何やら昨日の特番では池上彰が調子に乗って政治家に喧嘩を売っていたようだ。
------------------------------------------
「池上さん無双、再び!」「池上彰のやりたい放題に改名すべきw」「池上彰オンステージ」……。
予想通り自民党圧勝で終わった総選挙だが、テレビの選挙特番も同じように“池上無双”が人気を集めた。
テレビ東京の『池上彰の総選挙ライブ』だ。
たとえば、東京1区で“海江田追い落とし”のために
閣僚をはじめ大物議員を応援に投入した自民党の戦法を指して、
池上氏は茂木敏充選対委員長に「えげつない戦い方するもんなんですねえ」と一刺ししたかと思えば、
同じく自民党の谷垣禎一幹事長には
「(自民党圧勝で)安倍さんこれからやりたい放題だ、怖いなあと言う声もありますが」
「(安倍首相の政策にブレーキをかける人がおらず)
言いたいことも言えない雰囲気があるように思うんですが」とグサリ。
~中略~
ポスト安倍として注目される小泉進次郎氏にも、川内原発の再稼働や憲法改正について問いつめ
「自民党の方針に従っていくということですね。自身の考えが見えてこないんですけど」
と鋭く詰め寄った。
~中略~
さらに、民主党・福山哲郎政調会長が敗因に突然の選挙だったことを挙げると、
「急な選挙と言いますけど、野党は政権を取り戻す準備をしておくべきでは?」と一蹴した。
もちろん、こうした池上節は安倍首相にも向けられた。
まず、低い投票率のなかでの圧勝は“自慢できるものではない”としながら、
「総理大臣になった以上、一度は
解散総選挙をしたいものだとみなさん思っているとよく言われます。
おじいさまの岸総理大臣も解散総選挙を成し遂げました。
やはり、一度は解散総選挙を自分の手で、という思いをお持ちだったのでしょうか?」
と、解散の理由はもしや安倍首相の“おじいちゃんコンプレックス”だったのでは?と質問。
集団的自衛権をめぐる憲法解釈の問題についても、安倍首相が
“私の考え方に反対するのであれば次の選挙で政権を変えてくれればいいじゃないか”
と言ったことを挙げ、
「そのわりには今回の選挙でアベノミクスのことは
ずいぶんお訴えになったんですけど、集団的自衛権の憲法解釈、
こういうことをあまりおっしゃっていなかったと思うんですけど」と投げかけた。
すると、安倍首相の返答は「そんなことありません」。
このとき、安倍首相は笑いつつも明らかにムッとしたようすだった。
http://lite-ra.com/2014/12/post-707.html
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
---------------------------------------------------------
一見すると、池上は非常に批判的精神がある人物に見える。
しかし、実際には彼は
現職の自民党員には在特会とドッコイドッコイのネオナチ集団がウジャウジャいて、
今回、小選挙区でそいつらが続々と当選しているという
肝心な事実を伝えなかった。
この点に関しては、ニュースサイト『リテラ』のほうが仕事をしている。
ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)
http://lite-ra.com/2014/12/post-688.html
-------------------------------------------------------
★第13位 萩生田光一(自民党/東京24区)
先日は“自民党に批判的な報道をするな”という脅しともとれる通達を
在京テレビキー局へ送付して、大顰蹙を買った自民党副幹事長の萩生田光一氏。
そんな萩生田氏にもヘイト勢力との関係が浮上している
村田春樹という、国政選挙にもたびたび出馬する
極右政治団体「維新政党・新風」と深く関係を持つ人物がいる。
彼が「東京代表」を務める「外国人参政権に反対する会・全国協議会」は、
今から約10年前に誕生した市民団体で、
在特会と共同してヘイトデモや集会などを頻繁に繰り返していた。
14年現在、同会は活動を縮小しているが、
在特会のHPには今でも「協賛団体」として名が連ねられている。
そんな「外国人参政権に反対する会」のHPを見ると、
「当会主催集会に出演(もしくはメッセージを)
頂いた国会議員・地方議員リスト」というページがある。
実はそのリストのなかに、稲田朋美氏(福井1区)、
衛藤晟一参議院議員らと並んで、萩生田氏の名前が載っているのだ。
萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、
「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、
超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。
だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。
今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した
「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと
「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、
萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。
ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、
集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、
実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。
-----------------------------------------------------
萩生田氏は東京24区で50%の得票率で当選している。
ネオナチ議員が余裕で当選する選挙。
その怖さを池上が指摘したことが一度でもありましたか?
