続いている景気低迷に
終止符を打つことができるだろうかということである。


結論からいえば、オリンピックだけでは経済を回復させることはできないだろう。
長野オリンピックがあった時ですら、景気自体には特に影響がなかった。


オリンピックというのは、典型的な箱もの事業だと言える。

土建屋やスポーツ用具に関連する企業、観光業者等々、
このイベントで莫大な利益を上げるだろう団体はもちろんいる。


だが、それだけだ。

儲かるのは一部にすぎない。

特定の企業や団体に仕事を与え、雇用を増やし、連中に有利な政治をする。
誰かが得をするということは、誰かが損をしているということである。


一部の人間だけが得をすれば、大部分の人間は損をする。

よって、オリンピックを経済活性のカギとするには、
官民癒着体制を払しょくすることが求められるだろうと思うのだが、
実際には、典型的な右翼がこのプロジェクトを推し進めている。


とするならば、オリンピック以外の別の策をもって、
景気回復の道を模索しなければならないだろう。

2015年共産党崩壊説について

2014-12-18 00:44:27 | 出版・ジャーナリズム論
キンピーちゃんという元党員のネトウヨサイトに遊びに行ってきた。

同ブログ管理人のキンピーちゃんはサイト設立時に
2015年までに共産党は滅びる!」と自信を持って答えていた。


それがどうだろう、一向に滅びる気配がない。

それどころか、去年の参院選も今年の衆院選も議席を2桁に増やしてしまったではないか。

衆院21議席+参院11議席、計32議席。

ここ10年でも快挙と言えるものだろう。

これに対して社民は衆院2議席+参院1議席、計3議席。


どう見ても、社民のほうがヤバい。


※---------------------------------
別に社民に恨みがあるわけではない。

私が言いたいのは、自民党への反対票が
なぜ社民へ行かないのかということである。

--------------------------------------



予想が外れかかっている今、
さんざん、滅ぶ滅ぶと宣伝していた彼が何を思うのか?

それを知りたくて尋ねてみた。


以下、青文字が私の言葉、他はキンピーちゃんと他のお客さんの言葉である。


---------------------------------------------



2. 反共主義者
2014年12月16日 21:11
はじめまして。いつも楽しみに読んでおります。

今回の選挙は色々な意味で衝撃的でしたね。

共産党は小選挙区でも3位以下が大半で、
比例に救われた部分が大きいですね。

躍進したといっても、維新の約半分の議席数
ですから、ウカウカしてはいられないでしょう。


ところで、たしか、こちらのサイトでは2005年開始時点で
共産党は10年以内に滅びるだか解党するだか
書かれていたはずなんですが、
残すところ後1年ですね。

私はこの状況からどう崩壊するのか
想像もつかないのですが、差し支えなければ
共産党2015年消滅の過程を具体的に教えて頂ければ幸いです。


3. busayo_dic@管理人
2014年12月16日 22:12
反共主義者さま
本当ならもう潰れているはずなんですけどね(笑)
赤旗の収益右肩下がりはいっこうに治りませんし、
  それこそ内部留保を吐き出してしまったら終了です。

ところがどうも昔の党員さんたちが死ぬときに残す
  遺産の一部を党に残してやっているらしくて
  これがカンフル剤になっていると聞いています。

このカンフル剤はたぶん五年くらいで尽きるはずなので、
  それまでは持つ可能性はありますが、日刊紙をやめない、
  あるいはモバイル化(わからなかったら「赤旗モバイル」で検索)
  しない状態のまま収益が悪化すればカンフル剤が足りなくなって死ぬかも知れません。

政党助成金を受け取ると方針転換したり、
  どこかの県委員会や地区委員会がつぶれかけて合併などやり始めたら、
  それが死ぬ前のサインになるかと思ってます。

4. 太宰ファン
2014年12月16日 22:46
なぜ、日本共産党が生き延びているか、ですか?

