佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

自殺の理由が統廃合?!

2013-02-17 | 雑感

大阪でまた子供が自殺した。

今度は小学生だ。小学5年生。11歳。

わずか11年間と数ヶ月の人生を、自ら終わらせてしまった。

理由は・・・

イジメでもなく、体罰でもなく、

とうはいごう

統廃合!

 

電車に飛び込んだ、そのホームに残されていたリュックサックの中にはメモがあり、

どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください

と書かれていたという。

 

この子が通っていた小学校はこの3月で廃校になることが決まっていて、

子どもたちは近くの2つの学校に分かれて統合されることになっていた。

それがきっと、大人には理解できないほど辛い悲しいことだったのだろう。

 

だとしても、わからない。

この子は自殺する2分前に母親あてにメールを送っていた。

みんな大・大・大好き」と書かれていた。

死んでしまったら、大好きな両親を悲しませるとか、

大好きな人たちと永遠の別れになるとか、考えなかったのだろうか。

家族との永遠の別れより、友だちとの学校生活の崩壊の方が耐えられなかったのか?

 

だれもが理解できないでいる。

ネット上には、親の育て方が間違っていたとか、

統廃合問題に関して親がヘンな意識を植え付けていたのではないかなどの

かってな憶測による酷い中傷もみられる。

 

報道によると、ご両親は、

「子どもが抱えていた思いは知ってほしいが、

自分が死ぬことで事態を変えようとするのはまちがっている、

ほかの子に自殺が正しい方法とは思ってほしくない」

と語っていたという。

 

校長は、

とても優しい児童だった。こんなに深く悩んでいたことをつかめず申し訳ない

と謝罪したという。

 

親も先生も友だちも、誰も悪くない。

みんなから愛された幸せな子どもだったに違いない。

それなのに、なぜ?との思いが消えなくて、

こんなことがおきてしまった今の社会が、だんだん不気味なものに思えてくる。

 

幸せだったけど、夢を持ってなかったのかもしれない。

将来は野球選手になるとか、

科学者になってノーベル賞を取りたいとか、

お医者さんになって、病気で苦しんでいる人を治してあげたいとか・・

具体的な夢があれば、死のうなんて思わないはず。

生きて夢を叶えたいと思うから。

子どもたちが夢を持たない社会なんて・・寂しい。

 

それから、この言葉に引っかかる。

「どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」

一つのちいさな命とひきかえに」なんて書く?

普通は、

「どうか僕の命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」と書くだろう。

「一つのちいさな命」って、まるで他人のことを言ってるみたい。

客観視し過ぎている。

 

賢すぎたのかもしれない。

優しすぎたのかもしれない。

真面目すぎたのかもしれない。

でも、君はまだ子どもだよ。

たかだか11年しかこの世を知らない子どもだよ。

生きて、もっと生きて、いっぱい学んで、ダメな社会を変えて欲しかった。。

 

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