はっきり言って、テレビで池上がやってたのは只の冷やかしだ。
自民党に所属する小泉進次郎氏が党の方針に従うのは当たり前だし、
いきなりの解散で組織力の弱い党の準備が不十分だったのはウソではない。
安倍の祖父にあたる岸信介が解散総選挙をやっていたのは全くの偶然だし、
自民党は選挙中、軍事・外交問題についても演説で語っていた。
「俺の話だけで判断するなよ」と安倍総理が怒ったのも当然だ。
第一、池上は
「中国人に欠けているのはモラル」
「外国に靖国神社参拝の意味を理解してもらえるようにしなければならない」
「日本は慰安婦問題解決に誠意を示したのに韓国の市民団体がぶち壊した」
「北朝鮮は日本から金をふんだくる食い逃げ計画犯」などなど、
そのへんの右翼よりヤバい台詞を吐きまくっている。
「集団的自衛権の閣議決定は実効力を持たない!安倍何やってんだ!」と怒る佐藤優に
「そうだそうだ!」と相槌を打っていたりする。維新・次世代の党と同レベルの右翼っぷり。
池上の安倍批判は「手ぬるいぞ!もっと右傾化しろ!」
という意味の批判であることを忘れてもらっては困る。
リテラに限らず、出版社も新聞社もテレビ局も
池上に逆らえない状況になっている。
先日の朝日新聞社とのケンカも、リテラは好意的に評価していたが、
これは「俺の文にケチつけるなら実力行使だぞ」と脅したにすぎない。
高視聴率にベストセラー、とにかく売れる情報を作る天才なので、
彼に頭が上がらないのではないだろうか?
さて、こういうことを頭に入れた上で、記事の続きを読んでみよう。
池上神への崇拝っぷりが常軌を逸していてドン引きするのでは?
-------------------------------------------------------------
またしても“池上無双”
──このような白熱したネット上の人気に対し、しかし当の池上氏はいたって平静。
著書『聞かないマスコミ 答えない政治家』(ホーム社)では、
〈党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、
これに関する高い評価は面映ゆいものがあります〉と打ち明けている。
これくらいのことは、アメリカの政治番組では当たり前だからだ。
もちろん、他局のキャスターと政治家の“馴れ合い中継”に対しても、不信感をあらわにする。
〈「当選おめでとうございます。いまのお気持ちは?」
これではスポーツ選手に対するヒーローインタビューと同じではありませんか。
このレベルの質問をしていては、政治家の答えも容易に予想できます。
(中略)
日本の選挙特番では、政治ジャーナリストがキャスターを務めることはめったにありません。
政治取材の経験がないアナウンサーやお笑いタレントが
メインのキャスターを務めることが多いのは、不思議なことです。
政治のことを深く知らない出演者に、「いい質問」ができるのでしょうか〉
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
--------------------------------------------------------
「お前も良い質問してねーじゃねーか」
とツッコミを入れたくなるコメントだ。
この池上という男、自分を演出することにかけては天才的だ。
これだけの演技力を持っているのは石原慎太郎氏や橋下徹氏ぐらいじゃないだろうか?
