ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

つらくて悲しくて

2019-08-05 11:17:20 | ネコ大好き★

 

つらくて悲しくて涙が止まりません。

 

やらなければいけないことが山ほどあるのに

なにも手につかない。

 

 

それは、保護していた子猫を

里親に出したからです。

 

さいしょに、ぼくが協力している保護団体から

兄弟子ネコが二頭きて、

翌日のこりの一頭、女の子ネコがきました。

三人ともまだ生後一か月半ほどです。

 

 

女の子ネコはとてもこわがって、

二頭の兄弟に身体をおしつけてふるえていました。

 

ぼくは三頭をかわいがりました。

やせっぽっちで

まだ幼くて

こんな小さな子たちを捨てる人がいることが

信じられない。

 

 

名前も付け、

おいしいご飯と

飲み物

そして遊びの時間。

愛情たっぷりにかわいがっていました。

 

しだいに

その女の子ネコも徐々に徐々に慣れてきてくれて

一週間目あたり、ようやく触らせてくれるようになり、

十日を過ぎる頃に、抱っこして撫でると

目を細めてごろごろと喉を鳴らし、甘えてくれるようになりました。

 

 

三人子ネコは仲がとてもよく、

お姉ちゃんは弟の体をなめてきれいにしてあげ

身体の弱い弟も

目を細めて幸せそうに身体をゆだね

三人がいつもいっしょに重なるように寝ていて

元気いっぱいに遊んで

食べて

なにをするにも本当にほほえましかった。

 

 

それが

それが

先週

保護団体から電話があり

「三匹の里親探しを始めるので写真を送るように」と言われました。

 

ぼくはまだ早いと

とくに身体の小さな弟は動かすことが危険だ。

女の子ネコは怖がりで、ようやくなれたのに

また新しいところ(里親さんのところ)で最初から始めるのは厳しいと

返事をした。

 

すると

里親は探してもすぐには見つからない

時間がかかるから

よゆうをもって探したほうがいい。と言うのです。

 

 

そうかもしれない、

このご時世、そう簡単に見つからないだろうと

三日ほどおいて

しかたなく写真を何枚か送りました。

 

 

しょっちゅう三子猫の写真を撮っていたので

可愛く撮ってしまったので、また、それもいけなかったのかもしれない。

 

 

写真を送った後

ああは言われたものの

すぐに決まってしまうのではないかと不安になり

 

ぼくは身体の弱い弟、

他の二人に比してあまり遊ばない、

一番小さな男の子ネコを引き取ると

申し出ました。

 

この子の育成にはとても注意が必要で、他人に預けることが心配だったからだ。

 

だから

「〇〇は自分が引き取ります」と。

これはよかった。

 

間違いはこの後だ。

 

 

写真を送って、

 

まだ二日もたたないうちに

「女の子の里親さんが決まった」という。

 

早かった。

あっという間だ。

 

 

ぼくは、話が違うじゃないか、とおもった。

 

もう少し,人なれして、心が成長してから譲渡するのだと。

すぐには決まらない、と言ったじゃないか、と。

 

それにぼくは、自分で飼いたい、とも思い始めていた。

 

でもそこは、その里親さんは、

団体さんとも知り合いだそうで、ネコ好きの、申し分のない里親さんだと。

もう話は決まっていて、

明日取りに来る、と言う。

 

 

だから

ぼくは「その子も自分で飼いたい」と言うことができなかった。

なんか無言の圧力があって、飼いたいといえなかった。

 

 

なんどもなんども

里親さんによくない点があったらぼくに返してと頼んだ。

よくない点があるはずないだろうと思いながらも、なんとかぼくの意向をくみ取ってほしかった。

 

そして

ぼくはあわてて

「のこりの一頭(男の子ネコ)も自分で飼う」、と言った。

ぼくが言えたのは

その言葉だけだった。

 

 

女の子が連れていかれるまで

何枚も写真を撮った。

何十枚もとった。

 

その子もわかっているかのように寂しい顔をする。

泣きそうな顔をして、兄弟の体に顔をうずめている。

 

わかるのだ。

きっとわかっているのだ。

 

 

 

迎えが来たとき

その子は部屋から姿を消した。

 

ぼくは大声で探した。

探しながらも

出てくるな、隠れていてくれ、と願った。

 

そうしたら迎えに来た人を返せるから。

 

 

でも何度も名前を呼ばれたその子は

隅のほうから

出てきてしまった。

 

名前を呼べば出てくる子だった。

 

あんなに人間を怖がっていたのに

ぼくを信用して

なついて

呼ばれたら出てくる子だった。

 

 

ぼくは涙が止まらなかった。

取りに来た人が

泣いているぼくを見て

理解しがたい顔をしていた。

 

 

泣いているぼくに

「そんなに懐いているなら」

という言葉もくれなかった。

 

 

今はもういない。

二頭だけは確保した。

 

あの子のいない世界がさびしくて

悲しい。

悲しいよ。

 

ごはんも二皿

 

走りまわる姿も

一人足りなくて

 

あの子の存在がこんなにもこんなにも大きかったなんて

今更ながら

ただ

泣くばかり

 

 

あの子が一番悲しいだろう。

やっと幸せになれたのに

三人一緒で

もう離さないでと

ぼくに祈っていただろうに

 

見知らぬ地で

一人だ。

兄もいない。

弟もいない。

心落ち着く匂いと暖かいぬくもりもない。

 

 

ぼくのせいで。

ぼくの優柔不断なせいで。

 

 

 

ぼくには金もあるし

大きな家もある

 

その子を飼うことに

三人を飼うことに

まったく障害はなかった

 

なのに

こうなってしまった

手放してしまった

 

こんなに愛していたことを

いまさらながらに

 

心から愛し合っていた子を

 

 

もう返してくれとは言えない

 

止まらない涙で

残った二人の背中を撫でるだけだ。

 

こんご

もし団体さんからの希望で

子ネコを預かることがあるなら

 

ぼくは

所有権はぼくにある、

と約束を交わしてから預かることにする。

 

そして

ぼくが所有権を放棄した場合のみ

里親を探せる

という条件を付けることにする

 

 

でも

 

まだ

帰ってきてほしいと願っている。

なにか

懐かないからとか

先住ネコとうまくやれないから

とか

 

なんでもいいから

ぼくのもとに帰ってきてくれないか

 

お願い

お願い

 

帰ってきて

 

そうしたらもう二度と

ぜったいに

放さないから

 

 

 

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 

 

 

 



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