自宅の一部を店舗に改造して営業している手打そば「桜花」。
喫茶店として開業したが、昼食時の客の確保のために、何か食事をと考えた末、ご主人が蕎麦を打つということで、蕎麦を提供することになった。
その後、蕎麦の評判が高くなり、蕎麦とぜんざいの店に衣替えし現在に至っている。
しかし、ご主人が亡くなった後は奥さんが一人で切り盛りしている。
故主人の蕎麦打ちを目で覚え、自分なりの工夫を加え、現在の蕎麦を完成させたという。
蕎麦は、つなぎ無しの生粉打ちである。蕎麦粉への拘りはすごく、毎年、5ヵ所の畑の蕎麦を厳選し、その内納得した2ヵ所の蕎麦を1年分購入して、その年の蕎麦を確保し、中士幌町の製粉所でその都度製粉しているという。ただ、今年は蕎麦の不作で、集めるのに大変な苦労をしたいとう。
蕎麦打ちの時は作業場の湿度と温度を1年中一定にに保ち、品質維持に努めている。香り豊かな旨い蕎麦である。
一人で切り盛りしているので、メニュ-には手数のかかる天麩羅等の揚げ物はなく、冷たい蕎麦と温かい蕎麦のみである。