聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

モンスターペアレント(平均視聴率12.2%)

2008-09-10 21:39:55 | 邦画ヒューマン
昨日最終回を迎えました


モンスターペアレント 

すごく沢山のメッセージがあった気がします。


高村 樹季(33歳、米倉涼子)は超エリート弁護士で時給7万円
今まで負けた、つまり挫折した事がありません。
そんな彼女が上司の城山 幸太郎(57歳、草刈正雄)の勧めで
教育現場に派遣されます。

その派遣先にはかなり問題になった

モンスターペアレント

つまり教師に無理難題を押し付ける親が居るのです。
本当に色々なモンスターペアレントが出来てきました。



例えば、息子が怪我をしたので、
息子が休んでいる間そのさせた子を休ませろ、
強いては学級閉鎖にしろというもの。(第2話)

医者が息子も医者にしようと
参観日でもないのに担任の教師を監視し試す。
自分の息子にふさわしくないと問題集で宿題を出したりする。(第4話)


息子に手をあげた教師をクビにしろと熱く訴える母親。
しかし教師は手をあげていないと言う。
何でも子供の事を信じてしまう親というのは居るのかもしれないけど…
さてどちらが嘘をついている?
自分の為に他人を犠牲にする醜い大人の姿も描かれています。(第5話)


イケメン教師が娘をたぶらかしたから顔を整形しろだの、
登下校で不審人物から守るため自分の娘だけでも送り迎えしろだの
いわゆる過保護な親(第6話)



そしてマスコミにも大々的に取り上げられた給食費未払い問題
テーマになりました(第3話)


何かと屁理屈を言って子供の給食費を払わない親って
本当に居るんだというから驚き。

高村と一緒に問題を解決する教育委員会の望月 道夫(25歳、平岡 祐太)の台詞。

「給食費の3990円は材料費だけなんです。
 その他にも人件費、光熱費色々掛かっているのは
 税金でまかなっているんです。
 それは子供達を社会みんなで支えようという事なんです。」

確かに最近モラルの低下と言われる問題って根本は
「支えあう」
っていう考えが薄くなってきているんでしょうね。
年金問題もしかり。

このドラマの中では考えを改めた人もいるけど
現実にはどうなんでしょう?
マスコミに取り上げられ、少しは良くなったのかしら

教育委員会の指導主事、三浦 圭吾(35歳、佐々木 蔵之介)が
あんなに頑なな態度だったのかが解ったのは第8話。


「家の息子をサッカーのレギュラーにしろ」という
モンスターペアレントと折り合いが付けられず
その矛先が望月君にに向いてしまい逆恨みした教師に刺されたのは第10話。



中には本当にそんな親がいるのか?
それはオーバーでしょと突っ込みたくなる事もありました。
子供もいないし、教育現場にも居ない私には事実は判らないけど
それでも人の価値観は本当にそれぞれなんだと改めて思いましたよ。



「忍耐」するという感覚が少なくなってきた現代、
すぐ人のせいや何でも理屈に当てはめようとする事で生じる
矛盾の例を描いているのかもしれません。


何より、自分に関係ない事には無関係になっている現代社会に
一石を投じています。

とにかく見ている立場や価値観によって、また見直しても
感想が変わるドラマだったのではないかと思います。
素直に見てよかった



ちなみに平岡君は笑顔だけでない
刺されたシーンなんて、こっちもあたふたしました。演技派俳優さんです
これからの彼の活躍にも期待

さらに、よしおかがかねてからお薦めしていた
佐々木 蔵之介さんがドラマ主演決定
こちらも楽しみです


DVDは12月20日発売予定だそうです。