道彦の散歩道

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08/01 「おばんざい」と「沖縄料理」

2013年08月01日 | 食・レシピ

【おばんざい】
「おばんざい」とは、昔より京都の一般家庭で作られ食べられてきた和食の総菜という意味で使われる言葉である。
しかし、実際は地元民はこういう言い方はほとんどせず、単に「おかず」と呼ぶ。
朝日新聞が1964年1月4日から「おばんざい」というタイトルで京都の家庭料理を紹介する連載コラムを開始したことから広まった言葉。連載開始当時もこういう言い方をする京都市民はほとんどいなかった。
専門に修行した料理人が出す京都の料理は「京料理」と呼ばれ、日本各地で和食の標準的な地位を占めているが、そのような見た目を重視したり、手が込んだ料理は一般に「おばんざい」とは認識されていない。
一般に京都のおかずの味付けは京料理と同じく薄味で、鰹節、昆布、椎茸の旨味を付けた煮物が多い。使う醤油は薄口のため、色も素材の色に近い。しかし、塩こんぶと呼ぶ昆布の佃煮のような塩辛く、色の濃い家庭料理もある。焼き物は家庭のおかずであっても一般に京料理と認識されているものと基本的に同じである。
近年はヘルシーなイメージから人気が高まっており、総菜店で販売されたり、飲食店で看板メニューとして提供する店が増えてきている。
ただ、京都市内の小料理店では、わざわざ観光客向けにおばんざいと表示していなくても、他地域から「おばんざい」と認識されてるような料理が提供されていることが多い。

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【沖縄料理】
「沖縄料理」は、沖縄県の郷土料理。琉球料理とも呼ばれるが、この場合は琉球王朝時代の宮廷料理を指すことが多い。
本土とは異なり、四季が不明瞭な気候であるため、日本の他の地域で一般にみられる食材を栽培出来ないことも多い一方、特有の食材も多く見られる。
使用される野菜類が本土とはやや異なり、キノコ類の使用も少ない。また、亜熱帯に属するが香辛料はあまり使用されず、海に囲まれた多島の県であるが、魚料理もあまり発展していないという特徴を持つ。
また、仏教が根付かず、江戸幕府による肉食禁止令などの影響も受けなかったため、家畜を肥育して食用とする文化が明治時代以前から存在していた。
琉球王朝時代には交易範囲の中国・東南アジアなどの影響を受けた。特に中国からは医食同源の思想を受け、「クスイムン」と呼ばれる民間療法的な料理も多く伝えられている。
沖縄の伝統的食文化には、地理的に近い薩摩料理や福建系の中華料理の影響が強いが、歴史的経緯により、食材の流通ルートや交易範囲が変化したことも大きく影響している。
明治以降は、本土の一般的な食材にも影響を受け、沖縄そばなど明治以降に誕生した料理も現在では広く沖縄料理として認識されている。その他に影響を受けた国としては、移民や出稼ぎの関係で、台湾・ブラジル・ハワイ・フィリピンなどである。
第二次大戦後は米軍の軍政下に置かれ、県民はアメリカナイズされ、その影響は現在も色濃く残っている。

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