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時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

負け惜しみしか言えない筆坂英世

2014-12-16 22:57:57 | 反共左翼
共産党が反与党の受け皿になるとは、誰が予想しえただろうか?

近年の共産党の健闘ぶりをみると、そう思わざるを得ない。
同党バッシングに勤しんでいる反共元左翼・現極右は何を思うのだろうか…



今でこそ、何とか政党としてのメンツを保っているが、
2000年代前半の共産党は今とは逆に大幅に議席を減らして苦戦していた。

この時期に、比例から当選した人物に筆坂秀世という男がいた。

かつては小林多喜二を尊敬した青年で、高校卒業後に就職、
25歳の頃、務めていた銀行を退職、共産党議員の秘書となる。

その後、1995年に参議院議員となり、共産党のナンバー4と呼ばれてもいたが、
2期目にセクハラ事件を起こし、責任を取って除名された。



その後、彼が熱心な共産党信者から反共主義者へと転向し、
よりによって、あの産経新聞に改憲論を載せるまでに堕落したのは
知っているが、その後は極右になり下がった元党員程度の認識しかなかった。


そんな彼が共産党の躍進に対して負け惜しみを言っていることを、
同じく、2015年共産党解散説がいよいよ怪しくなってきて、
いつも以上に頭がおかしくなっているキンピーちゃんが紹介していた。


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先にも述べたように共産党は、「自共対決」を旗印にした。

確かに、あらゆる問題で、
自民党に政策的に対決しているのは共産党だけかもしれない。

それが一定の共感を呼んだことも事実であろう。


私の知人で自ら「保守リベラル」という女性も、
「安倍も、海江田も嫌いだし、比例は共産党に入れようかと思っている」
「知人の奥様方も比例は共産党と言う人が多いよ」と語っていた。

ご主人は、著名な大企業の幹部をしていた女性である。
それが「比例は共産党」と言うのだから、いかに他の野党が信頼を失っているかである。


しかし、それは共産党の政策や党の理念を支持したからでは決してない。
そんなことを吟味して投票している国民は少ない。

志位委員長は、最終日に
「共産党の躍進で消費税増税を中止に追い込もうではありませんか」
と訴えたそうだが、これに共感するほど国民は馬鹿ではない。

十数議席でそんなことが実現するなどとは、露とも思っていない。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42454?page=4
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掲げる政策や党の理念を吟味して投票する国民は少ないと
思いっきり有権者を馬鹿にしている人間が、
「これに共感するほど国民は馬鹿ではない」とコメントする不思議。


都合のよいときだけ国民を湛えないでほしい。


要するに筆坂は、

共産党シンパ→共産党の政策や理念を吟味しない馬鹿
それ以外→共産党の詐術に騙されない賢い人間

と言いたいのである。


こういう自分の都合に合わせて、国民を持ち上げたり下げたりするタイプは
非道く問題だ。共産党は、筆坂を追放して本当に正解だったと思う。


「十数議席でそんなことが実現するなどとは、露とも思っていない」という
 意味不明な言葉には絶句した。「増税を食い止めるには議席が足りないから
 もっと議席を増やすために今度の選挙はよろしくお願いします」という話ではないのか?


例えばの話だが、今回の選挙で70議席を共産党が自民党から奪ったとしよう。

この場合、民主党と合わせて140議席になり、
また与党の議席数を3分の2以下に食い止めたことになる。

十分、自民への反撃になるわけだ。
結果としては、ここまで劇的に議席は増えなかったわけだが、
仮に民主と共産がそれぞれもっと議席を増やせば、強行採決は止めることが出来たのである。



それを、衆院解散前の共産党が8議席だったからという理屈で
実現は無理と意味不明すぎる判断をして投票せず、結果的に
自民党に強行採決をする権利を与えてしまったとするならば、

そっちの有権者のほうがヤバいのではないだろうか?



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もっと言えば、こんな無責任なスローガンはない。
消費税が5%から8%に上げることに、共産党は反対したはずだ。

それがわずか8カ月で早くも8%への増税を是認して、
10%にはするな、と言っているだけなのだ。

なぜ「5%に戻せ」、あるいは「消費税をなくしましょう」と言わないのか。

「消費税をなくす会」まで作っている共産党が、現実には消費税を是認しているのである。

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共産党は「消費税にたよらない別の道」として具体的な方法を提案している。
これは文字通りに読めば、どういう意味なのか筆坂はわからないのだろうか?



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要するに、まともに政党の体を成しているのが、
自民党と共産党、あるいは公明党ぐらいしかないからだ。

第三極の体たらくを見れば誰でもそう思う。

自民党が嫌な人にとって、共産党しかなかったのである。

かつて社会党が社民党になり没落した際も、
行き場を失った革新支持票が共産党に集まり、大躍進した。

だがそれは長続きしなかった。
今回も2年前の民主党没落や第三極の自壊に助けられたに過ぎない。

共産党への前向きの支持ではないのだ。

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筆坂は、共産党の票=自民党の反対票と決め付けたいために、
民主党のほうが小選挙区で票を稼いでいるという事実を指摘できていない。


共産党は2000年以来、久しぶりに20以上の議席を得られた。
筆坂が首になった2003年は、衆院20→9議席、参院15→5議席と共産党が大敗していた時期で、
この貴重な5議席に党のはからいで入れてもらったくせに、セクハラで自滅した筆坂。

