1988年に出版された『まんが・わたしたちの平和憲法』をご存知ですか?
その中の1ページです。
この漫画は、主人公の男の子たちが旅に行っていた1年あまりの間に、憲法改正が行われ、帰宅したとたん戦場に駆り出されそうになるドタバタ劇を描いています。
大人はなぜ大事な平和憲法を捨ててしまったんだ?
なぜ世界一の憲法を変えてしまったんだ?と怒るこどもたち。
母は答えます。
次々と法案が可決成立していっても自分たちの暮らしには関係ないと思ってた、
世の中は改憲ムードに湧いていた、
深く考えずに投票してしまった・・・
と。
30年近く前に、まるで近未来を予言しているような漫画ですね。
そして、もっと驚くのは、この漫画の出版者。
なんと、それは、創価学会婦人部平和委員会でした!
http://seoul-life.blog.jp/archives/62149212.html
当時は創価学会の皆さんも、本当に平和な社会を標榜していたのですね~
どこで変わってしまったのでしょうか。
でも、変わったのは創価学会だけではありませんよね。
日本国民全体が変わってしまったのかも・・
戦後の荒廃の中で、何物にも代えがたい宝物として新憲法を抱きしめた、
あの喜びは多くの人の記憶の中で風化し、忘れ去られ、
再び、戦前の社会に辿り着こうとしているかのようです。
今度の参院選で与党が大勝したら、まちがいなく憲法の危機がやって来る。
それをなんとか阻止したい。
そうは思っても、今の私は何もできない。
ただ、自分の1票を行使するだけ。
そして、祈るような思いでテレビの開票速報を見守るでしょう。
でも、願うだけでなく、その思いを行動で示す勇気ある人々もいます。
その1人、友人のOさんは、こんな活動をやっています。
(Oさんのメールから転載)
昨日は17:30から地下鉄丸ノ内線「本郷三丁目」駅前で、Hさんと私でスタンディングデモを行う予定でした。
私は用事が早く済んだので16:30にはデモ予定場所に着いてしまい、一人で早めにスタンディングを始めました。
それで、17時頃まではプラカード(A2サイズの紙に筆で手書きで「今の憲法/私たちが困ること/何もない/ 困っているのは/戦争に参加したい/『アベ』だけだ」と縦書き6行に書いたのもの)を掲げて静かに立っていました。
その間に前を通った人々の反応をスケッチ風に短歌にしてみました。
・プラカード『撮ってよいか?』と聞いてからスマホで写し立ち去る男性
・『よくぞ声上げてくれた』と礼言ってお辞儀までする中年男性
・プラカードじっくり読んで『同感よ』にっこり笑う地元のおばさん
・そば通り『アベはダメだ』と声かける作業員風二人の男性
17時から私は尺八を吹き始め、17時半からはHさんが予定通り到着し、アルトサックスの素晴らしい音色の演奏を始めました。
その頃には、仲間が集まって、総勢13名となり、プラカードを持つ人、サクラになる人、それぞれ自由に好きなことをしました。
Hさんがアルトサックスで演奏するポピュラー音楽の“声”は駅から出て来る人や通りがかりの人々に快い印象を与え、注意を引きつけプラカードを読む人を確実に増やしたと感じました。
そして、その後の活動予定が記されていました。
7月1日(金)午後5時~、JR「国分寺」駅南口
2日(土)午後1時~、JR「高田馬場」駅早稲田口★
4日(月)午後5時~、JR「御徒町」駅前★
5日(火)午後5時~京王線「調布」駅前
8日(金)午後5時~JR「武蔵境」駅前
今頃は調布の駅前で尺八を吹いていることでしょう。
こんなプラカードをぶら下げて。
今の憲法
私たちが困ること
何もない
困っているのは
戦争に参加したい
『アベ』だけだ
ここ佐世保からでは参加できないのが残念です。