「北朝鮮化」しているからでしょう。

上から下まで、冷静な(客観的な)判断を放棄して、
赤旗の記事にしたってtwitterにしたって、北朝鮮のテレビのアナウンサー並みの、
マンセーの絶叫ばかり、狂信者の群れ、特に最近は。

逆に言えば、北朝鮮がなぜまだ崩壊していないかを考えることと
共産党が生き延びている理由は、多分同じと思います。

5. 通りすがり
2014年12月17日 21:49
なんだかこのサイトは可哀想な人たちの居場所みたいだな。

もしかしたら、常連さんには共産党をやっつけるネタを探す公安の方がが多いかも。

読んでいるオッサン、図星でしょ!

http://kinpy.livedoor.biz/archives/52122911.html#comments
----------------------------------------------------------------

遺産を党にカンパしてるって?
そんなん初めて聞いたわ!



http://blogos.com/article/23717/


赤旗(日刊紙)は毎月2億円の赤字になっているのだとか。


単純計算すれば、年に24億円の赤字である。

24億もの赤字を遺産で補てんするとしたならば、
年に何百、何千人もの党員がバタバタ死ななければなるまい。

(1人100万をカンパしたとして、2400体の死体が必要)

あるいは、実は党員は富裕層が多いとか?

いずれにせよ、荒唐無稽にすぎる。



実は、共産党がまもなく滅びるという説はキンピーちゃんだけでなく、
右翼と左翼の垣根を超え、様々な人間が唱えている。


例えば、宮地健一ちゃんは2013年~2017年に滅びると述べて「いた」。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/sizenshi.htm


「いた」と書いたのは、最近は2019年説に変更したからである。
http://tree.atbbs.jp/saiken/all/?n=5392


なお、健ちゃんは前に日本ビジネスプレスの2014年滅亡説を
取り上げ、共産党崩壊のスピードがアップしていると主張していた。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/suijakun100.htm#m41


スピードアップしているはずなのに、
予想崩壊時期を後にズラしているのはなぜなんでしょうかねぇ?



Blogosとかいう筆坂も投稿している
ニュースサイトの編集部は上手く崩壊説をまとめていると思う。


------------------------------------------
【新聞チェック】「しんぶん赤旗」が大ピンチ
毎月2億円赤字で共産党本体も破綻一直線か



なかなか普段の生活では目に触れない、
日本共産党の機関紙である「しんぶん赤旗」。


だが、最近でも九州電力による「やらせメール」事件を
他紙に先駆けて報じるなど、赤旗発のスクープも決して少なくない。

しかし共産党こそ、かつての「蟹工船ブーム」のおかげもあって
党員を若干増やしつつも、赤旗の発行部数は右肩”下がり”。


赤旗側も5日付の紙面で
「発行経費を差し引いた日刊紙の赤字は、今年に入って月2億円になりました」と、
その寂しい内情を淡々と述べるほどだ。


ネット上では共産党も「余命3年か」との声も聞かれる中、
10日付の「赤旗」紙面からは、その厳しい財政事情が浮かび上がってくる。

http://blogos.com/article/23717/
(ちなみに2011年の記事)
------------------------------------------

赤旗の赤字は共産党の政治力衰退に直結

とデカデカと書いているのだが、その後の躍進はご存じのとおりである。



この手の連中は、赤旗の売上低下→崩壊の危機と主張するのが特徴的だ。


確かに党の収入の殆どは赤旗からの利益なので、
赤旗が売れなくなったら、党の運営自体が危うくなってしまう。


これに党が危機感を覚えるのは当然の反応だろう。

だが、この危機が
今すぐ滅びるレベルかと言えばそうでもない。



ここで、次の記事を読んでみよう。

http://getnews.jp/archives/522514

上記ページの2012年政治資金収支報告の概要を見てほしい。

機関紙誌・書籍が209億円と収入の88%を占めている。

次に支出を見てみると党の運営費に39億5000万を使っている。


つまり、党を運営させるだけなら十分以上に収入を得ているのである。

ただし、機関紙誌・書籍、宣伝等事業費が145億円だから安心して良いわけでもない。


ここで注目してほしいのが同記事の次の箇所。


-----------------------------------
日本共産党を「新聞屋」と見なす場合、
政治資金収支報告書はそのままでは財務資料として使えない。


