たまになら贈り物なる銀世界
「白銀の景色」で思い出すのは、やはり子供の頃だ。
長靴を履いて小学校へ通った事。そのころの寒中や寒明けの時期は
物凄く寒くて、アスファルトではない地面が、かちかちになって凍てついた
のをよく見ていた。その内雪が降ってきて、一晩寝て起きると吃驚するほど
積もっていた。白銀の世界はきらきら輝いて綺麗だなと、子供心に感動したものだ。
近年は降雪の日も少なくなって、今年は既に4回も降ったので珍しい年である。
しょっちゅう降られると困るけれど、たまになら雪も見たいもの。
2~3年前、今の時期に万座スキー高原の「万座温泉」に行った事があって、
雪の壁が1メートル以上はある山道をバスがゆっくりと登って行った。
勿論アスファルトのドライブコースになっていて、雪掻きもしているけれど、
30センチほどは積もった道路なので、轍の跡を進んで行く。
ホテルに着くとあちこちの長ーい氷柱が目に付く。
数人のスキーヤーが長いゲレンゲに滑っているのが部屋の窓から見えた。
もうそろそろ、夕方なので少なかったのだろう。
巨大な山の森はモノクロームの絵葉書そっくりで、ミコちゃんはスキーに
一切ご縁の無い人生なので、この温泉に来れて本当に満足だった。