佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

総理談話より一枚のハガキ 戦後70年

2015-08-15 | 平和

今日で敗戦70年。

安倍総理の「戦後70年談話」、何が言いたかったのでしょう・・・

歴史講座?

安倍さんには教えてほしくありません。

謝罪のつもり?

言い訳や、もう謝るのはこのくらいで勘弁してほしいとの思いが見え見え。

未来志向?

と言えば聞こえはいいけれど、過去に学ばない者にロクな未来はやってこない・・・

 

何も響かない、全く意味の無い談話でした。

お耳直しに?昨日届いた一枚のハガキをご紹介します。

 

8月になると45年の真夏の日々が鮮やかに蘇ってきます。

8月14日早朝、2機の特攻機が出撃しました。

翌日が降伏・終戦の日となることを知らされずに、死の旅に飛び立ったのです。

パイロット席の横に立ち見送った時、

「ありがとう。死ぬのは俺たちだけでいい。君は生き残って考える人間になれよ」

と遺言を残して飛び立った人たち。

学徒出陣のパイロットの方たちでした。

「ハイ」と答えた時、笑顔で私の頭をなぜてから、操縦桿を握り飛び立っていきました。

学ぶこと、生きる自由をあの人たちから奪ったのは時の唯一人の主権者でした。

彼は戦後、未来ある人たちを死に追いやった責任を取っていません。

 

初めて近現代史を教えてくれた恩師からのハガキです。

恩師と言っても学生時代の師ではありません。

50代になってやっと出会った方です。

市民サークル「憲法を読む会」に講師として来て下さっていた元高校教師のY先生。

 

Y先生は少年時代に出会った特攻隊員の言葉を胸に刻み込み、

戦後70年を生きてこられました。

特攻隊員との約束を守り、「考える人間」となっただけでなく、

その言葉を多くの人に伝えるために教師となり、

退職後も講師として「考える人間」の仲間を増やし続けています。

 

誠実に過去と向き合おうとしない安倍総理とは対象的なY先生。

どうかいつまでもお元気で、「考える人間」の種を蒔き続けてください。

その種はきっと「平和」という実をつけるはずですから。

 

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