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ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

日本の救世主・吉田所長

2011-05-28 16:53:50 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

みなさん、こんにちは。

台風の大雨の下、いかがお過ごしでしょうか。

 

ところで、

昨今、どこのご家庭でも

「吉田所長」、なる言葉が出ないことはないのではないでしょうか?

 

 

転載=

 「海水注入は中断していなかった」――東京電力は2011年5月26日、福島第1原発の1号機で、震災発生翌日に冷却用の海水注入が一時中断したとされる問題で、実際には中断はなく、注水は継続していたと発表した。

 それによると、現場の吉田昌郎・福島第1原発所長が注水継続が必要と判断し、「空白の55分」を防いでいたことがわかった。

しかし、東電は吉田所長について「処分も検討する」としており、ネット上には怒りの声が溢れている。

転載終了==

 

この、命がけで日本を救おうとしている吉田氏を処分しようとする東電には怒ることより

呆れかえってものも言えません。

で、吉田所長ってどんな人?

 

東電福島原発 吉田所長東電福島原発の吉田所長は、我々の命だけではなく、国家の存続を背負い、現場で陣頭指揮をとっておられる方である。
いわゆるFukushima 50のボスだ。

 

 

 

==転載開始

 

吉田昌郎56歳。フクシマを仕切る最高責任者。

第一原発のすべてを知る彼が判断を誤れば、再び爆発が起き、日本中に放射能汚染が拡がる。過労でキレかける現場を守り、本店と闘う。

重すぎる責任、そして使命感。あまりのストレスにこの間、都内の病院に2度通った。


ヨシダ、大丈夫かヨシダ、死ぬなよ!

福島第一原発と東京電力本店の間では回線を結び、毎朝テレビ会議を行っている。4月20日、このテレビ電話会議の席上で、こんなやり取りがあった。

「『今後の余震と津波への対応』がテーマのひとつでした。

 本店のある部長が、『それでは(津波対策に)土嚢どのうを積もう』と提案したんですが、それに対して、ヨシダが声を荒らげたんです」(東京電力幹部)

 ヨシダは、突然怒り出した。

「ちょっと待ってくれ! 想定外の津波が来て、こういうことになったんだ。土嚢の積み増しでいいというなら、一度現地に来て、現状を見てからモノを言え! 机上のプラン、計画はもうたくさんだ!」

 会議室は一瞬、シーンと静まり返ったが、結局、ヨシダの言うとおり、「土嚢積み増し」案は見送りとなった。別の東京電力社員が、ヨシダの真意を解説する。

「ヨシダは、本店の幹部が福島第一に来ても、ほとんどが一泊することもなくすぐに戻ってしまうことに苛立っています。現場を知らずにモノを言うな、というのがホンネです。

とくに作業員を外に出して、土のうを積むと作業をするとなれば、長時間被曝するととになる。これ以上、東京の思いつきで現場の人員を危険にさらしたくない、という思いなんです」

いま日本中が固唾を呑んで見守る、福島第一原発の「現場最高責任者」。それがヨシダこと吉田昌郎氏、56歳だ。東京電力執行役員、福島第一原発所長である。

一歩外に出れば多量の放射能被曝が確実で、いまだ風呂もなく、満足な睡眠も食事も取れない「絶望の砦」の王として君臨する。



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その現場にあって、1000人近い作業員たちの信望を一身に集めるヨシダとは、どんな人物なのか。


福島第一原発にいた別の作業員も、吉田所長が東京の本店に対し、声を荒げるシーンを目撃している。

「テレビ会議で怒ることはたびたびありました。会議には政府首脳も出席していますから、冒頭は、『吉田でございます』なんて丁寧な口調です。

ところが途中から、東京の部長クラスなど幹部から、福島の現状についてあれこれ細かい質問が飛び始める。

彼らとしては、自分の担当セクションが心配だから、それに関連することを聞いておきたいということなんでしょう。それに対して吉田所長が、いきなりベランメエ調になった。

『一番重要なことはなんなんだ!重要なことに絞って質問しろ!』

東京の幹部は、青ざめていましたね」




4月14日に発売された週刊文春が、吉田所長がテレビ会議で、「もうやってられねえ」などと毒づいたと報じているが、この報道については以下のような後日談があったという。(注※週刊文春記事


「吉田さんは、13,14日の両日束の間の休暇をとっていて、小名浜に停泊した政府差し回しの船で入浴、休息していた。その間に、週刊誌の記事を読んでいたようですね。15日朝の会議では開口一番、

『えー、私は反乱などしていません』

と言った。それで会議室が大爆笑になって、緊張状態が一瞬解けたんです」(前出・東京電力幹部)

ただ無闇に怒鳴りまくって幹部と喧嘩するのではなく、ここぞというところで、はっきりと「現場の意志」を主張する――――吉田所長が作業員から絶大な支持があるのも、不思議ではない。

