昨夜は知人の呼び掛けに応じて、キャンドルナイトに参加しました。
キャンドルナイト=電気を消して、ロウソクの灯りでスローな夜を楽しみましょうという運動。
原発などのエネルギー問題、地球温暖化、エコ等に関心の高い若い人々の間で広まっています。
今回は単なるキャンドルナイトではありませんでした。
その灯は、福岡県星野村の「平和の灯」から採火したものでした。
星野村の「平和の灯」とは・・・
1945年9月、あの広島原爆の焼け跡の火をカイロに移し、故郷に持ち帰った兵士がいました。
彼はその灯を仏壇や囲炉裏に移し、決して絶やすことなく灯し続けます。
それは、父親代わりだったおじさんの遺骨の代わりでもあり、
おじさんを焼き殺した米国への怒りや恨みでもありました。
しかし、その恨みはしだいに平和への祈りに変化していきます。
1968年、この灯は星野村の平和を願う供養の灯として村に引き継がれ、
公園の一角に建立された「平和の塔」の中で静かに燃え続けています。
このランプの灯が、その「平和の灯」から採火された灯です。
このランプの火を、集まった10人のキャンドルに灯します。
この灯についての話をAさんから聞き、
ドキュメンタリー映画「マッシュルームクラブ」を観た後、みんなで語り合いました。
平和って何だろう?
初めは原爆の悲惨さに皆衝撃を受けていましたが、
集まった若者たちにとって戦争は無縁の世界なのか、
関心は心の有り様に向かいます。
社会生活の中で、何に対しても感謝する心を持てば、心の平安が得られ、
それが平和だ…と。
それは全くその通りなんだけど・・
それだけでいいの?
例えば沖縄のことなんかどう思うの?
沖縄はいま平和だと言えるの?
自分の周辺だけではなく、もっと広い社会に目を向けた平和のことも考えてみない?
私は若い人の本音が知りたくて、普天間基地をどうしたらいいと思っているか尋ねてみました。
みんな黙っているので、前政権の鳩山さんが「最低でも県外に移転」すると言って、
代替地を探したけど、どこも受け入れ先が見つからなかったこと、
打診された市町村はみな猛反対したことなどを話しました。
それなら沖縄に押し付けるべきではないという人もいましたが、
「でも、沖縄の人も基地が移転したら働く場所がなくなって困るんでしょう?」
「どうして沖縄に米軍基地があるの?」
「やはり、日本を守ってもらうためには基地が必要なのかな~」
などの意見もありました。
でも、ほとんどは、よくわからないといった感じ。
私たちもそうでしたが、学校ではほとんど現代史を教えてくれないので、
日米安保条約も基地問題も沖縄の変遷も知らないし、関心もなかったようです。
時間はすでに10時を過ぎていたので、私の知っていることを少しだけ話させてもらいました。
知ることって大事だね。
戦争を体験した人たちがどんどんいなくなっていってるので、今のうちに聞いておきたいね。
最後にこんな感想を聞くことができて、
私にとっても素敵なキャンドルナイトになりました。
マルチン・ニーメラー牧師
「ナチスが共産主義者を弾圧したとき、
私は不安にかられたが、
自分は共産主義者ではなかったので、
何の行動もおこさなかった。
その次、ナチスは社会主義者を弾圧した。
私は更に不安をかんじたが、
自分は社会主義者ではないので、
何の抗議もしなかった。
それからナチスは学生、新聞、ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げていき、
そのたびに私の不安は増大した。
が、それでも私は行動にでなかった。
ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。
そして、私は牧師だったので、行動に立ち上がった。
しかし、その時はすべてがおそすぎた。」
第4代アメリカ大統領ジェームズ・マジソンの言葉「民主主義にとって最大の脅威とは<戦争>や<安全保障>の名の下に、司法、立法、行政などすべての権力が一箇所に集中することだ」ブッシュ、オバマはどうであるか。
中津市の隣り町、福岡県豊前市の明神海岸を埋め立てて九電の火力発電所が計画された時、「環境権」を掲げて反対運動の先頭にたち、弁護士なしの素人ばかりで裁判闘争を闘った人です。
裁判に負けたときも、不当判決などとは書かず
「あはは、負けた負けた、、」という垂れ幕を垂らした人。
その松下さんが34年前に書いたのが「暗闇の思想を」という本で、それは今で言う「スローライフ」のさきがけだったと思います。
当時は「環境権」など言う人は、まだ一人もいませんでした。
ところで、キャンドルナイトはやったことがありませんが、キャンドルデモはやったことがあります。
もうずっと昔、ベトナム戦争の時や7年前のイラク戦争の時も、反戦・平和などと書いた紙コップに平たい蝋燭をおき火を灯して、佐世保基地のメインゲート前を夜が更けるまで歩いたりしましたね。
意思表示は大事だと思います。
自分たちだけの自己満足に終わらずに、外に向かって発信してくれることを期待しています。
音の行く先は、乳飲み子を抱えて苦しい生活をしてる青年の家。
手には、いくばくかの小さなお金の入った袋を携えて。
下駄の主は「日本一貧乏な作家 松下竜一」
青年の名は「中村隆一」
やがて北九州水巻で小さなフェアトレードコーヒーの会社を起こす。
ウインドファームサイト
http://www.windfarm.co.jp/
その「中村隆一」と」辻信一」は相談して企てた。
「暗闇の思想」では「オドロオドロしいし硬いので」軽くて明るいイメージの『キャンドルナイト』。
キャンドルナイトサイト
http://www.candle-night.org/jp/2010/
http://www.sloth.gr.jp/anja_globalwarmingsong.m4a
ナマケモノ倶楽部
http://www.sloth.gr.jp/top/top.html
松下センセは今では一般的に使われる「環境権」を訴えた先駆者でもあった。
松下センセの3人の子どもの名を連ねるとカン・キョウ・ケン(環境権)になる。
ニーメラー牧師の詩に初めて出会ったときのハッとした心を思い出しました。
「暗闇の思想」については何も知りませんでした。
松下竜一さんの思想は今こそ必要とされているのですね。
遅ればせながら、読んでみたいと思います。
また、素敵なサイトのアドレスのご紹介、ありがとうございました。