佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

アースデイと水問題

2009-04-20 | 石木ダム

         アースデイさせぼ!!         

4月19日、佐世保で初めてのアースデイ当日がやってきました。

佐世保中央公園は緑と陽光に包まれて、絶好のアースデイ日和!
どんな一日になるでしょう・・・ドキドキワクワクの始まりで~す。









各ブースでは素敵な飾り付けが進んでいます。


わたしたち「水問題を考える市民の会」も、準備に大わらわです。
展示用のボードをセッティングしたり、そのボードにパネル資料をピンで固定したり・・・


ダム建設予定地の石木の写真もいっぱい張って・・・
でも、ちょっと寂しい感じだから、風船でも飾ってみようかなぁ



こちらが入口。
メインボードには「石木の四季」の写真と「ホタル祭り」のお知らせ。
クイズやアンケート、リーフレットも並べて準備完了かな?
Yさんがチェックしてると、もう誰かが・・・


チラホラ立ち止まる人がでてきました。





人通りも多くなってきました。


こちらは熱心に資料を見てくださっています。




テント内のテーブルでクイズに挑戦中の若いお母さんたち。



う~ん、かなり難しいぞ。お父さんも夢中です。

テントの外では賑やかな音楽が鳴り響いています。
斜め向かいにある広場では歌や踊りの野外ステージとなって、みんな裸足で大地を踏みしめ楽しんでいました。






アースデイ・・・地球という星の住民として生きる喜びを感じ、地球環境を考える日にふさわしい「アースデイさせぼ」だったと思います。

初めてのアースデイがこんなに大成功をおさめたのは、プロジェクトチームの長い地道な準備の積み重ねがあったからでしょう。
そこに集った多くのボランティアの皆さんを含め、スタッフの方々の努力と熱意に心から拍手を送ります。

チラシやプログラムも出来上がった後で参加したいと手を挙げた、私たち「水問題を考える市民の会」を快く仲間に入れて頂き、場所を提供して下さったことにとても感謝しています。


温暖化やエネルギー問題にくらべると、日本ではほとんど意識されない水問題。
世界的にはとても深刻な水不足や水の汚染が進んでいるけれど、それをほとんど知らない私たち。
知らないから、今までと同じように「湯水の如く」水を使い続けようとしている私たち。
足りないと感じれば、ダムをどんどん造って、欲求を満たそうとしてきた私たち。
そのダムがどんなに環境を破壊しているかも考えずに、行政の説明を鵜呑みにしてきた私たち。

その危機を少しでも伝えたいし、未来の地球、次世代の佐世保を考えた時に、本当に必要な水対策は何なのかをそれぞれが思い描いてほしい。
そういう思いで学習会を開いてきましたが、参加者はやはり限られたメンバー。
なかなか広がっていきません。

少しでも多くの人に、会の存在を知ってもらうだけでもいい。
そういう思いで、会の運営委員8名が急きょ取り組んだイベントでしたが、
おかげさまで予想以上の人がブースに足を止めてくれて…終盤ではクイズの解答用紙をコピーするためにコンビニを探して走りまわりました。

また、こちらから伝えるだけでなく、教えられることも多々ありました。

ダムの説明をしていて、よくご存じだなーと思っていたら、長崎から来られたという中年男性は、雪浦ダムの近くの方でした。やはり、ダムができてから洪水被害がひどくなったと実感を込めて話されました。

石木の写真に見入っていた若い女性に声をかけると、「これ、私の家なんですよー。びっくりしました」「えっ!じゃあ、あの水没予定地の?」「はい!」
今日は一人で来られたとのことで、「このように石木のことを考えて下さってる人が他所にいることが嬉しい」と。
「私の友人は埼玉県で八ッ場ダムの反対運動をしてるけど、向こうの皆さんも石木の方々のことは陰ながら応援してるんですよ。日本中のダム建設予定地のほとんどの地元住民が移転していく中で、石木の人々はずっと頑張り続けていてすごいなぁって、注目されてるようですよ」
そう伝えるとますます嬉しそうに目を輝かせていらっしゃいました。

佐賀から来たという若い男性は静岡の方で、農業研修のために全国を渡り歩いているらしい。次は熊本に行くそうで、移動はヒッチハイク。
それぞれの地域で農作業を手伝いながら地場農法を学び、これからの日本の農業を考えるための、まさに武者修行をなさっているようです。

埼玉県桶川市出身の若者は、大村市にある「とりかぶと自然学校」のスタッフ。

佐世保市内に住む若い女性二人組のお一人から頂いた名刺を見ると、「ボランティア鼠小僧 佐世保」とありました。活動について聞いてみると、やってるのはなんとゴミ拾いだそうです。
昨年の11月から4,5人で始めて、今は20人くらいでやってるとか・・・!
すごいですねー。地味で汚いイメージさえ持たれがちなボランティアを始める方もすごいし、仲間もどんどん増えているというから、それもすごい。
なかなか気付かないけれど、環境のことを考えている若者ってけっこう多いんですね。
いえ、むしろ、私たち中高年(日本経済の高度成長期を作りだした世代、そして、その中で育った世代)こそ、消費が美徳のような感覚からなかなか抜けきれずにいるのではないか、そういう人も多いのではないか・・・そんな気がしています。
お互いに学び合っていけたらいいなーと、つくづく思いました。 


この子たちの未来のためにも・・・










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4 コメント

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素敵! (ひさごん)
2009-04-22 07:48:04
アースデイってお金でなくて
心が豊かになることが大事なんだ
と思う方たちが集まる日なんですね。
参加してよかったですね~!
返信する
代々木も素敵! (cosmos)
2009-04-23 18:00:13
代々木公園のアースデイも素敵だったようですね。
どちらも幸せそうな若者でいっぱいだったよね。
おてんとさまも全国のアースデイを応援してくれてたみたい…
最高の一日でしたね。
返信する
代々木は行ってますが。 (つるつる)
2009-04-24 21:40:01
初めて投稿します。
佐世保出身、東京在住ですの私ですが。
佐世保にもアースディがあったのは知らなくて、
嬉しいびっくりです。

cosmosさんのような方がいらっしゃるなんて、うれしいですね!頑張ってください!!
返信する
こちらこそ嬉しいです! (cosmos)
2009-04-26 16:04:25
つるつるさん、コメントありがとうございます。
「佐世保にもアースデイがあった」のではなく、今年初めて「佐世保にもアースデイが生まれた」のです。
記念すべき第1回目のアースデイで、それが予想以上の大成功だったんですよ。
私はただの参加者の一人ですが、とても嬉しく思っています。

これからもどうぞ宜しく。。。
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