絵のモデルは、友人のお孫さん。
描いたのは、友人ではなく、この子のお父さん。
友人は、この絵をプラカードにして、官邸前を歩きます。
毎週金曜日、官邸前で反原発を訴えるデモ、いわゆる「金官デモ」に彼は今も参加しています。
一番多い時は20万人に膨れ上がった参加者も、最近は1000人前後だそうです。
孫たちの世代に負の遺産は残したくない、
自分たちの世代が生み出した原発は自分たちで終わらせたい、
その意思を伝えるために、彼は毎週、官邸前に出かけます。
先日友人は東京新聞の記者のインタビューを受け、
そのコメントが、同紙【金曜日の声 官邸前】に掲載されていました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kinyoubinokoe/list/CK2014081602000123.html
最盛期の頃の200分の1に減ってしまったとはいえ、まだ約1000人の人々が集まっている!
その1000人の中で友人が記者の目に止まったのは、やはりこの絵のせいだと私も思います。
青空と緑の樹木に囲まれて、苗木の鉢を抱えた坊やの顔が、ホントに生き生きと輝いている。
原発の「げ」の字もない。
反対の「は」の字もない。
でも、しっかり伝わってくるものがある。
デモには来られないけれど、坊やのお父さんもきっと同じ想いなのでしょう。
平和な世界と美しい地球を、子や孫に残したい。
きれいな水ときれいな空と、美味しい空気を残したい。
私には孫はいないけど、近所の小さな子をみると、やはりそう思わずにはいられないもの。
その想い、私も伝え続けよう・・
でも、今は未来のことさえ考えられない。事故はすでに起きてしまったんだから。
最近いよいよ放射能による健康への被害が明らかになってきましたね。
東北で目に見えて心臓の病気が増えているそうです。甲状腺がんの疑いも100人を超えました。
奇形も全国で報告されています。私も海きららに展示してあった触角が四本のエビや、
尾羽のないアゲハチョウを見ました。
日本の人口はここ3年、年20万人以上減っているそうです。
もちろん少子化の影響もあるでしょうが、2010年までとは減るスピードが段違いだそうです。
おそらく、放射線障害によって亡くなっている方が上乗せされていると…私は思います。
ここまで来ても、政府は何も国民に知らせず、それどころかことあるごとに何でも「安全」を宣伝し、
高汚染地帯に人を住まわせ、食品の検査もろくにしていません。
もう、これって、国家による国民の虐殺であり、人道的な危機だと思うんです。
今の日本は第二次世界大戦中のドイツのような、恐ろしい時代を迎えているのでしょう。
こんな時代に、現実に対して沈黙を貫くのはいけないことだと思います。
当時のドイツの一般の人々も、抵抗しなかったから大虐殺が起こってしまった…。
悲惨な歴史を繰り返すのは許されないことです。
いま、みんながどれだけ直接的に汚染の危機にさらされているか、
広く知らせることが第一と考えています。
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