自分が去った後に堂々と復活したのを見て「どうせ今だけだ」と負け惜しみを言う筆坂。


なんというクズ。人間性の低い人物なのだろう。



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同じ轍を踏まないためにも、共産党は大きな変化を遂げなければならない。

その鍵となるのは、真剣に政権政党になることを検討することである。


そのためには、まず唯我独尊の態度を改め、
自らが先頭に立って野党を糾合するぐらいの度量をもつことである。

十数議席の獲得で欣喜雀躍しているようでは、革命政党の名が泣くと言うものだ。


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前述したが、2000年前半は共産党が本当に苦労した時期だった。
その後、苦労に苦労を重ねてようやく元の数に戻すことができた。


その嬉しさは本人たちにしかわからないものがあるだろう。

それを、「十数議席の獲得で欣喜雀躍しているようでは、
革命政党の名が泣くと言うものだ」と鼻で笑う筆坂こそ唯我独尊極まれりだ。


大体、そんな偉そうなことを言うなら、てめぇがナンバー4と
言われていた時期に100議席以上獲得させりゃ良かったじゃねぇかよ
と声を大にして言いたい。


昔の仲間にツバを吐きかけ、「オレ最高!オレ正義!」と図に乗る筆坂。


筆坂が右傾化していたのは知っていたが、彼が書いた他の記事を読むと、
「日中戦争で日本は中国に負けていない」とかパール判事の日本無罪論を
根拠に東京裁判を批判したりとか、言ってることがネトウヨとまったく同じで、
嫉妬や恨みというものは、人間をここまで腐らせるのかと驚きあきれてしまう。


共産党を殺すためならいくらでも嘘をつけるのか、この亡八は。


ちなみに、彼は戦後最大の極右の一人、
故・笹川良一氏が建てた「望郷の塔」という建造物の理事長に離党後、就任している。


正真正銘の反共主義者の笹川良一が建てた塔を保護するのである。
いわば、自分たちの敵(かたき)が建てた塔をお守りしているわけだ。

「笹川さま!あなたが建てた塔は私が守っていきますぞ!
 どうぞ天国で見守っていてくだされ!」


アホか

こいつにプライドはないのか



この選挙に限らず、筆坂は共産党がブラック企業批判で受賞したことを指して
「「しんぶん赤旗」は「ブッラク企業連続追及」キャンペーンが
  日本ジャーナリスト会議(JCJ)からJCJ賞を授与したことを大いに自慢している。

  だが「ブラック企業」とは何なのか。サービス残業など労働法規を
  蹂躙している会社のことか。こう言ってはなんだが、
  私が都市銀行に勤務している時、サービス残業は当たり前であった。
  おそらくほとんどの企業でそうであったろう。
  今でもおそらくそう変わりはないはずだ。」

と意図的にブラック企業の定義を捻じ曲げて、
特定の企業だけ狙い撃ちにするのはいかがなものかとほざいている。


では、共産党はブラック企業をどのように批判しているのか。
次の記事を読んでみよう。


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労働基準法にもとづき残業時間を労使で取り決めた
「三六(さぶろく)協定」では、一般社員は最長で月80時間(年6回)、
年750時間まで残業させられるとされています。

アルバイト店員は月60時間(年6回)、年630時間までです。


ところが、「過労死ライン」とされる月80時間残業を超えて、
月100時間以上も残業している人が、一般社員でしばしば100人を超え、
アルバイト店員では常に数百人いる状況だったと報告。


サービス残業の存在も指摘し、労働時間はもっと長かったと推測しています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-27/2014082701_07_1.html

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サービス残業どころか、
過労死ラインを超える人間が
正社員で最低100人、バイトで数百人だったのである。

これを批判しないなら、かえって問題があるだろう。



サービス残業程度の軽い問題だと意図的に問題を矮小化し、
特定の企業を弱い者いじめしているかのようにデタラメをほざく筆坂。


まったく同じ理屈を右翼が述べていたのを思い出す。
そう、筆坂など今や右翼よりも右翼な極右野郎なのだが、
本人には自覚がないらしい。

安倍政権の改憲・軍拡・歴史改竄批判を指して
「軍国主義復活の動きを推進している」と評価しているのだが、
これを「日本は軍国主義が復活しているのか?」と否定する人間が
自分は右傾化していないと本気で思っているようだ。

私が筆坂氏を見て思うのは、この男は石原や橋下よりも面の皮が厚くて
ネトウヨよりも妄想癖が激しい人物なのだなということだ。


ネトウヨはよく、慰安婦には証拠がないという。
そこで私は、史料が読めるサイトを紹介してやったのだが、
それでも彼らは持論を変えなかった。筆坂はそれに似ている。


自分が堕落したのを指摘されても、逆に相手を嘲笑し、
自分が勝ったことにしている。共産党がどんどん躍進していっても、
それは反対票にすぎないと現実を見ようとしない。こういう奴に限って、
いざ共産党の議席が減ると「やはり(ニヤリ)」とほくそ笑むのである。


こんなネトウヨ野郎が一時期、権力を握っていたのは、
本当に共産党の消し去りたい過去の一つだと思う。

こいつを追っ払ったのは実に英断だった。
改めて、当時クビにした不破氏や志位氏を評価したい。