もっとも、この二人は自分が極右であることを表明し、右翼や中間層にむけて、
「極右で何が悪い!」と自分たちは反日勢力と戦う勇士なのだと宣伝している。
一方の池上は「私は右翼でも左翼でもありませんよ~」と中立を気取り、
思いっきり右翼的な発言をバランスのとれた正しい意見であるかのように演出して、
ファミリー(特に10代の子供や主婦)を主な洗脳対象としている。
極右が基本、本や専門チャンネル、
ネットでしか活躍できないのに対して、
池上はテレビや新聞で、猛毒を垂れ流している。
それも、何も知らない家族をターゲットにして。
明らかに池上のほうが危険だろう。
さて、おべんちゃら記事は、この後、池上伝説の布教に熱中している。
-----------------------------------------------------------
そもそも、“池上無双”のスタートは、2012年12月の総選挙にさかのぼる。
選挙特番として池上氏をメインキャスターに抜擢した『総選挙ライブ』は、
放送後に再放送とDVD化を求める視聴者の声が殺到。
選挙特番としては異例の「第50回ギャラクシー賞」優秀賞まで受賞した。
その理由は、わかりやすい番組構成・解説、
そして前述したような政治家への歯に衣着せぬ鋭いツッコミにある。
たとえば前回の総選挙時の放送では、
石原慎太郎氏の諸外国に対する差別的な発言に対して
「そんなこと言うから暴走老人と言われるんですよ」と切り返し、
中継相手が池上氏だと知るや否や石原氏が態度を急変させると、
「石原さん、相手によって態度を変えるようですね」。
“ブラック池上”の面目躍如である。
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
--------------------------------------------------------
繰り返すが、池上彰は
「今の中国人に足りないのはモラル」
とTVで説明した男である。
現在、13億人を突破し、漢民族・モンゴル族・満州族などの
多民族が暮らす国家の人々を「モラルに欠けた連中」と罵倒するこの男、ただ者ではない。
安倍や石原の文句など、池上に言う資格はない。
彼らと池上は同類なのだから。
池上は自説の根拠として文化大革命で儒教批判がされたからだと述べている。
しかし、当時の儒教批判は学生運動の一種としてスタートしたのであり、
文字通り、共産党の腐敗を糺すために始められたことだった。
つまり、池上が理由として述べる儒教批判は、
現実の共産党の汚職批判と同じ文脈で用いられたのであり、
モラル否定どころかモラルにこだわったからこその批判だったのである。
まぁ、実際は毛沢東が自分の反対勢力を封じ込めるためにやったことも
あるのだが、それでも実際に反毛沢東派が腐敗政治をしていたので、
学生をはじめとした活動家は大まじめだった。それが具体的な損得の
対立もあって、段々、単なるテロルになっていった。
諸説あるのだが、いずれにせよ、毛沢東の虐殺というイメージは完全に誤りだ。
少なくとも事件の一面しか見ていないと言えよう。
こういう事情を一切無視して中国の悪イメージを刷り込む池上をどうして評価できよう?
中国の欠点への批判は必要だが、それは確かな知識に裏打ちされたものでなければならない。
さて、政治家への冷やかしと右翼と大差ない「中立的」発言をする池上だが、
こういう男が視聴率を取れることを理由に賞を得てしまうことこそが、
今のメディアの腐敗と危険性を何よりも強く表しているのではないか?
記事の最後は、以下のようになっている。
---------------------------------------------
日本の政治家のレベルが低い理由には、
〈政治家と真剣勝負をしてこなかった日本の政治ジャーナリズム〉にも責任がある。
──そう感じてきたからこそ、
池上氏は『選挙ライブ』でこれまでの選挙報道に風穴を空けた。
そして、その人気にあやかろうとしたのか、
今回の選挙特番は各局とも鋭い質問を投げかけていたようにも思えた
(ただし宮根誠司と安藤裕子がキャスターを務めたフジテレビを除く)。
こうした“総池上化”によって、政治家も少しは賢くなるのだろうか……?
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_3.html
--------------------------------------------------------
リテラ自身が書評を掲載した元日テレ社員・現法大教授の水島宏明氏が書いた
『内側からみたテレビ やらせ・捏造・情報操作の構造』には、
耳が不自由だと言われた佐村河内守氏が実はゴーストライターに曲を書かせていた件について
「テレビは物語があるとわかりやすく、感情移入しやすい。
ニュースでさえ、いろいろな場面で物語で表現すると伝えやすいので、
それを挿入して編集するケースが多い。」とコメントしている。
難聴の障害を抱える音楽家、佐村河内氏が苦しみの果てに生み出した感動曲。
こういうわかりやすいドラマをメディアは得てして演出するから気をつけろと
水島氏は述べているのだが、リテラの記事はまさにそれを文字でやったようなものだ。
政治家のレベルの低さにはメディアの責任があるというのも、
確かにそうかもしれないが、少なくとも池上は責任があるほうの側であり、
しかも現在進行形で罪状を増やしている人間だ。それを感動秘話でごまかし、
彼が合法詐欺師であることをひた隠しにするのは、佐村河内氏のそれと変わりない。
私はリテラは、その辺の週刊誌より骨があるニュースサイトだと思うが、
こういういい加減なニュースを流していると、そのうち朝日新聞と
大差ないレベルにまで堕落してしまうのではないかと怪しんでしまう。
巨悪よりも小悪のほうが社会に悪影響を与えることがある。
そのことを忘れてはいけないだろう。
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「池上さん無双、再び!」「池上彰のやりたい放題に改名すべきw」「池上彰オンステージ」……。
