ひよこ
「ひよ子」、100歳に 福岡生まれの東京みやげ
親鶏を見上げるような愛らしい表情で知られるみやげ物菓子の「ひよ子」。
1912(大正元)年の発売から、この12月で100年を迎える。
64年に東京へ本格進出して以来、東日本では「東京みやげ」として通るが、福岡県飯塚市の生まれ。
甘い白あんが、炭鉱の町で働く労働者に好まれた。
100歳でもニワトリにならず、丸いお尻もつぶらな瞳も昔のまま。
製造元の石坂淳子社長は「次の100年も、上を向いて歩いて行きます」。
http://digital.asahi.com/articles/SEB201211300005.html
これは、12月1日の朝日新聞デジタル記事です。
私も大好きでした。
福岡生まれの福岡育ちの私にとって、当時「ひよこ」と「チロリアン」は自慢の銘菓でした。
なのに・・・
横浜で暮らし始め、年1~2回は帰省するようになった頃、
羽田空港で、東京土産のコーナーに「ひよこ」が堂々とならんでいるのを見たときはびっくり!
ひどーい!と、心底思いました。
初めは、きっとこれはコピー商品だ、東京の人って油断ならない!と、
今の中国のような商売をしているのかと勘違いしてました。
そのうち、上の記事にあるように、
製造販売していた「ひよ子本舗吉野堂」が東京五輪をきっかけに東京へ進出し、東京土産になった、
という経緯を知り、なんだか裏切られたような気分になったのを覚えています。
ふるさとの名店が、首都に進出したと喜んでもよかったのに、
若くて世間知らずだった私は、そのお店がふるさとを裏切った許せないヤツのように感じて…
たかがお菓子、されどお菓子。
若い頃は何度も羽田と福岡を行き来しましたが、以後、福岡土産としても東京土産としても、
買い求めたことはありませんでした。
でも・・・
考えてみると、福岡(博多)土産になる前は、飯塚土産として知られていたんでしょうね。
美味しいものは、良いものは、どんどん広がっていくのが当たり前。
おらが村の…根性はダメですね。狭い、狭い。
「ひよこ」のつぶらな瞳がそう言ってるみたい。
そうそう、「ひよこ」のCMソングを思い出しました。
ひよ~こ、ひ~よこ、持ってこね~
だって、ケンちゃん(名前、違ってるかも)病気だもん、
ひよ~こ、持ってこね~
「ひよこ」に似て、優しい、心がほっこりするような歌でした。。
なんだか久しぶりに食べたくなりました。
こんど福岡に行ったら、買ってこようっと!