昨日の佐世保市議会本会議で、9月議会から継続審議していた水道料金改定問題が決着しました。
改定率19.68%アップ、つまり約2割の値上げです。
15日の企業経済委員会で可決された時から、この結果はわかっていましたが、
たった一人の議員の質疑も反論もなく、全会一致で決定したことには、ちょっとがっかりです。
9月に約3割近い値上げ案(100号議案)が出された時は、
企業経済委員会のすべての議員が納得できないとして、
副市長や財務部長の出席が求められました。
つまり、石木ダム事業がある限り、このまま水道局だけでは対応しきれない、
一般会計からの繰り出しの検討も含め、全庁的な対応が必要と市側に迫り、継続審査となりました。
その討論の過程を傍聴した私は、佐世保市の議員さんってなかなかやるじゃん!
佐世保市議会って面白いじゃん!
と、思ったものです。
ところが、12月議会に入り、
当局から100号議案は撤回、改定率を約2割に下げた200号議案が再提案されると…
議員さんたちの追及は弱まり、委員会でも全会一致で可決されたのです。
100号議案と200号議案ではどこが違うのか…それは、値上げ率です。
29,35%(はじめの2年間は27,35%)から19,68%にダウン。
つまり3割は許せないけど、2割の値上げなら許せるってこと?
このデフレ不況の中で、本当に苦しい生活を強いられている人にとっては、2割だってかなり厳しいはず。
まして、小さなお豆腐屋さんとか美容院とか、お水をたくさん使う業種の個人経営者はたいへんです。
その人々が納得できる理由が200号議案のどこに見当たるでしょうか?
200号議案では、圧縮された値上げ幅約10%、その財源は、
平成22年度から26年度までの5年間、
佐世保市の一般会計から毎年2億円繰り出し、
また1億円を一般会計から水道会計に貸し付け、
水道局自身も経営努力して1億8千万円を捻出するというのです。
自身の経営努力とは、給与や手当の見直しで、年間1600万円捻出し、
あとの1億6750万円は、資産維持率を変えただけです。
資産維持率とは、将来の施設の建設や改良のためにプールしておく費用の率で、
これを、日本水道協会が提案している3%から2.359%に変更したというのです。
コンマ数%変えるだけで、1億6750万円のお金を生み出し、
それを「水道局の経営努力により…」と言えるのですから、
私たち一般庶民には理解できないカラクリです。
あとは入りの方、どこからどれだけ持ってくるか・・・と。
一般会計から2億円回してくれて、1億円は貸してくれるそうです。
どうしてそんな特別な計らいをしてくれるかと言うと、
水道局が収入減になったのは、市民が節水に努めたからで、その節水分の金額が約3億円です。
市民の努力に対する部分も値上げでは市民の理解は得られないということで、
その分だけは一般会計がお手伝いしましょうということ。
でも、これって、喜べますか?
一般会計のお金は私たち市民の税金ですよね。
結局、私たちのお財布から出ていくお金です。
不思議ですね。
普通では考えられないですね。
一般の会社や家計なら、収入が減れば、支出を減らすことをまず考えます。
新しい機械を入れたいけど、もう少し我慢して今のまま使おうとか、
子どものお稽古事を減らそうとか。
そういう支出の見直しをせずに、親の援助を当てにしようとか、借りようとか、
そういうやり方はしませんよね。
しかも現在の水道局は「ひっ迫」してるんですから、
家計でいえば、お稽古ごとどころではなく、
新しい衣類も買わず、暖房費も節約し、おかずも減らして、耐乏生活に突入すべきところ。
ところが、水道局も佐世保市も、数百億の負担が生じる石木ダム建設を見直す気は全くないようです。
平成23年度から急激に増える資本的支出は、圧倒的に石木ダム建設関連事業費です。
この大型出費がなければ、財政はずいぶん楽になるんじゃないでしょうか?
ときどきW議員から、その固有名詞が出てきますが、
当局はじめ他の議員も、ほとんど皆さん避けて通っていらっしゃるような気がしました。
とにかく「ダム有りき」なんです。
「ダム有りき」だからダムの費用はしっかり計上する。
計上したものを集めると、これだけ財源が必要です。
これだけお金が必要だけど、集まりそうにない、これだけ足りない。
じゃあその分一般会計から出してもらいましょう。
そうしよう、そうしよう。
そういうふうに映りました。
もちろん真剣に考えている議員さんもいます。
節水条例や水源涵養林の育成などを何度も訴えていた議員さんたちがいました。
しかし、そういう議員さんたちでも、石木ダム建設が今の佐世保市に本当に必要なものかどうか、
立ち止まって考えようとはしない。
水需要が年々減り続けているという現実があり、
水道局の経営は赤字続きで重症だという現状を認識しても、
もう一度検討してみようとは思われないようです。
なぜだろう?
