佐世保駅前ロータリーの街路樹です。
樹木に疎い私は、この樹の名前は知りません。
つい数日前まで、この樹は、たくさんの小枝や葉っぱに覆われ青々と茂っていました。
そして、そこは、鳥のお宿でした。
鳥類にも疎い私は、それが何という鳥だかも知りません。
誰かがムクドリと言ってたような気がしますが…
夕方から夜にかけて、その数は半端じゃなく…
100羽?200羽?もっともっと…
ピーチクパーチク、深夜の駅前で大合唱。
昼間見ると、樹の下の歩道は真っ白になっていました。
掃除しても落ちない大量の糞の痕跡です。
だから、市民も樹の下は避けて通ります。
頭の上に落ちてきたら困るから。
でも、そのうるさいほどの鳴き声が可愛くて、
ついつい近づいてみたくなったものです。
いったいどのくらいこの樹にとまっているんだろう?
どんな可愛い顔をしてるんだろう…と。
でも、樹は、鳥たちを守るかのように葉っぱで隠して、
近視の私にはなかなか確認することはできませんでした。
枝がバッサリ切られた日の夕方、
鳥たちは、変わり果てた樹のまわりで、
あっちの枝にとまったり、こっちの枝にとまったり、
すぐに飛び立ったり…
オロオロ、アタフタ、ドギマギ、してるようでした。
そして、昨夜通りかかると、
そこには1羽の鳥もいませんでした。
名も知らぬ樹が、ただ寂しそうに立っていました。
名も知らぬ鳥たちの、お宿は無事に見つかったでしょうか…