~中略~

一般企業として評価するためには、「貸借対照表(BS)」と「損益計算書(PL)」が必要だ。
まずは公開されている資産報告の内訳書にもとづいて、日本共産党の過去4年間のBSを仮作成してみた。

このBSを見るだけでも、気になる点がいくつかある。

たとえば預貯金の残高が、2010年と2011年で同じだ。
カネの出入りは当然あったはずなので、これは恣意的に
カネを使って預貯金残高を前年に合わせたと考えるべきだろう。


また土地の残高が約2億6000万円増えている。

PLを見ないと分からないが、
「2011年は何らかの理由でカネに余裕があり、
価格変動しづらい土地を購入して資産を守ることにしたのではないか」と推測できる。

続いて2011年と2012年を比較してみよう。

預金の残高は約1億9000万円増えており、一方、貸付金は1億2000万円、
有価証券は1億3200万円減少している。さらに建物は約2400万円、
動産は約3400万円減少している。このことから、
「2012年は何らかの理由でカネが必要になり、貸付金を回収したり、
有価証券や建物などを売却して現金化したのではないか」と推測できる。


-------------------------------------------------------

この記事は、共産党の経常利益が赤字になる年は選挙がある年であること、
今のようにやたらと多く立候補させるスタイルを維持するならば、
新聞だけでなく党費や募金が十分にないと厳しいと評価している。


私も、共産党が躍進するといっても、どんなに多く見積もっても、
衆院40、参院30以上の議席獲得は厳しいと思うし、比例で議席を
稼いでいる政党なのだから、小選挙区であんなに多く立候補させるのは
どうもな…と思う。金の無駄遣いというか。


だが、その反面、証券や建物などを売却・購入して、
きちんと資産管理をしていることが少なくとも数字の上では言える。



つまり、依然、事態は楽観視できないが、だからといって
数年で滅びるような甘っちょろい運営はしていないのである。



キンピーちゃんは政党助成金の受け入れや地方委員会の合併を
崩壊の前兆と考えているが、私は新日本出版社の発刊が指標になると思う。



収支報告書に「機関紙誌・書籍」と書かれていることに注目してほしい。


共産党は「前衛」「経済」「月刊学習」「女性の広場」など、
意外と多くの月刊誌を発刊していて、これに「学習の友」などの
共産党系の出版社の雑誌を合わせれば、かなりの金額を出版に費やしている。


つまり、資金のやりくりが厳しいならば、まずはじめに
月刊誌の休刊、廃刊が実行される。実際に共産党の出版社、
新日本出版社は、過去に新日本新書、新日本文庫というシリーズものを
定期的に出版していたのだが、2000年代はじめをもって終了させた。


本を作るというのは、かなり金がかかるくせに、全然儲けがないという
新聞と比べるとはるかに採算が取れない商売である。

そのわりには、共産党は毎月、6~10冊の本を出版している。
はっきり言って、これは作りすぎだ。

同じ左派系の出版社と比較すると、

高文研が2か月に2~4冊、緑風出版が毎月1~3冊。
どれだけ新日本出版社に金があんだよという話になるだろう。


で、キンピーちゃんや健ちゃんが言うには、
共産党は党員から金を搾り取る悪魔の秘密結社らしいので、
当然、本格的にヤバくなってきたら、新日本出版社の出版頻度を抑え、
その分の費用を別に回すことは容易に想像される。


