佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

文太さん、ごめんなさい、そして、ありがとう!

2014-12-03 | 平和

菅原文太さんの最後のメッセージ

沖縄知事選での翁長さんの応援演説を是非お聴きください。

力強い声、腹から絞り出すような言葉、格調高い、まさに遺言だと思います。

 

プロでない私が言うんだから、あてになるかならないか分かりませんけど、

政治の役割はふたつあります。

ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。

もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!

現知事は、今、最も危険な政権と手を結んだ。

沖縄の人々を裏切り、公約をほごにして、辺野古を売り渡した。

沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も、空気も風も、すべて国家のものではありません。

そこに住んでいる人たちのものです。 

辺野古もしかり!

勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。

まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。

中国にもいる。

韓国にもいる。

その良心ある人々は、国が違えど、同じ人間だ。

みな、手を結び合おうよ。

翁長さんは、きっと、そのことを、実行し てくれると信じてる。

今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。

それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう。

 

菅原文太さん、ごめんなさい。

貴方がこんなに素晴らしい方だとは知りませんでした。

誤解してました。

私は子どもの頃、とても臆病で、ヤクザ映画とチャンバラ映画が大嫌い。

小学1年生の時、同居していたおじさん(父の弟でお兄さんのような人)に連れられて観に行ったのが、後にも先にも初めてのヤクザ映画。

その夜から1ヶ月ほど悪夢にうなされました。

おじさんは、母にコッテリしぼられました。「女の子にこんな映画を見せて!」と。

だから、当然「仁義なき戦い」なんて見ちゃいませんが、

ヤクザ映画に出てた人というだけでアレルギーを感じてしまっていました。

ごめんなさい。

だから、文太さんが亡くなったというニュースを見ても、「ふーん」てな感じ…

高倉健さんの時は、とても寂しさを感じたけれど、文太さんにはそのような感情は微塵も無く…

 

ところが、文太さんの葬儀が福岡県の大宰府天満宮でおこなわれたというニュースを見て、

大宰府が故郷のような私は興味を感じて、その記事を読み、文太さんの晩年の活動や考え方を知りました。

耕作放棄地で有機農業を始めたり、ふるさと宮城の震災復興に全力を注いだり、「いのちの党」を結成したり、

本当に戦争を憎み、命を愛おしむ方だったのですね。

そんなこととは露知らず、「三つ子の魂百まで」で、文太さん=ヤクザという固定観念で見ておりました。

今は、この最後のメッセージをしっかり心に刻み、周りの人にも伝えたいと思います。

ちょうど衆院選が始まったところ。

多くの人に聞いてもらいたいです!

このページに立ち寄ってくださった方がきっと、この動画を広めてくださるでしょう。

よろしくお願いします

 

最後にオマケを・・・

文太さんの奥様の文子さんからのメッセージも転載させていただきます。

これまた素晴らしい!

お似合いの御夫婦だったのですね~

 

7年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち

『朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり』の心境で日々を過ごしてきたと察しております。

『落花は枝に還らず』と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。

1つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること 。

もう1粒の種は、

日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、

共に声を上げることでした。

すでに祖霊の1人となった今も、

生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。

恩義ある方々に、何も別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます。

 

文太さん、安らかに。

合掌。

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もみじの手

2014-12-01 | 雑感

風邪気味だったけれど、用事があって、市役所に行った。

帰りにバス停で待ってるうちに体がゾクゾクしてきた。

やっときたバスに乗ると中はとても暖かで快適。

そのうちすぐに眠気に襲われ・・

ダメよ~ダメ、ダメ、5~6分で着くんだから寝ちゃダメ!

と自分に言い聞かせていたときのこと。

信号待ちしているバスの横の歩道を、お母さんと小さな女の子が歩いていた。

なぜかその子はこちらを見ている。

バスの車体を見てるのかな?

それにしては何となく視線の焦点が私に合ってる気がするけれど・・

でも、全然知らない子だから気のせいかな?

それとも、この大きなマスク姿に興味を持ったのかな?

なんて思いながら、試しに片手を軽く振ってみた。

なんと、女の子も片手をヒラヒラさせた!

やっぱり私を見ていたんだ~

なぜだろう?

にっこり微笑んでみたけれど、マスクに隠れてわかるはずないよな~

それでも女の子はお母さんと手をつないで歩きながら、片手はヒラヒラ、視線はずっと私を見てる。

バスの横を歩き、バスの前まで来てしまったのに、後ろ向きになって、まだ見ている。

なんだかジンとしてしまった。

そのうちバスが走り出し、すぐに母子を追い越してしまった。

今度は私が窓に顔をくっつけて振り返る。

女の子はバスに向かって、まだずっと手を振っている。

その手には真っ赤な手袋をはめていたので、遠ざかるとき、

まるでモミジ  が散っているように見えた。

 

バスから降りると、再び冷たい風が吹き付けてきたけれど、もうゾクゾクしなかった。

 

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