予想通り自民党圧勝で終わった総選挙だが、テレビの選挙特番も同じように“池上無双”が人気を集めた。
テレビ東京の『池上彰の総選挙ライブ』だ。
たとえば、東京1区で“海江田追い落とし”のために
閣僚をはじめ大物議員を応援に投入した自民党の戦法を指して、
池上氏は茂木敏充選対委員長に「えげつない戦い方するもんなんですねえ」と一刺ししたかと思えば、
同じく自民党の谷垣禎一幹事長には
「(自民党圧勝で)安倍さんこれからやりたい放題だ、怖いなあと言う声もありますが」
「(安倍首相の政策にブレーキをかける人がおらず)
言いたいことも言えない雰囲気があるように思うんですが」とグサリ。
~中略~
ポスト安倍として注目される小泉進次郎氏にも、川内原発の再稼働や憲法改正について問いつめ
「自民党の方針に従っていくということですね。自身の考えが見えてこないんですけど」
と鋭く詰め寄った。
~中略~
さらに、民主党・福山哲郎政調会長が敗因に突然の選挙だったことを挙げると、
「急な選挙と言いますけど、野党は政権を取り戻す準備をしておくべきでは?」と一蹴した。
もちろん、こうした池上節は安倍首相にも向けられた。
まず、低い投票率のなかでの圧勝は“自慢できるものではない”としながら、
「総理大臣になった以上、一度は
解散総選挙をしたいものだとみなさん思っているとよく言われます。
おじいさまの岸総理大臣も解散総選挙を成し遂げました。
やはり、一度は解散総選挙を自分の手で、という思いをお持ちだったのでしょうか?」
と、解散の理由はもしや安倍首相の“おじいちゃんコンプレックス”だったのでは?と質問。
集団的自衛権をめぐる憲法解釈の問題についても、安倍首相が
“私の考え方に反対するのであれば次の選挙で政権を変えてくれればいいじゃないか”
と言ったことを挙げ、
「そのわりには今回の選挙でアベノミクスのことは
ずいぶんお訴えになったんですけど、集団的自衛権の憲法解釈、
こういうことをあまりおっしゃっていなかったと思うんですけど」と投げかけた。
すると、安倍首相の返答は「そんなことありません」。
このとき、安倍首相は笑いつつも明らかにムッとしたようすだった。
http://lite-ra.com/2014/12/post-707.html
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
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一見すると、池上は非常に批判的精神がある人物に見える。
しかし、実際には彼は
現職の自民党員には在特会とドッコイドッコイのネオナチ集団がウジャウジャいて、
今回、小選挙区でそいつらが続々と当選しているという
肝心な事実を伝えなかった。
この点に関しては、ニュースサイト『リテラ』のほうが仕事をしている。
ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)
http://lite-ra.com/2014/12/post-688.html
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★第13位 萩生田光一(自民党/東京24区)
先日は“自民党に批判的な報道をするな”という脅しともとれる通達を
在京テレビキー局へ送付して、大顰蹙を買った自民党副幹事長の萩生田光一氏。
そんな萩生田氏にもヘイト勢力との関係が浮上している
村田春樹という、国政選挙にもたびたび出馬する
極右政治団体「維新政党・新風」と深く関係を持つ人物がいる。
彼が「東京代表」を務める「外国人参政権に反対する会・全国協議会」は、
今から約10年前に誕生した市民団体で、
在特会と共同してヘイトデモや集会などを頻繁に繰り返していた。
14年現在、同会は活動を縮小しているが、
在特会のHPには今でも「協賛団体」として名が連ねられている。
そんな「外国人参政権に反対する会」のHPを見ると、
「当会主催集会に出演(もしくはメッセージを)
頂いた国会議員・地方議員リスト」というページがある。
実はそのリストのなかに、稲田朋美氏(福井1区)、
衛藤晟一参議院議員らと並んで、萩生田氏の名前が載っているのだ。
萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、
「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、
超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。
だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。
今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した
「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと
「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、
萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。
ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、
集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、
実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。
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萩生田氏は東京24区で50%の得票率で当選している。
ネオナチ議員が余裕で当選する選挙。
その怖さを池上が指摘したことが一度でもありましたか?
