アビィがとつぜん逝ってから18日が過ぎる。
お盆前の事故で、
墓参りにアビィの名も入れるつらさよ。
お坊さんから「お骨は、49日が終わるまでは出しておいてあげてください」、と言われた。
「アビィちゃんはまだここにいますからね」
いてくれるんだ!
アビィはそばにいてくれるんだ、と思った。
日々が過ぎても悲しみは癒されず
なにをしても影を追い
そばにいるからと声をかける日々
子供を交通事故で亡くした母親が「毎日が地獄」というのがよくわかる。
そしたら
さっき
いつものようにお線香をあげて
さめざめとしていたら
ふと
ふと
アビィがいた!
アビィが、やっぱり、そばにいた!!
ぼくのアビィが!!!
ほら、庭に!
アビィがいつも上ってはもたれていた桜の木に!!
どこにいるかわかる?
ぼくはすぐわかったよ。
アビィは身が軽くなって、あんな上まで登ってるんだね。
アビィらしいよ。
アビィ!!
アビィがいなくてつらいよ!!
本当に本当に悲しいよ!
毎日考えている。
足の先をけがしただけでも
病院にすっ飛んで行ったのに
なぜはねた人は
アビィを病院に連れて行ってくれなかったのか
それがすごく憎い
そいつがすごくすごく憎いよ!
まだ犯人が見つからないんだよ
警察に早く見つけてほしい
また警察に行ってみるよ
状況報告してもらってくる
車の色と形を聞いたら
ぼくも自分で探そうと思っている