意見交換を申し込んでずいぶん経ちますが、お返事はいまだ、頂いていません。
改定率19.68%アップ、つまり約2割の値上げです。
15日の企業経済委員会で可決された時から、この結果はわかっていましたが、
たった一人の議員の質疑も反論もなく、全会一致で決定したことには、ちょっとがっかりです。
9月に約3割近い値上げ案(100号議案)が出された時は、
企業経済委員会のすべての議員が納得できないとして、
副市長や財務部長の出席が求められました。
つまり、石木ダム事業がある限り、このまま水道局だけでは対応しきれない、
一般会計からの繰り出しの検討も含め、全庁的な対応が必要と市側に迫り、継続審査となりました。
その討論の過程を傍聴した私は、佐世保市の議員さんってなかなかやるじゃん!
佐世保市議会って面白いじゃん!
と、思ったものです。
ところが、12月議会に入り、
当局から100号議案は撤回、改定率を約2割に下げた200号議案が再提案されると…
議員さんたちの追及は弱まり、委員会でも全会一致で可決されたのです。
100号議案と200号議案ではどこが違うのか…それは、値上げ率です。
29,35%(はじめの2年間は27,35%)から19,68%にダウン。
つまり3割は許せないけど、2割の値上げなら許せるってこと?
このデフレ不況の中で、本当に苦しい生活を強いられている人にとっては、2割だってかなり厳しいはず。
まして、小さなお豆腐屋さんとか美容院とか、お水をたくさん使う業種の個人経営者はたいへんです。
その人々が納得できる理由が200号議案のどこに見当たるでしょうか?
200号議案では、圧縮された値上げ幅約10%、その財源は、
平成22年度から26年度までの5年間、
佐世保市の一般会計から毎年2億円繰り出し、
また1億円を一般会計から水道会計に貸し付け、
水道局自身も経営努力して1億8千万円を捻出するというのです。
自身の経営努力とは、給与や手当の見直しで、年間1600万円捻出し、
あとの1億6750万円は、資産維持率を変えただけです。
資産維持率とは、将来の施設の建設や改良のためにプールしておく費用の率で、
これを、日本水道協会が提案している3%から2.359%に変更したというのです。
コンマ数%変えるだけで、1億6750万円のお金を生み出し、
それを「水道局の経営努力により…」と言えるのですから、
私たち一般庶民には理解できないカラクリです。
あとは入りの方、どこからどれだけ持ってくるか・・・と。
一般会計から2億円回してくれて、1億円は貸してくれるそうです。
どうしてそんな特別な計らいをしてくれるかと言うと、
水道局が収入減になったのは、市民が節水に努めたからで、その節水分の金額が約3億円です。
市民の努力に対する部分も値上げでは市民の理解は得られないということで、
その分だけは一般会計がお手伝いしましょうということ。
でも、これって、喜べますか?
一般会計のお金は私たち市民の税金ですよね。
結局、私たちのお財布から出ていくお金です。
不思議ですね。
普通では考えられないですね。
一般の会社や家計なら、収入が減れば、支出を減らすことをまず考えます。
新しい機械を入れたいけど、もう少し我慢して今のまま使おうとか、
子どものお稽古事を減らそうとか。
そういう支出の見直しをせずに、親の援助を当てにしようとか、借りようとか、
そういうやり方はしませんよね。
しかも現在の水道局は「ひっ迫」してるんですから、
家計でいえば、お稽古ごとどころではなく、
新しい衣類も買わず、暖房費も節約し、おかずも減らして、耐乏生活に突入すべきところ。
ところが、水道局も佐世保市も、数百億の負担が生じる石木ダム建設を見直す気は全くないようです。
平成23年度から急激に増える資本的支出は、圧倒的に石木ダム建設関連事業費です。
この大型出費がなければ、財政はずいぶん楽になるんじゃないでしょうか?
ときどきW議員から、その固有名詞が出てきますが、
当局はじめ他の議員も、ほとんど皆さん避けて通っていらっしゃるような気がしました。
とにかく「ダム有りき」なんです。
「ダム有りき」だからダムの費用はしっかり計上する。
計上したものを集めると、これだけ財源が必要です。
これだけお金が必要だけど、集まりそうにない、これだけ足りない。
じゃあその分一般会計から出してもらいましょう。
そうしよう、そうしよう。
そういうふうに映りました。
もちろん真剣に考えている議員さんもいます。
節水条例や水源涵養林の育成などを何度も訴えていた議員さんたちがいました。
しかし、そういう議員さんたちでも、石木ダム建設が今の佐世保市に本当に必要なものかどうか、
立ち止まって考えようとはしない。
水需要が年々減り続けているという現実があり、
水道局の経営は赤字続きで重症だという現状を認識しても、
もう一度検討してみようとは思われないようです。
なぜだろう?
意見交換を申し込んでずいぶん経ちますが、お返事はいまだ、頂いていません。