ご存知でしたか?
憲法9条をつくったのは、幣原喜重郎だって。
幣原喜重郎といえば、憲法改正を議論していたころの内閣総理大臣ですね。
松本試案など保守的な憲法を考えていた人だとばかり思っていましたが・・・
あの9条は、彼の強い意思で実現したようです。
その資料がこちらにあります。
http://kenpou2010.web.fc2.com/15-1.hiranobunnsyo.html
国会図書館内にある憲法調査会資料と題されたものを、
今川さんという方が国会図書館にコピーを依頼して手に入れ、
さらにそのコピーをワードに移し替えたものです。
この資料は、元衆議院議員平野三郎氏が、故幣原喜重郎氏から聴取した、
戦争放棄条項等の生まれた事情を記したものを、
憲法調査会事務局において印刷に付したものだそうです。
是非、全文を読んでみてください。
一部抜粋すると・・幣原氏は質問に答えてこんなことを述べています。
・あれは一時的なものではなく、長い間僕が考えた末の最終的な結論というようなものだ。
・たしかに今までの常識ではこれはおかしいことだ。しかし原子爆弾というものができた以上、世界の事情は根本的に変わって終ったと僕は思う。何故ならこの兵器は今後更に幾十倍幾百倍と発達するだろうからだ。恐らく次の戦争は短時間のうちに交戦国の大小都市が悉く灰燼に帰して終うことになるだろう。そうなれば世界は真剣に戦争をやめることを考えなければならない。そして戦争をやめるには武器を持たないことが一番の保証になる。
・日本民族は幾世紀もの間、戦争に勝ち続け、最も戦闘的に戦いを追求する神の民族と信じてきた。神の信条は武力である。その神は今や一挙に下界に墜落した訳だが、僕は第九条によって日本民族は依然として神の民族だと思う。何故なら武力は神でなくなったからである。神でないばかりか、原子爆弾という武力は悪魔である。日本人はその悪魔を投げ捨てることによって再び神の民族になるのだ。すなわち日本はこの神の声を世界に宣言するのだ。それが歴史の大道である。悠々とこの大道を行けばよい。死中に活というのはその意味である 。
・もし軍縮を可能にする方法があるとすれば一つだけ方法がある。それは世界が一せいに一切の軍備を廃止することである。 一、二、三の掛け声もろともすべての国が兵器を海に投ずるならば、忽ち軍縮は完成するだろう。もちろん不可能である。それが不可能なら不可能なのだ。ここまで考えを進めてきたときに、九条というものが思い浮かんだのである。そうだ。誰かが自発的に武器を捨てるとしたらー
・マッカーサーは非常に困った立場にいたが、僕の案は元帥の立場を打開するものだから、渡りに舟というか、話はうまく行った訳だ。しかし第九条の永久的な規定ということには彼も驚いていたようであった。僕としても軍人である彼が直ぐには賛成しまいと思ったので、その意味のことを初めに言ったが、賢明な元帥は最後には非常に理解して感激した面持ちで僕に握手した程であった。
憲法を変えたがっている人たちは、まず、
アメリカから押し付けられた憲法だ、自分たちの手で憲法を作るべきだと言いますが、
この資料を読んで考えて欲しいものです。