はっきり言って、テレビで池上がやってたのは只の冷やかしだ。
自民党に所属する小泉進次郎氏が党の方針に従うのは当たり前だし、
いきなりの解散で組織力の弱い党の準備が不十分だったのはウソではない。
安倍の祖父にあたる岸信介が解散総選挙をやっていたのは全くの偶然だし、
自民党は選挙中、軍事・外交問題についても演説で語っていた。
「俺の話だけで判断するなよ」と安倍総理が怒ったのも当然だ。
第一、池上は
「中国人に欠けているのはモラル」
「外国に靖国神社参拝の意味を理解してもらえるようにしなければならない」
「日本は慰安婦問題解決に誠意を示したのに韓国の市民団体がぶち壊した」
「北朝鮮は日本から金をふんだくる食い逃げ計画犯」などなど、
そのへんの右翼よりヤバい台詞を吐きまくっている。
「集団的自衛権の閣議決定は実効力を持たない!安倍何やってんだ!」と怒る佐藤優に
「そうだそうだ!」と相槌を打っていたりする。維新・次世代の党と同レベルの右翼っぷり。
池上の安倍批判は「手ぬるいぞ!もっと右傾化しろ!」
という意味の批判であることを忘れてもらっては困る。
リテラに限らず、出版社も新聞社もテレビ局も
池上に逆らえない状況になっている。
先日の朝日新聞社とのケンカも、リテラは好意的に評価していたが、
これは「俺の文にケチつけるなら実力行使だぞ」と脅したにすぎない。
高視聴率にベストセラー、とにかく売れる情報を作る天才なので、
彼に頭が上がらないのではないだろうか?
さて、こういうことを頭に入れた上で、記事の続きを読んでみよう。
池上神への崇拝っぷりが常軌を逸していてドン引きするのでは?
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またしても“池上無双”
──このような白熱したネット上の人気に対し、しかし当の池上氏はいたって平静。
著書『聞かないマスコミ 答えない政治家』(ホーム社)では、
〈党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、
これに関する高い評価は面映ゆいものがあります〉と打ち明けている。
これくらいのことは、アメリカの政治番組では当たり前だからだ。
もちろん、他局のキャスターと政治家の“馴れ合い中継”に対しても、不信感をあらわにする。
〈「当選おめでとうございます。いまのお気持ちは?」
これではスポーツ選手に対するヒーローインタビューと同じではありませんか。
このレベルの質問をしていては、政治家の答えも容易に予想できます。
(中略)
日本の選挙特番では、政治ジャーナリストがキャスターを務めることはめったにありません。
政治取材の経験がないアナウンサーやお笑いタレントが
メインのキャスターを務めることが多いのは、不思議なことです。
政治のことを深く知らない出演者に、「いい質問」ができるのでしょうか〉
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
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「お前も良い質問してねーじゃねーか」
とツッコミを入れたくなるコメントだ。
この池上という男、自分を演出することにかけては天才的だ。
これだけの演技力を持っているのは石原慎太郎氏や橋下徹氏ぐらいじゃないだろうか?
