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佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

やなせたかしの言葉

2014-02-09 | 雑感

数日前友人から送られてきたDVD。

気になりながらも、三日間にわたるイベントに追われ、そのまま…

昨日やっと見ることができた。

それは、先月5日のNスペをダビングしたもの。

みんなの夢守るため

やなせたかし”アンパンマン人生”

というタイトルが書かれていました。

 

昨年10月に亡くなられて、私も少しだけ詩人としての「やなせたかし」を知り、

いいなぁと思っていた。

 

でも、あの素晴らしい「アンパンマンのマーチ」に、私は100%共感はしていなかった…

少しひっかかるところがあった。

 

なんのために生まれ なにをして生きるのか

答えられないなんて そんなのはいやだ!

 

「なんのために生まれ なにをして生きるのか」

それこそは人生のテーマ、簡単に答えられる人なんているのかなぁ?

「答えられないなんて そんなのはいやだ」と言われても、

答えられないから、みんな自問しながら生き続け、死んでいくのではないか

天寿を全うする頃に、ようやく、その答えらしきものが見つかるかも…

と淡い期待を抱いて。

なぜ、やなせたかしさんは、こんな歌詞を書いたのだろう。

 

昨日見たDVDで、その答えが少しわかった気がした。

やなせさんは日中戦争に出征したという。

多くの戦友を失い、自分だけが生き残ったという負い目。

やなせさんの自慢の弟(京都大学法科生)は、特攻隊員として散った。

あんなに優秀で前途洋々たる弟が、こんなに早く人生を終えるなんて、

弟は「なんのために生まれて」きたんだ?

という思いが、ずっとあったのかもしれない。

そして、弟ではなく、どうして自分が生き残ったのか、

僕は「なにをして生きるのか」と問い続けていたのかもしれない。

そして、見つけたのが、アンパンマンの世界。

漫画でこどもたちに夢を与え続け、

夢を大事に、

夢を忘れないで、

夢を叶えるために元気に生きていくんだよ、

僕の弟や戦争で死んでいったたくさんの子どもたちの分まで。

そういう思いだったのかな~

などと、かってに思いを巡らせてしまった。

 

でも、晩年のやなせさんの言葉は明るくて温かい。

 

絶望の隣には希望が そっと座っている
 
一寸先は闇でも その一寸先には光がある
 

 

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