保守的な社員が多いと評される東京電力内では、豪胆さが際立っている。こんなエピソードもある。


「事故後、同級生の1人が、吉田所長にメールを送ったんです。内容は『吉田、死ぬなよ!」。ヨシダの返事は、

『これくらいで誰が死ぬかい!』でした」(高校時代の知人)

熱心な阪神ファンで、自らイタリア料理をつくる。座右の銘は、「人はタフでなければ、生きていけない。優しくなければ、生きる資格がない」(レイモンド・チャンドラーの小説の主人公、フィリップ・マーロウの名セリフ)。

できる限り自らのスタイルを貫こうとするタイプなのだろう。福島第一原発で働き、先日、東京に戻ってきた作業員は、原発内での経験をこう話す。


「吉田昌郎所長は免震重要棟2回の緊急時対策室の中心にどっかりと座り、不眠不休状態で指示を出しています。身長は180㎝近く、大学時代ボートで鍛えたという胸板の厚い身体は迫力十分で、関西弁で次々に指示を飛ばす。ときには目を保護するため、サングラスをしていることもあって、余計に迫力があります。

部下から見ると、非常に頼りがいがある。本店からの指示にばかり従うのではなく、できないことはできないとハッキリ言ってくれる。現場から絶望的な報告が上がってきても、冷静に的確な指示を出してくれる。正直、この緊急時に、吉田さんが所長で良かった。それが、多くの作業員共通の認識です」



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吉田所長の存在感は、原発所内だけでなく、東京電力社内でも日増しに高まりつつある。

勝俣恒久会長、武藤栄副社長ら経営陣もその手腕に全面的な信頼を置いている。さらに、事故対策統合本部に出席する政府首脳も、本店の幹部より現場トップの吉田氏の発言を重視している。


「海江田万里経産相、細野豪志首相補佐官ら官邸サイドも、吉田所長の見解に耳を傾けています。他人を信用しない管直人総理までが『アイツは信頼できる』と周囲に語っている。3月12日、福島第一を訪れた管総理に、『すぐベント(圧力弁解放)をやります』と言い切った胆力が、高く評価された」(官邸関係者)


代わりはいない

吉田所長以下の奮闘にもかかわらず、福島第一原発の復旧作業は、一進一退の状態が続いている。危機的な状況であることはいまも変わらない。われわれ国民が新聞・テレビの報道に慣れ、マヒして、改善しているように勘違いしているだけだ。


2号機建屋内に溜まった放射能汚染水の排水作業がようやく始まったが、トレンチになどに溜まった水は思うように減らず、汚染水を溜めておく場所の確保を急ぐ必要がある。

(中略)

東電は21日、これまでに海に漏れた放射性物質が通常制限値の2万倍の4700兆ベクレルに及ぶという試算を発表した。次から次へと不測の事態が発生する現状で、現場にかかる負担はますます重くなっている。


東京電力本店では、代わりの人材の手当てを急いでいるが、ヨシダの代わりはいない。現場での過酷な作業が、どこまで続くのか、まったく先が見えない。福島第一原発には、ほかに3人の副所長、2人のユニット所長がいるが、ヨシダの代わりは勤まらない。

日本中が注目する福島第一の復旧、すなわち、日本の運命は、ヨシダの双肩にかかっているといっても過言ではない。仮にヨシダが過労で判断を誤ったり、力尽きることがあれば―――――考えるだけでも恐ろしい。


こう壮絶な現場を指揮するヨシダこと吉田昌郎所長とは、どういう人物なのか。


’55年大阪府に生まれた。大阪教育大学付属天王寺中学に進学、剣道部のキャプテンとして約10名の部員を引っ張っていたという。‘73年に現役で東工大工学部に進学、機械物理工学科を卒業。大学ではボート部の活動に熱中した。


大学院では原子核工学専攻、’79年大学院終了後に、東京電力に入社。3度にわたる福島勤務を経て、昨年6月、執行役員兼福島第一原発の所長に就任。妻子は東京に残し、双葉町の所長宅に単身赴任する。


高校時代、吉田所長と同窓だった上田潔・東北大教授が回想する。「高校時代、私も彼と同じ理系で物理が得意だったので、何かと話があって、よく話をしました。彼は、物理はもちろん、数学も非常によくできて、私とはクラスでもライバルでした。彼とは高校3年間のうち2年間同じクラスでしたが、理系分野では、常にトップクラスの成績だった」


テレビは見たくない

東京電力社内でも、原発に関する知識・経験は随一と注目されている。しかし、その吉田所長は、「現場を知らない」本店幹部たちの的外れな指示、質問にかなり苛立ちを強めている。


吉田所長の友人が、匿名を条件に話す。「実は4月17日に発表された復旧へのロードマップの63項目の内容を、所長は事前に知らされていなかった。政府からの『先の見通しを示せ』というプレッシャーが強くて、やむなく発表したのでしょうが、所長にすれば『なんだ』ということです」

(中略)

