ご存知ですか?
それは敵から身を守るためでしょ?
と答える人が多いと思います。
私もそう思っていました。
でも、そうではないのです。
棘付きのバラを、ヤギやラクダやキリンなど草食動物は、
みんなムシャムシャ美味しそうに食べるそうです。
虫たちも全然へっちゃらです。
そもそも虫たちが寄って来るように、バラはいい香りを発して招き寄せてるわけで…
虫たちを遠ざけたら、バラは繁殖できない!
では、何のために棘があるかというと・・・
ツルと一緒。
棘が他の植物に引っかかれば、その植物が成長することで、自分も伸びていける。
そうして、日照を確保したり、生息域を広げたりしているんだそうです。
へぇ~、なるほどね~と思いつつ、小さなリポートにまとめ、いつものようにFAXしました。
送信先は、御年81歳の恩師、O先生です。
O先生は、いくつになっても観察力や探究心が鋭く、好奇心旺盛。
でも、パソコンをお持ちではなく、そういうものには関心がないので・・
私がいつの間にかその代用品になってしまいました。
3週間ほど前には、幸徳秋水の大逆事件の詳細が知りたいとのこと。
インターネットで検索して印刷してFAXするだけ。
枚数が多いので先生は恐縮してたけど、そんなのは楽チン。
2週間ほど前には、「マイ・マイ・マイ」「ハッピー・ホセ」「哀しみのソレアード」について、
いつ、どこで生まれた曲か、作者は?エピソードは?などなどの宿題が出され、
古い曲ばかりで、時間がかかった割には情報が少なかった…
でも、へー、坂本九ちゃんが歌ってたんだ~とか、
あ、「チン・チン・ルンバ」なら聴いたことあるような・・
と、楽しみながら調べました。
そして、3日前に質問されたのが「バラにはなぜ棘があるの?」でした。
予想に反した事実を知って、今回も得した気分。
「忙しいのに、いつも悪いね~」と言われ、
「いいえー」と言いつつ、
(なんでいつまでも宿題出されなきゃいけないの?)と思ったりもするけれど、
調べ始めると楽しいし、新しい発見に心ワクワク。
ただね・・
残念なことに、出来の悪い生徒はすぐに忘れちゃうのです。
自分で考えるわけでもなく、あちこちに足を運んで調べまわるわけでもなく、
お手軽にパソコンで検索するだけだから、
へー!と思ったことも、数ヵ月後には忘れてしまう。
埼玉にいた頃、「なんで雲は落ちてこないんだろう?」と言われて、
かなり調べて、かなり感動したのは覚えているんだけど、
いま、そのメカニズムを説明することはできない。。
あ~あ、
このPC同様、私の脳ミソの容量もかなり小さいようで・・
いつかは脳ミソも外付けできるようになるかしら?