つまり、新日本出版社が今の調子でバカスカ本を作っている限りは
財源にはまだ余裕があると考えてよい。どの程度あるのかは謎だが。

加えて、選挙において立候補者数が今よりも抑えられるだろう。

少なくとも、「自共対決」をスローガンに、大々的に全国区で
候補者を立てて戦うぐらいの経済的余裕はまだあるようだ。


だいたい、共産党崩壊説というのは、
議席が減り続けるに違いない、部数が減る一方に違いないという
本人の思い込みの上に成り立っている説であり、あまり科学的なものではない。



この手の意見を言う人は、きまって

1・個人的に共産党を恨んでいる、嫌っている
2・言論や世論の右傾化を全く危惧していない
3・というか、極右である。少なくとも反共左翼。
4・「ある党員によれば」など自分しか知らない秘密情報を根拠にする
5・その情報の信ぴょう性は特に気にしない。
6・党員に「それは違うよ」と否定されても気にしない。
7・予想が外れてもケロっとしている。
8・それ以前に外れたことをあえて書かない。
9・思い込みを前提に話す。

という傾向があり、簡単にいえば、そいつにしか知りえない情報を根拠に、
共産党は滅びるーだとか民心を失ったーだとかスターリン政党だーとか
いい加減な情報を言いふらし、後で外れても全く気にしない連中なのである。


「宮地センセの「共産党2019滅亡説」を読むと、
 昔のノストラダムブームのような「昭和の香り」がしている。

 どうやら2016年滅亡説から2019年滅亡説への変更の理由は、
 6年後に衆参同時選挙があるからという理由だが(笑)

 宮地センセの胡散臭さは、間違った推論に対する自己批判もなければ、
 その総括もなく、ただ「願望」をデータの中に見出す「元党幹部」の末路を
 感じざる得ない。


という掲示板のコメントに完全に同意する。

キンピーちゃんも健ちゃんも自分の予想がことごとく外れているのに、
「ある党員の話によれば」と言いながら、共産党悪の秘密結社説を言い張り続けている。


ところで、この共産党=悪を前提に、
不明瞭な情報をもとにして如何に共産党が悪で自壊するだろう存在なのかを
力説し、あと~年で滅びると大口をたたいておきながら、はずしても
ケロッとした顔をして、共産党の情報通を気取る態度。どこかで見たことがある。


・・・そう、これ、北朝鮮や中国をバッシングしている連中と同じなのだ。

私はこのサイトでずっと、いかに今の中国や北朝鮮の情報通が
実際には不正確な情報を広めて、読者に偏見を植え付ける
無責任な詐欺師どもであるかを暴露してきた(池上彰はその代表例)。


こいつらの何が凄いかというと、平然と嘘をつき、
人をだまし、そのことについて一切の罪悪感を感じていないことだ。

こういう面の皮の厚い連中が「無駄じゃ、無駄じゃww」と嘲笑う中、
連中の期待を裏切った共産党は、冒頭に述べたように自民党に反対する
人間たちの受け皿として確実に成長している。

加えて、共産党には若い議員が多い。
今回、当選した議員にも30代や40代の人間が多くいて、
そもそも、リーダーである志位氏自体が60歳だ。

何度目かわからないが、共産党は周囲の嘲りにくじけず、邁進してほしいと思う。

追記・

私は、年度の赤字がマイナス2億円なのに、
毎月の赤字が2億円とかなり大げさに述べた赤旗の記事は、
党員に赤旗を買ってもらうためのブラフだったのではないかと考えている。


党員は全員、赤旗を読んでいるというイメージがあるが、それは違う。
お金に余裕のない党員は読んでいないし、余裕があっても、
読みたくない奴は色々理由をつけて読んでいない。


そういう不真面目(笑)な党員に向かって「買え」と促し、
まじめな党員に向かって「もっと知人に買ってくれるように頼め」と
暗に言っていたのでは?・・・と思う。


キンピーちゃんや宮地並みの思い込みの推論だが。