「吉田所長は、免震棟2回の円卓がある対策本部の部屋にいて、ずっとそこに詰めておられる様子でした。いろいろな人たちが報告に来ていましたし、本店とのテレビ会議もずっと繋がっていました。

皆さん、休む暇もないという感じで、髭もそれず、伸び放題の状態。食べ物も不自由されていて、頬がやせこけて見えました。

(中略)

東京の留守宅を守る吉田所長の妻は、夫の体調を案じている。
「主人はずっと、福島原発に行っております。正確に言えば、この1カ月で2回だけ、自宅に帰ってきたんです。それは2回とも都内の病院に行くためでした」

――――体調を崩している?
「いえ、そういうわけではなくて、精神的に参ってしまって…。あのような状態ですから、ストレスもあると思います。病院の先生は、『ストレスだから、大丈夫』と仰っているそうです。主人は『参った、参った』といった様子でまた福島に戻っていきました」


――――ご自宅での様子は。
「最後に帰ってきたのは、4月11日ですが、帰ってきても部屋でボーっとしていて、あまり会話はありませんでした。茫然としているばかりで、仕事のことはなにひとつ話しませんでした。テレビをつけようとすると、『テレビは見たくないんだ』と言って、1日中静かにしていました。病院以外に外出したところといえば、床屋さんです。『髪の毛が長いと放射線物質がつくんだ』と言って、髪を短く切ってもらっていました。翌日には、『行ってくるよ』と出て行きました」

――――その後も現場で奮闘されているんですね。
「そうですね。責任感を持ってやっていると思います。主人は、『今後は当分帰れない』と言っていました。不眠不休でやっていると思います」


――――ご家族への連絡は。
「毎日ではありませんが、ときどきは『まあなんとかやっているよ』という連絡がきます。普段から余り仕事の話をしない主人ですが、責任の重さがひしひしと伝わってきます。『寝ずに頑張っている』ということは言っていましたが、その以上は私も聞かないのでわかりません。相当なストレスがあるのは当たり前なので、ソッとしておいてあげることしかできません」


東京電力の非常勤産業医として、4月16日から4日間、福島第二原発の仮設診療所内で作業員らの話を聞いた愛媛大学大学院の谷川武教授(公衆衛生学)は、社員たちは劣悪な環境にいると証言する。


「畳を敷いた福島第二原発の体育館で約200人が毛布にくるまって寝ています。中にはイビキの激しい人もおり、その音が気になって眠れない人もいる。また、自宅が避難区域にあるため、休日は避難所で過ごす人もいますが、東京電力の社員と言うことで肩身の狭い思いをしている。」

中略

作業員の1人は、まさに悪夢のようで、記憶が曖昧でよく覚えていない。夜もよく眠れなくて、寝ているのか起きているのかよくわからない。現場を離れたあとは、あまりの疲労で気絶するように意識が遠のいた…」と話している。


いつまでもつか

「吉田所長は、経歴を聞く限り典型的な体育会型リーダーで、部下にとっては頼もしい存在でしょう。ただし、こういうタイプのリーダーはとにかく頑張ろう、と走り続けて、適切な休息を取れなくなる可能性がある。

本店との対立は部下を守らなければ、という心情からくるのでしょうが、ときには『組織は自分を守ってくれる』という感情を持つことが大事です」

と話すのは新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科の礁井真史教授。

また、作業員たちのメンタリティをこう推測する。
「今回のような大きな事故で巨大なストレスがかかった場合、人間というのは逆に非常に頑張るものなんです。夜も眠らず、食事をしなくても大丈夫という、ある種ハイな状態になりやすい。

いまは、そういう火事場のバカ力が出ているのでしょう。しかし、そういう状態だと自分が疲れていることを自覚しにくい。

疲れがたまるとコミュニケーションが減り、互いに注意し合わないから、思わぬミスが生まれる。こんな状況が1か月も続いているのは信じられない。

それから、家族や友人との会話も重要です。マラソンランナーも周囲の励ましがないまま走っているのが一番辛いという。早急に先の見通しを立てるということも必要です。いつ終わるか分からない作業をつづけるのは、もの凄くストレスがかかりますから」(礁井教授)

現状は、まさに礁井教授の指摘する「先の見えないマラソン」そのものだ。ヨシダは、地獄のようなマラソンを完走することができるのか。大丈夫か、ヨシダ。

週刊現代5月7/14号より「ぶち抜き大特集」より

 

転載終了===

 

やたらと恐怖をあおるようなコメントがネットやツイッターに多く見かけるが

こういう人がいてくれるから、まだ希望はある。

きっと東京は、日本は大丈夫だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
吉田所長処分なし (夢前)
2011-05-28 20:29:08
フランスで管が言ったらしい。
返信する
また今、地震があった (KEI)
2011-05-29 01:59:01


菅が、処分はなしと、
まあ、当然でしょう。

当然だと思いますが、よかった。


しかし
東電でも、こういう人がいるんですね。
典型的な天下り企業だと思っていましたが
このような人を所長に認める気質のあるということを知り
ちょっと安心しました。


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