佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

脱原発への願い

2012-11-19 | さよなら原発

恒例の脱原発署名。

昨日は私を含め4.5人(一人は幼児)で訴えました。

その中には、長崎市在住の女性がいます。

2610円のバス代を使って、時間をかけて、署名活動に協力するために毎月やってきます。

彼女は埼玉県からの疎開者で、子や孫と共に昨年佐世保市に避難してきました。

今はお孫さんたちと離れて、長崎市に住んでいますが、

孫の命を守りたい!孫たちの世代に危険なツケは残したくない!

その一心から、お金と時間をかけて長崎市からやってきて、毎月ここに立つのです。

本当に頭が下がります。

 

今日も署名をしてくれるのは、若い世代が多かった…

中学生くらいの女の子たちは、4種類の署名用紙の全てに署名してくれました。

 

3歳くらいの男の子を連れた若いカップルも、全種類の用紙に署名をし、

カンパもしてくれました。

そして、お母さんの方が、「写真撮ってもいいですか?」と聞くので、

どうぞ!と言いつつ、そんなに珍しいのかな?と思っていたら、

「ありがとうございます!フェイスブックで発信します!」と言って、

活動日時などを聞いていかれました。

 

嬉しいナ~

署名をしただけでなく、カンパもして、その上情報発信まで…

彼女の脱原発への強い願いが伝わってきました。

ありがとう 思いは一緒だね あなたの分も署名活動頑張るよ

 

 

また、こんなこともありました。

老夫婦が手を取り合って、こちらに近づいて来られました。

私の前に立たれた男性は白い杖を手にしていました。

女性が「ここにいいですか?」と目の前の署名用紙を指差したので、

「はい。どれでも。それぞれ別の署名なので、お好きなところへ。

これはすべての原発を止めてくださいという趣旨で、

そちらは大飯原発反対で、あちらは自然エネルギーを増やそうというもので…」

などと説明しました。

本当は全部の用紙に署名してほしいですが、

二人分書くのは時間がかかりますので、それは期待していませんでした。

すると、「全部に書きなさい」と男性が指示しました。

 「ありがとうございます!」と言いつつ、女性のペン先を見ていたら、福岡市と書かれています。

「まあ、福岡からいらしたんですか?観光ですか?」と尋ねたら、

「いえ、孫たちにお年玉を渡しにきたんですよ。

今年は、クリスマスもお正月も一緒に過ごせないので、先に渡しておこうと思いましてね」

と、署名の手を止めて、女性が微笑みました。

「そうですか。お幸せなお孫さんたちですね」

「孫は可愛いから…。その孫たちのためにも絶対原発はなくさなければ…」と、

男性の笑顔が、急に厳しい表情に変わりました。

女性は書き終わると、バッグから小銭を数枚取り出し、男性に握らせ、

その手をカンパ箱の上に持っていきました。

でも、箱の上部に開けた長方形の穴はさほど大きくないので、とても入れにくそうで、

男性は手をタテヨコに細かく動かしながら、目的の穴にたどり着き、チャリンチャリンと落としました。

その音にニッコリすると、女性はもう一度残りの小銭を握らせました。

今度は男性は一人で、すっと目的の穴に手を持って行きチャリリンリンと落とすことができました。

不思議な感動が私の心にもチャリリンと響きました。

再び手を取り合って去っていくご夫婦の後ろ姿に、深く頭を下げました。

 

 

Tちゃん、お母さんとお手伝いしてくれてありがとうね~

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