猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

藤田嗣治展をみる

2018-09-11 23:14:26 | 身辺雑記
2018/09/08 Sat.
次女と孫のNと、東京都美術館にて没後50年藤田嗣治展をみる。
館内はそれほど混みあっていなかった。
最初に出迎えてくれたのは、みなれたおかっぱ頭で猫をだく藤田の大きな写真。
80年を越える長い生涯にのこした絵画作品をみることができて嬉しかった。
藤田の作品の中にたくさんの画家から影響を受けているのを感じた。
人物画では黒田清輝、モディリアーニ、マリーローランサン。風景画ではキリコ、ユトリオなど。
裸婦像は乳白色の下地に女性の透明感ある肌の美しさがきわだっていた。
水彩画のような油絵の薄塗の極致、面相筆と墨を使い東洋と西洋のこんぜんとした美の極致。
絵の中に猫ちゃんがいたるところに顔をだして、猫好きのわたしはほくそえんだ。
わざと下手に描いた、画題もサインもない絵があった。
「闘争(猫)」第二次世界大戦勃発後、ドイツ軍が迫るパリで描かれた。
飛びあがる猫、うなり声をあげる猫、転げまわる猫など14匹がさまざまな姿態を見せて格闘している。
圧巻だった。
藤田手作りの小物たちも可愛い。
ひとりの画家がさまざまなモチィーフにしたがって画題がかわり、その都度新しい技法に挑戦している。これこそ芸術の魂と感動した。
藤田嗣治は天才だと思った。

帰途、上野の森パークサイドカフェでひと休み。
紅茶シホンケーキ&ホットコーヒーをのみながら三世代で歓談。
夕風が疲れたからだを優しく愛撫するようにとおりぬける。
まだ興奮冷めやらぬからだに心地いい。

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

      

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