もっとも、この二人は自分が極右であることを表明し、右翼や中間層にむけて、
「極右で何が悪い!」と自分たちは反日勢力と戦う勇士なのだと宣伝している。
一方の池上は「私は右翼でも左翼でもありませんよ~」と中立を気取り、
思いっきり右翼的な発言をバランスのとれた正しい意見であるかのように演出して、
ファミリー(特に10代の子供や主婦)を主な洗脳対象としている。
極右が基本、本や専門チャンネル、
ネットでしか活躍できないのに対して、
池上はテレビや新聞で、猛毒を垂れ流している。
それも、何も知らない家族をターゲットにして。
明らかに池上のほうが危険だろう。
さて、おべんちゃら記事は、この後、池上伝説の布教に熱中している。
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そもそも、“池上無双”のスタートは、2012年12月の総選挙にさかのぼる。
選挙特番として池上氏をメインキャスターに抜擢した『総選挙ライブ』は、
放送後に再放送とDVD化を求める視聴者の声が殺到。
選挙特番としては異例の「第50回ギャラクシー賞」優秀賞まで受賞した。
その理由は、わかりやすい番組構成・解説、
そして前述したような政治家への歯に衣着せぬ鋭いツッコミにある。
たとえば前回の総選挙時の放送では、
石原慎太郎氏の諸外国に対する差別的な発言に対して
「そんなこと言うから暴走老人と言われるんですよ」と切り返し、
中継相手が池上氏だと知るや否や石原氏が態度を急変させると、
「石原さん、相手によって態度を変えるようですね」。
“ブラック池上”の面目躍如である。
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_2.html
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繰り返すが、池上彰は
「今の中国人に足りないのはモラル」
とTVで説明した男である。
現在、13億人を突破し、漢民族・モンゴル族・満州族などの
多民族が暮らす国家の人々を「モラルに欠けた連中」と罵倒するこの男、ただ者ではない。
安倍や石原の文句など、池上に言う資格はない。
彼らと池上は同類なのだから。
池上は自説の根拠として文化大革命で儒教批判がされたからだと述べている。
しかし、当時の儒教批判は学生運動の一種としてスタートしたのであり、
文字通り、共産党の腐敗を糺すために始められたことだった。
つまり、池上が理由として述べる儒教批判は、
現実の共産党の汚職批判と同じ文脈で用いられたのであり、
モラル否定どころかモラルにこだわったからこその批判だったのである。
まぁ、実際は毛沢東が自分の反対勢力を封じ込めるためにやったことも
あるのだが、それでも実際に反毛沢東派が腐敗政治をしていたので、
学生をはじめとした活動家は大まじめだった。それが具体的な損得の
対立もあって、段々、単なるテロルになっていった。
諸説あるのだが、いずれにせよ、毛沢東の虐殺というイメージは完全に誤りだ。
少なくとも事件の一面しか見ていないと言えよう。
こういう事情を一切無視して中国の悪イメージを刷り込む池上をどうして評価できよう?
中国の欠点への批判は必要だが、それは確かな知識に裏打ちされたものでなければならない。
さて、政治家への冷やかしと右翼と大差ない「中立的」発言をする池上だが、
こういう男が視聴率を取れることを理由に賞を得てしまうことこそが、
今のメディアの腐敗と危険性を何よりも強く表しているのではないか?
記事の最後は、以下のようになっている。
---------------------------------------------
日本の政治家のレベルが低い理由には、
〈政治家と真剣勝負をしてこなかった日本の政治ジャーナリズム〉にも責任がある。
──そう感じてきたからこそ、
池上氏は『選挙ライブ』でこれまでの選挙報道に風穴を空けた。
そして、その人気にあやかろうとしたのか、
今回の選挙特番は各局とも鋭い質問を投げかけていたようにも思えた
(ただし宮根誠司と安藤裕子がキャスターを務めたフジテレビを除く)。
こうした“総池上化”によって、政治家も少しは賢くなるのだろうか……?
http://lite-ra.com/2014/12/post-707_3.html
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リテラ自身が書評を掲載した元日テレ社員・現法大教授の水島宏明氏が書いた
『内側からみたテレビ やらせ・捏造・情報操作の構造』には、
耳が不自由だと言われた佐村河内守氏が実はゴーストライターに曲を書かせていた件について
「テレビは物語があるとわかりやすく、感情移入しやすい。
ニュースでさえ、いろいろな場面で物語で表現すると伝えやすいので、
それを挿入して編集するケースが多い。」とコメントしている。
難聴の障害を抱える音楽家、佐村河内氏が苦しみの果てに生み出した感動曲。
こういうわかりやすいドラマをメディアは得てして演出するから気をつけろと
水島氏は述べているのだが、リテラの記事はまさにそれを文字でやったようなものだ。
政治家のレベルの低さにはメディアの責任があるというのも、
確かにそうかもしれないが、少なくとも池上は責任があるほうの側であり、
しかも現在進行形で罪状を増やしている人間だ。それを感動秘話でごまかし、
彼が合法詐欺師であることをひた隠しにするのは、佐村河内氏のそれと変わりない。
私はリテラは、その辺の週刊誌より骨があるニュースサイトだと思うが、
こういういい加減なニュースを流していると、そのうち朝日新聞と
大差ないレベルにまで堕落してしまうのではないかと怪しんでしまう。
巨悪よりも小悪のほうが社会に悪影響を与えることがある。
そのことを忘れてはいけないだろう。