猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

真夜中のバラ / リルケの薔薇

2016-07-06 10:20:46 | わが家で咲くバラたち
2016/07/05 Tue。
今朝
雨滴をいっぱい含んだバラ。
半開きのバラを切って花瓶にさした。
この高温では一夜で開花してしまうだろう。
このまま、雨に朽ちるにしのびない。

夜更け、ふと目をさました。
リリが亡くなってから、夜中におきる微かな音にも目が覚める。
花びらが開く音……?
テーブルの花瓶にさしたバラが花びらを全開させた。
明日にはもう衰えていくだろう。
この満開の美しさから……
遠い旅立ちを前にバラたちはなにを語り合っているのだろう。
ひそかなそのにぎわいが夜の闇深く溶け込んでいった。

翌朝、テーブルの上には真紅の花びらが数枚落ちていた。
小さな振動にハラハラと花びらが散った。
花瓶の周りは真紅の花びらで埋め尽くされた。
花びらはまだみずみずしくふくよかな香りを放っている。

   リルケの薔薇  大好きなリルケの薔薇(30数年前に買った無名の薔薇。
バラを愛したライナー・マリア・リルケ《詩人》に、わたしが捧げたバラ)
   

   

   

   



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