時事解説「ディストピア」

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オリンピックは景気を良くしない

2014-12-18 18:54:36 | 浅学なる道(コラム)
ロシアの経済が今後、最悪の場合2年は後退するという予想がされている。

http://rt.com/business/215507-putin-qa-economy-recovery/

今年の2月にソチでオリンピックが開かれてからわずか10か月、
異常な原油安、ルーブル安により物価が上昇している。


ここで重要なのは、自国の通貨の価値を下げ
故意に物価を上げている某国家の話である。


その国は数年後、夏季オリンピックを開く予定なのだが、
果たして90年代のバブル崩壊以降、ずっと続いている景気低迷に
終止符を打つことができるだろうかということである。


結論からいえば、オリンピックだけでは経済を回復させることはできないだろう。
長野オリンピックがあった時ですら、景気自体には特に影響がなかった。


オリンピックというのは、典型的な箱もの事業だと言える。

土建屋やスポーツ用具に関連する企業、観光業者等々、
このイベントで莫大な利益を上げるだろう団体はもちろんいる。


だが、それだけだ。

儲かるのは一部にすぎない。

特定の企業や団体に仕事を与え、雇用を増やし、連中に有利な政治をする。
誰かが得をするということは、誰かが損をしているということである。


一部の人間だけが得をすれば、大部分の人間は損をする。

よって、オリンピックを経済活性のカギとするには、
官民癒着体制を払しょくすることが求められるだろうと思うのだが、
実際には、典型的な右翼がこのプロジェクトを推し進めている。


とするならば、オリンピック以外の別の策をもって、
景気回復の道を模索しなければならないだろう。


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